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【特別企画】「MHW」、16人で新古龍を調査!「特別調査【マム・タロト】」体験記

「特別調査【マム・タロト】」におけるクエストの仕組みからそのプレイフィールまでをお届け!

4月19日~5月4日まで

今回新しく実装された古龍「マム・タロト」

 プレイステーション 4用ハンティングアクション「モンスターハンター:ワールド(以下、MHW)」において、4月19日に行なわれた無料大型アップデート第2弾で実装された新モンスター「マム・タロト」。その身を黄金に包んだきらびやかな外見が印象的な古龍だ。

 「マム・タロト」は5月4日8時59分までの期間限定の出現となっていて、集会エリアでのみ受注が可能な特別なクエスト「特別調査【マム・タロト】」を受けることでプレイができるようになる。今回は、筆者がこの「特別調査【マム・タロト】」を実際にプレイしてみた感触をお届けしていこう。

「特別調査【マム・タロト】」の仕組みについて

探索やフリークエストで「マム・タロト」の痕跡を発見しておく
大団長に話しかけたあと、集会エリアにて「特別調査【マム・タロト】」が受注できるように

 今回、実装された「特別調査【マム・タロト】」は、プレイする前提としてHR16以上が必要で、集会エリアでのみ受注可能となっているのが特徴。このクエストでマム・タロトそのものを討伐することはできないが、そのかわり「マム・タロトの大角の完全破壊」に成功することでクエスト達成扱いとなる。

 また、「特別調査【マム・タロト】」には、攻略の進行度合いを表す「追跡レベル」というものが設定されている。この追跡レベルは最初は1だが、クエスト中にマム・タロトの痕跡を集めたり、マム・タロトに挑んで何らかの条件を満たしたときに獲得できるポイントに応じて、クエスト終了時にレベルが上がっていくものとなっている。この追跡レベルが高くなるとマム・タロトが立ち去る(逃げる)までの時間が長くなったり、部位破壊がしやすくなるなどのメリットが付加され、結果としてクエストを達成しやすくなる。

 なお、追跡レベルは同じ集会エリアにいるメンバー全員で共有される。そのため、1人しかいない集会エリアでプレイするよりも、なるべく多人数が同じ集会エリアに集って「特別調査【マム・タロト】」をプレイするほうが追跡レベルを上げやすく、結果的にクリアしやすくなる。集会エリアには最大で16人が同時に入れるので、マム・タロトを攻略するならぜひ多人数で調査してもらいたいところだ。

 一方、追跡レベルとは別に、各人には「達成度」というものが設定されている。これは、クエストが終了する際に蓄積し、クエスト達成時に、そのレベルに応じて報酬が獲得できるというもの。このレベルが高いほど、もらえる報酬も良くなる傾向にある。

 さらに、マム・タロトについてはソロプレイ、マルチプレイにかかわらず、難易度はマルチプレイのものになっている模様。つまりは1人よりも4人で挑んだほうが有利な状況で調査することができる。これまで、ソロプレイのほうが何かと効率よく挑めていた印象があった「MHW」ではあるが、今回のマム・タロトにおいては、「モンスターハンター」シリーズの醍醐味であるマルチプレイの楽しさをより実感できるようになり、個人的にはとても好感触だ。

 そうしてクエストを達成すれば、最後に報酬として貴重な鑑定武器や素材などを達成度に応じて獲得できる。また、マム・タロトの素材から作ることができる防具はなかなかに強力なものなので、このイベント実施期間中にぜひとも生産しておくといいだろう。

今回のクエストでは痕跡集めが大事。これでなるべくポイントを獲得して、追跡レベル上昇につとめたい
部位破壊、エリア移動などでもポイントがたまっていく
大砲や落石などさまざまなギミックを駆使することで有利に立ち回れる
マム・タロトは、「地脈の黄金郷」内を4つのエリアにわたって移動する。最後のエリアで、制限時間内に大角を完全破壊すればクエストクリアだ
クエスト達成時には素材だけでなく鑑定武器も獲得できる

筆者の「特別調査【マム・タロト】」プレイ日誌

 ここからは、今回のクエスト「特別調査【マム・タロト】」を4日間、筆者が挑戦してきた流れをプレイ日誌形式でお伝えしていく。

「特別調査【マム・タロト】」チャレンジ-1日目

 「特別調査【マム・タロト】」は、初日こそ参加できなかったが、翌日の日付も変わろうかというタイミングで「MHW」へとイン。すでにプレイしているメンバーにマム・タロトに挑戦しにきた旨を伝えると、「まずは探索で痕跡を探してこないとだめ」と言われ、すぐに古代樹の森の探索へと出発した。ほどなく痕跡も見つけ、調査拠点で待っていた大団長との会話も終え、準備は完了。その後、サークルの集会エリアへ行くとちょうど3人のメンバーが「特別調査【マム・タロト】」をプレイ中だったので、そこに同行する。

 初めてマム・タロトに挑む筆者はよくわかっていなかったのだが、実はこのときすでにクリア直前の段階だったようで、いきなりエリア4へと到達。すでに挑んでいるメンバーに加わり、マム・タロトに攻撃をしていたが、ものの3分も経過しないうちに大角の完全破壊を達成し、よくわからないままに剥ぎ取りをして、クリア後の特別調査報酬も獲得するというラッキーパターンだった。うん、マム・タロト楽勝です!

 その直後に時間的な都合で2人が抜け、入れ替わりで1人がインし、今度は3人でマム・タロトに挑戦することに。筆者にしてみれば、実質、これが初挑戦とも言える。エリア1に登場したマム・タロトは、エリア4で挑んだときとはうって変わってほとんど攻撃せずに移動することがメインで、シリーズで言えばラオシャンロンを想起させるような動き、と言えば伝わるだろうか。

 エリア2ではマム・タロトも普通に攻撃をしてくるようになり、いよいよ本番スタート。エリア2のマム・タロトは初見なので危ないところも多々あったが、体力が尽きないように心がけながら立ち回る。とくに危険だと思ったのはマム・タロトが横に転がりながら迫ってくる攻撃だ。あの長い巨体の頭部から尻尾の先までぎっしりと当たり判定が詰まっている。なお、結果はエリア2でマム・タロトに立ち去られて終了。

 つぎの挑戦ではエリア3で立ち去られて終了し、そのつぎの挑戦でエリア4に追い詰めることができた。ここまで4回のクエスト受注だったが、初回のエリア4での挑戦は残念ながらマム・タロトが立ち去り終了。しかし、5回目のクエスト受注によってようやく大角の完全破壊に成功し、初の通しクリアを達成した。ここまで実に約2時間40分。マム・タロトきついです……。

 その後1人が離脱し、残ったもう1人ともう1周、つまり大角の完全破壊までプレイすることを決意し、こちらもまた約2時間40分で大角を完全破壊。筆者のメインの目的はマム・タロト素材で防具を作ることだが、この日は当然ながらその素材、とりわけ「爛輝龍の金煌玉」が出ず、調査は明日以降へと持ち越しとなった。

初遭遇でいきなりクリア。「意外と簡単なクエストなのでは」と勘違いした瞬間である
エリア1では、マム・タロトを探してマップを駆け回ることになる。高い場所に登ると発見しやすい
エリア2から使用してくるこの技、正式名称は不明だがとにかく当たり判定のぎっしり感がすごい
エリア3ではダメージ地形がやっかい
エリア4は、マム・タロトが怒り状態になると天井から融けた鉄が落ちてくる

「特別調査【マム・タロト】」チャレンジ-2日目

 この日は23時前からチャレンジ。すでに3人が集会エリアでプレイ中で、追跡レベルは2からのスタート。そこに途中参加し、そのクエストで追跡レベルが3にアップ。つづくプレイでは残念ながらマム・タロトが途中で立ち去り、勝負はつぎのクエストへ。このとき追跡レベルは4になっており、つぎでクリアかとも思われていたが、地獄はここから始まった。

 追跡レベル4になってからの初めのクエストでメンバーが3回力尽き、失敗。さらにつぎのクエストでも失敗で、この時点で追跡レベルは6に。さらにつぎのクエストでも失敗と、1時間ほどのあいだにまさかの3回連続失敗という厳しい展開となった。誰もがまだ慣れていないこともあるのだろうが、やはりエリア4まで到達したときの身軽なマム・タロトは恐るべし、といったところか。

 つぎのクエストでも追跡レベルは6のままのスタートだったが、ここで体力的に限界を迎えた1人が離脱。残る3人でのチャレンジとなった。メンバー全員の胸中に「3人でクリアできるのか?」という思いもあったかもしれない。しかしここは全員が一致団結し、1人が1回力尽きただけで、何とかクエストは達成。

 その後、長めの休憩を経て3回目に突入。朝4時という時間だったので、参加したのは筆者を含めて2人だけだったが、気合でなんとかなるだろうとクエストを敢行することになった。しかし、これがまたもや地獄への幕開けとなる。

 序盤から立て続けにクエストは失敗を重ね、追跡レベルはいつしか5にまでなったが、そこでも失敗。この時点で開始から3時間半が経過し、本日のトータルでは7時間を超えていた。もう許してくれ……! そんな思いで迎えた追跡レベル6での調査は30分に及んだが、ここでようやく大角の完全破壊に成功。結局、この日はクエストを3回達成、プレイ時間は約8時間で終了したのだった。なお、「爛輝龍の金煌玉」は、この日も手に入らず。

経験少ない筆者にとってこの日3回目のチャレンジは半ば苦行だった
追跡レベルはついに6に。ここまでくると引くに引けず、やらざるを得ない

「特別調査【マム・タロト】」チャレンジ-3日目

 前日のショックを引きずったままの参戦。しかも集会エリアには自分を含めて2人しかいなかったが、この日はベテランハンターとのペアで、進行は好調だった。2時間30分足らずの時間で1回、クエストを達成できたが、やっぱりこの日も「爛輝龍の金煌玉」は未確認。

「特別調査【マム・タロト】」チャレンジ-4日目

 この日は、フリーで楽しむことが多いサークルメンバーから2つの情報を教えてもらった。1つはマム・タロトの調査でのプレイスタイルについてだ。それにより、エリア1での立ち回りが落石と大砲メインになり、武器はほとんど使わなくなった。また、モドリ玉を効果的に使用し、エリア3までの武器と、エリア4での武器を変えることで、エリア4のマム・タロトへ効率的にダメージを与えていけるようにもなった。

 もう1つはフリーでマム・タロトを対象としている集会エリアに入り、そこで「特別調査【マム・タロト】」を受けるというもの。その集会エリアにいるメンバーは全員がマム・タロトを各パーティで調査しているため、追跡レベルの上昇が早く、クリアにつながりやすくなる。16人に近い集会エリアほど早くクリアできる傾向が高まるので、効率的にクエストを回りたいならサークルメンバーだけじゃなく、他人とプレイしたほうがいいとのことだった。

 実際、その日はフリーの集会エリアで1回クリアするまでプレイしてみたのだが、レベル1から開始して、クリアするのに約40分というスピードクリアを体験できた。というわけで、本日は最初にサークルの集会エリアで2時間かけて1回、そしてこのフリーの集会エリアの40分で1回の計2回クリアで終了。そして、またもや「爛輝龍の金煌玉」は入手できなかった。果たして、筆者はこのレアアイテムと出会える日がくるのだろうか……。

※本稿は4月26日までの情報をもとに執筆されています。

みんなで砲弾を運び、すばやく大砲に詰め込んで連続で大ダメージを与えていく
集会エリアのなかには、見渡すだけでも6~7人のプレーヤーが。大人数ゆえの安定感を求めて集まるのだろう

 今回の体験記は以上となる。この「特別調査【マム・タロト】」は、集会エリアの全メンバーで調査するクエストだったが、全員が協力して追跡レベルを上げていくことで、クエストそのものを攻略しやすくなっていくという形は好印象を受けた。ガチガチの装備を持っていなくても、ここに至るまでのクエストをこなしてきたプレーヤーなら参加できるぐらいの難易度と言ってもいいだろう。

 マム・タロトそのもののプレイ感としては、単なる古龍に挑むだけではなく、痕跡集めをしながらさまざまな仕掛けでダメージを与えていくエリア1と、マム・タロトに直接立ち向かうエリア2~4をプレイすることでメリハリがあり、さらに2~4の各エリアでもギミックの種類や、モンスターの性質が変わるなど、凝った作りをしていて楽しめた。何よりもマム・タロトの動きには理不尽さもなく、その点もかなり評価できるポイントだ。新たなモンスターについても、ぜひこのような形で楽しめるものが出てくれると、いちプレーヤーとしてもうれしいかぎりである。

 このマム・タロトから獲得できる素材を使って作れる防具はなかなかに優秀だし、クエスト達成時に獲得できる鑑定武器にも強力なものが用意されているため、こちらもぜひ集めておきたいところ。イベント期間の終了まではまだもう少し間があるので、筆者も引き続き鑑定武器などを集めて装備の充実をめざしていきたいと思う。