【特別企画】
TDR、コスチューム再利用の“アップサイクル”商品が好調
1点もののデザイン性、コスチュームへの「思い」も注目の要因に
2023年6月22日 14:11
- 【「東京ディズニーリゾート・サーキュレーティングスマイル」新商品】
- 6月22日 発売
- 価格:15,000円〜
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーにおいて、6月22日より「東京ディズニーリゾート・サーキュレーティングスマイル」シリーズの新商品が発売された。価格はTシャツが15,000円など。
今回発売されたのは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーにあるレストランの旧コスチュームをそのまま活かしたアップサイクル商品。生地がそのままアップリケなどの素材となり、元のデザインがTシャツやトートバッグのデザインに採り入れられている。実際に使用されたコスチュームを使用しているということで、東京ディズニーリゾートオリジナル商品となる。
東京ディズニーランドでは、「チャイナボイジャー」と「ポリネシアンテラス・レストラン」のコスチューム素材を活かしたキャンバストートバッグ(18,000円)とTシャツ(15,000円)が販売されている。「チャイナボイジャー」のコスチュームは特にスカートが華やかで、オレンジや紫が鮮やかに活かされている。「ポリネシアンテラス・レストラン」はハイビスカスの赤や植物の緑など、こちらも鮮やかな生地がミッキーのアップリケとなっている。
コスチュームの生地をミッキーのアップリケとして使用している点はどちらも同じだが、生地の色合いが異なるために商品の印象はガラッと変わる。面白いのは、切り取っている部分が商品ごとに異なるために、同じコスチュームの商品でもひとつひとつのデザインが変化している点だ。
たとえば「ポリネシアンテラス・レストラン」の商品では、赤の部分がミッキーのどこに来るかでも見た目の印象が変わる。実際に商品を手に取って比べることができたが、面白いほど同じものがない。その意味ではどれもが1点ものと言えるような商品になっている。
一方の東京ディズニーシーの新商品では、「ゴンドリエ・スナック」と「ノーチラスギフト」のコスチュームが使用されている。
「ゴンドリエ・スナック」のコスチュームを使った商品はキャンバストートバッグとTシャツ。シャツのストライプ柄が大きくデザインに活かされていて、青の生地とあわせてクールな印象を受ける。「ポリネシアンテラス・レストラン」とも「チャイナボイジャー」ともまた違っていて、東京ディズニーシーらしさがよく出ているように思う。
そしてラインナップのなかで最も特徴的なのが、「ノーチラスギフト」のコスチュームを使用した商品だ。販売されているのはトートバッグ(26,000円)とショルダーバッグ(19,000円)で、どちらもジャケットの一部とスラックスの一部がそのまま使われている。
トートバッグは、ジャケットの前部分をジッパーを含めてそのまま使用。トートバッグではポケットとして使用できる。ジャケットをそのまま使っているので、ジッパーを開けると元々ある内ポケットも確認できる。
またショルダーバッグはスラックスのポケット周りが使われている。前ポケットだけでなく後ろポケットがそのままあり、ベルトループも確認できる。もともとがポケットなので、手を突っ込みやすいのが面白いところ。ちなみにデザインは右ポケットと左ポケットの2種類がある。
今回、開発を担当したオリエンタルランド商品本部商品開発部イベント・レギュラー商品グループ チーフリーディングスタッフの下境駿氏に話を聞いたところ、「非常に注目いただいている」という。
販売は東京ディズニーランド、東京ディズニーシーのパーク内でのみとなっているが、販売開始当日の朝からパーク内店舗の前に並んでいる人がいるほどだったそう。中でも、特に「ノーチラスギフト」の商品が人気だそうだ。見た目や機能の良さだけでなく、コスチュームから感じる思い出も込みで注目を集めているという。
「東京ディズニーリゾート・サーキュレーティングスマイル」は前回がリサイクル、今回がアップサイクルをテーマとしており、こうした取り組みは今後も続けていく方針だという。また違った店舗のコスチュームを使用する可能性もあるそうだ。シリーズの今後の展開にも期待したい。