【特別企画】
祝ゲーセン営業再開! Withコロナの時代、プレーヤーが安心して遊べる運営とは?
タイトーステーション池袋西口店の“コロナ対策オペレーション”を直撃!
2020年6月13日 14:21
- 【タイトーステーション】
- 6月12日営業再開
東京都が6月12日からロードマップ「ステージ3」への移行を決定したことによって、東京都内でもようやくゲームセンターの営業再開が認められた。だが、新型コロナウイルスの脅威が完全に消滅したわけではなく、各店舗ではクラスターの発生源とならないよう、しっかりとしたウイルス対策が求められることは、改めて言うまでもないだろう。かつて、ゲーセンで勤務していた経験を持つ筆者は、プレーヤーのひとりとしてゲーセンで遊べる元の生活が戻って来たことを喜ぶのと同時に、各店舗ではどのようなウイルス対策を実施しているのか、オペレーションにも非常に気になっていた。
ならば、百聞は一見にしかずということで、ゲーセンへ取材に行かない手はない。「ステージ3」に移行したまさにその日、府が緊急事態宣言を出して以来、約2か月ぶりに営業を再開したタイトーステーション池袋西口店にてオペレーションを見せていただいたので、読者の皆さんにも早速ご紹介しよう。
3密を回避し、筐体の消毒を徹底する独自のオペレーションを実践
タイトー広報によると、6月12日から東京都内の全27店舗で一斉に営業を再開したとのこと。営業にあたり、ウイルス感染拡大防止の取り組みとして、スタッフが各コーナーでのアルコール消毒や水拭きによる清掃を実施するとともに、3密を避けたプレイ環境を用意するため、以下の写真のように筐体の消毒を実施したかがひと目でわかる、面白いアイデアを採用している。換気のため可能な限り出入口や窓を開放し、空気洗浄機の設置も行っているほか、一部のゴミ箱の利用を中止している。
各スタッフは入店時に検温を実施し、勤務中はマスクの着用のほか、1時間ごとに手洗い、うがい、消毒を実施し、希望者には手袋の着用も認めているそうだ。また、プライズゲームで景品を取った客に対する景品袋の手渡しをやめ、フロアに置かれた袋をセルフで利用するようお願いしている。なお、店舗によっては一部のサービスを停止し、営業時間を短縮している所もあるとのことだ(※タイトーステーション池袋西口店でも、24時から22時に閉店時間を早めている)。
また、筐体の消毒にあたっては、以下の写真のようにスタッフが消毒作業を実施したかどうかがひと目でわかる、ユニークなオペレーションを取り入れていた。レバーやボタンなどへのウイルスの付着が気になるプレーヤーも、これなら安心して遊べることができるだろう。
来店客に対しては、上記の写真のようにマスクの着用、入・退店時に手指の消毒をお願いするとともに、 体調が優れない、風邪の症状や発熱(37.5度以上)ある場合や、14日以内に感染症の流行地域から帰国した人の入店を禁止している。 店内ではプレイ中、または並ぶ際は間隔を空け、ソーシャルディスタンスを確保するようにお願いをしているほか、店内の状況によっては入場制限をする場合があるとのこと。なお、都道府県をまたぐ移動の自粛要請にともない、県外からの入場は控えてほしいとのことだ。
また、6月12日から同店ではダーツバー「MEGARAGE(メガレイジ)池袋」を新たにオープンした。酒やドリンク、フードを飲んだり食べたりしながらダーツが遊べ、イベントスペースも用意されているが、現在はイベントスペースの貸し出しは一時中止している。こちらのテーブルにも消毒液が常備され、バーカウンターには飲食店などと同様に透明のビニールカーテンを設置していた。
政府やWHOなどから終息宣言が発表されるまで、ゲーセンでは今後も当分の間、その時々に応じたウイルス対策のためのオペレーションを続けることになるだろう。ただでさえ楽な仕事ではないのに、日々の業務がますます増えるその大変さは現場経験者のひとりとして察するに余りあるが、クラスターを発生を防ぐべく、安全第一での営業を節にお願いしたい。そして客である我々のほうも、入店時はスタッフの指示に必ず従ったうえで、ありがたく遊ばせていただくようにしたいものだ。