【特別企画】
ミニレビュー「Creative Stage Air」場所を取らないコンパクト設計だが、音質も良い!
コストパフォーマンスのよいBluetoothスピーカー
2018年12月31日 07:00
コストパフォーマンスのよいBluetoothスピーカー
クリエイティブメディアから発売されている「Creative Stage Air」(以下、Stage Air)は、コンパクトで手軽に楽しめるスピーカーだ。Bluetoothで接続できるほか、3.5ミリジャックとUSB端子が用意されており、アナログでのLINE入力と、USBメモリなどにある音楽再生にも対応している。同社のオンラインストア価格で4,980円(税別)と求めやすいのもよいところだろう。
まずは本体の外観から見ていこう。大きさは約410×70×78mm(横×縦×奥行)で、重量は約917gと軽い。片手で持ち上げることもでき、どこかに持ち運んで使うのにそれほど支障はないだろう。本体には0.5mのステレオミニケーブルと、充電用のmicroUSBケーブルが付属する。
スピーカー正面はメッシュ構造となっており、内部には5Wのスピーカーが2基収められている。スピーカーのサイズは実測でおよそ5cmといったところだ。
本体の正面右には電源ボタンとボリューム調整ボタン、Bluetooth接続用のボタンが、背面にはUSB Type A端子と3.5ミリオーディオジャック、microUSB端子が配置されている。USB Type A端子はマスストレージ接続用となっており、ここにUSBメモリをつなげれば、直接音楽を再生できる。対応するのは最大32GBまでのUSBメモリで、フォーマットはMP3のみとなっている。
microUSB端子は本体充電用だ。本体には2,200mAhのリチウムイオンバッテリーが内蔵されており、最大約6時間の再生が可能だ。
電源を入れる際には、電源ボタンをワンタッチすればOKだ。電源が入ると「ペアリングモードに入る」というボイスが流れたあと、Bluetooth機器を探しに行く。ここからStage AirとパソコンなどをBluetooth接続するためには、1番右のBluetooth接続ボタンを2秒以上長押しすればよい。本体右にあるLEDランプが青の点滅になり、機器が接続されると青く光る。なお10分以上再生しないと、バッテリー消費を抑えるために自動でオフとなる。
Bluetooth接続からオーディオジャック接続やUSBメモリ接続に変えたい場合だが、Bluetooth接続の状態から電源ボタンを1回押すことでオーディオジャック接続に、もう1度押すとUSBメモリ接続に入力が変更される。なおUSBメモリからの再生は、指した瞬間に始まる。
USBメモリ再生使用時は、音量ボタンの+を2秒長押しすると次の曲に、-を2秒長押しすると1つ前の曲を再生する。
小型ながら低音もしっかりと再現
では実際に聞いたときのインプレッションだが、Bluetooth接続、USBメモリ接続での再生はいずれも良好で、左右のセパレートもよく、小型ではあるものの低音の再現性はよいように感じた。ビートが利いている音楽についても、低音が響き渡るというイメージではないが、このサイズのスピーカーにとしては十分な実力を発揮していると思う。ストリングス系の音楽も伸びがよく、きれいな高音を響かせてくれた。
音楽再生以外にも、何種類かのゲームについてもStage Airを利用してプレイしてみた。カーレースゲームでは自車や他の車のエンジンの音を含めた走行音も迫力のサウンドで聴くことができた。戦争ゲームに登場する擲弾の音やグレネードによる爆発音など、ノートパソコンの内蔵スピーカーでは再現できなかった響きも感じることができた。
このようによい音を鳴らせてくれるStage Airだが、1点だけ残念なのがオーディオジャック接続による再生。ほかの2つの手段に比べると音の広がりもなく、正直いって満足できなかった。利用するときはBluetoothもしくはUSBメモリでの再生を活用した方がよいだろう。
Stage Airは5,000円を切る価格で発売されていながら、とてもよい音質でのリスニング環境を構築できるので、いまあるノートパソコンの再生音についても、メーカーが努力をして向上させてはいるが、どうしてもノートパソコンの場合はドライバのサイズが小さく、重低音が弱いことは否めない。いまの音に不満がある場合は、追加してみるとよいと思う。実力のあるスピーカーなので、ゲームプレイの際の没入感も得られるはずだ。スピーカー購入を検討している場合は、Stage Airを選択肢に入れてもよいのではないだろうか。