★ピックアップ アーケード★

頭文字D Arcade Stage Ver.2
連載:第1回

  • ジャンル:レースゲーム)
  • 発売元:セガ
  • 開発元:セガ・ロッソ
  • 基本料金設定:1プレイ100円、コンティニュー100円(カード購入時に別途100円が必要)
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 人気コミックを題材としたドライブゲームのシリーズ最新作。峠を舞台に行なわれるレースの臨場感が再現されている。原作でおなじみの仲間やライバルが登場。カードシステムを採用しており、愛車のデータ、チューニング、自己最速タイム、勝敗の結果、獲得ポイントなどが記録できる。前作のカードデータを引き継ぐことも可能。最新作は、コース、キャラクタ、車種、パーツなどを多数追加。チューニングコースのバリエーションも増えている。また、「文太に挑戦」や「乱入対戦」といった新要素の追加も見逃せないポイント。新カードの絵柄パターンは全部で16種類。



 すでに、各地のゲームセンターで熱いバトルが繰り広げられている「頭文字D Arcade Stage Ver.2(以後Ver.2)」。まずは新要素を中心にご紹介しよう。


■ いつでもどこでも気兼ねなく~乱入対戦~

 前作では、プレーヤー同士で事前に申し合わせをしないと実現不可能だった対戦プレイだが、「Ver.2」からはプレイ途中でも「乱入対戦」が可能になった。これは、対戦相手が「対戦受付」を表明していれば、他のプレーヤーはいつでも対戦を申し込むことができるというもの。コースやコンディションの選択権は、後から入ったプレーヤー(挑戦者)側にある。

 乱入対戦は、まずプレイ開始時に「乱入対戦を許可する」を選択。これは、ゲーム開始後でもスタートボタンを押せば切り替えられる。乱入して欲しくない場合は「許可しない」を選ぶだけでいい。

 なお、本作では対戦時のみ「ブースト」という救済措置が用意されている。これは、先行車との間に開きがある場合、コンピュータが負けているほうのクルマを“後押し”してくれるというもの。ひらたくいえば「ハンデ」みたいなものだ。

 「ブースト」は、対戦開始前に両プレーヤーがブレーキを踏みっぱなしにしていれば、OFFになる。ちなみに「ブースト」の効果は相当なもので、腕が互角だったらハッキリいって不要。よほど力量に差がなければ、対戦前はブレーキを踏んでおくに越したことはないだろう。

誰かが対戦を申し込んでくると、上の合図がいきなりカットイン。緊張の一瞬だ コースやコンディションの選択は、挑戦者側にある。受けて立つ身とあれば仕方あるまい この画面が表示されているうちに、お互いブレーキを踏んでいればブーストOFF


■ 新コース「赤城」、「いろは坂」~そして“雨”~

 今作では、ファンからの要望が特に多かったという新コース「赤城」と「いろは坂」が追加された。「妙義」、「碓氷」、「秋名」、「八方ヶ原」といった前作に登場したコースも健在。なお、新コースの追加にともない、「上級」と「超上級」が、それぞれ「上級I(赤城)」、「上級II(秋名)」、「超上級I(八方ヶ原)」、「超上級II(いろは坂)」に細分化されている。

 当然ながら「公道最速伝説」の各コースに登場するキャラクタの顔ぶれも一部変更されている。前作をやり込んだ人や原作ファンなら、思わずニヤリとしてしまうだろう。

 なお、今作からコースコンディションに「雨」が追加された。相当走りこんだコースでも、「雨」を選択するだけで「これが同じコースか!!」と驚くほど違ってくる。それくらい、雨の峠はよく滑る。前作でMR2を愛用していた人でも、雨の路面には相当苦戦するのではないだろうか。

追加された新コース「赤城」と「いろは坂」。公道最速伝説に登場するメンバーも一部顔ぶれが異なる 雨の路面は実に不安定。ふんばりが利かない


■ 新キャラクタ、新車種

 公道最速伝説に登場する新キャラクタは、全部で7人。最注目株は、なんといっても「東京から来た二人」。人を鼻先であざ笑うような言動の数々は、必ずやプレーヤーの闘志(または殺意)を湧き立たせるだろう。

【東京から来た二人】
愛車:SILVIA spec-R(S15)
登場コース:碓氷
【秋山延彦】
愛車:ALTEZZA RS-200(SXE10)
登場コース:碓氷
【坂本】
愛車:Cappuccino(EA11R)
登場コース:碓氷
【岩瀬恭子】
愛車:RX-7 Type R(FD3S)
登場コース:赤城
【中村賢太】
愛車:SILVIA Q's(S14)
登場コース:赤城
【健二】
愛車:180SX Type X(RPS13)
登場コース:秋名
【末次トオル】
愛車:ROADSTER SSpecial(NA6C)
登場コース:八方ヶ原

 新車の注目度ナンバーワンは、やはり「カプチーノ」だろう。車体のコンパクトさ、高回転型エンジン、コーナリング時の挙動、どれをとってもインパクトは抜群で、他のクルマとの違いは枚挙にいとまがないほど。ゲームでは、車体剛性や事故った際の心配は無用。限界点までガンガン攻めてみるべし、だ。

 なお、今作からクルマのパーツコース(チューニングコース)が増えている。登場するパーツメーカーは30社以上。

【トヨタ】
LEVIN SR(AE85)
【トヨタ】
CELICA GT-FOUR(ST205)
【トヨタ】
ALTEZZA RS-200(SXE10)
【ニッサン】
SILVIA Q's(S14)
【マツダ】
RX-7 SPIRIT R Type A(FD3D)
【マツダ】
ROADSTER SSpecial(NA6C)
【スズキ】
Cappuccino(EA11R)


■ 新ゲームモード その他

 前作の隠れキャラクタだった「文太」と対決する「文太に挑戦」モードが追加された。これは、文太と「ポイント」を賭けて勝負するというもの。勝てばたくさんのポイントがもらえるが、負ければ相応のポイントを支払わねばならない。漠然と挑戦するのではなく、それなりの“リスク”を背負ってバトルに挑む。これは熱い。

 かって秋名で伝説のドライバーとしてならした過去を持つ「文太」。その壮絶な走りを見る限り、腕はいまだ衰えていないようだ。また、未確認情報だが“本気”になった「文太」は、もっと凄いらしい。腕に自信のあるプレーヤーは、チャレンジしてみてはいかがだろうか。

 「タイムアタックモード」では、走行終了後に「高橋涼介」が走行データを元にアドバイスをしてくれる「レクチャーシーン(公道最速理論)」が追加された。これまたファンにはうれしいところだ。

 また、今作はオプションモードが充実しており、表示関係、BGM、データの確認、ハンドルの重さ変更など、かなり細かい部分まで確認および調整ができる。また、タイム画面に「紙コップ」を表示するという、ちょっとした“お遊び”が盛り込まれている。ちなみに、どんなに乱暴な運転をしても、水がこぼれることはなさそうだ。

ポイントを賭けて文太と勝負。当然、挑戦するには先立つモノ(ポイント)が必要 一部ファン狂喜乱舞(?)かと思われるレクチャーシーン(公道最速理論) 充実したオプション。クルマによって異なったハンドルの重さも今作ではカスタマイズ可能
【何気ない追加要素“LIVE”ビュー】
片方の筐体が空いているとき、その画面にはプレイ中している筐体側の“ライブ映像”が映し出されている。引いたアングルだと、ちょっとした箱庭気分が味わえる



(C)しげの秀一/講談社 (C)SEGA ROSSO/SEGA,2002

□セガ・ロッソのホームページ
http://www.segarosso.com/
□「頭文字D Arcade Stage Ver.2」公式サイト
http://www.segarosso.com/INITIALD/
□関連情報
【2002年6月28日】「頭文字D Arcade Stage」最終回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020628/intd.htm

(2002年12月27日)

[Reported by 右曲的印度人]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.