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【連載第30回】 気になる海外ゲームをピックアップ


西尾ゆきの海外ゲームレポート

D&Dファンタジー世界を旅する充実の大作RPG
マルチは最大64人参加のシナリオ制作が可能
「Neverwinter Nights」

 今年度ナンバーワンRPGの呼び声も高い「Neverwinter Nights」。テーブルトークRPGの代表格である「Dungeons & Dragons」の3rd Editionルールをベースに、シングルプレイではボリュームのあるシナリオを遊べ、マルチでは自作シナリオで最大64人のプレーヤーとともに冒険を楽しめる。前シリーズに相当する「Baldur's Gate」に勝るとも劣らない、細やかな3Dグラフィックも必見の出来映えだ。テーブルトークRPGを全く知らない人でも十分に楽しめる作品である。

ファンタジー世界を旅する中身の濃いRPG

 「Neverwinter Nights」は、「Baldur's Gate(バルダーズ・ゲート)」シリーズで一躍有名になった米国のデベロッパーBioWareが制作した、マルチプレイ対応のファンタジー3D RPGである。作品の本筋となるのはボリュームたっぷりのシングルプレイシナリオだが、このゲームは大規模なマルチプレイにも対応しており、オリジナルシナリオを作成して、テーブルトークRPG感覚でそれを不特定多数の人にプレイしてもらえるのが最大の特徴だ。シングルプレイRPGとしてはもちろん、シングルシナリオでの複数プレイ、オリジナルストーリーでの手軽なマルチプレイが楽しめる。シングルプレイの良さを損なわず、マルチプレイでは全く異なった楽しさを展開している、中身の濃いRPGなのだ。

 では、まずは、シングルプレイについてから紹介していこう。「Neverwinter Nights」が題材にしているのは、「Baldur's Gate」や「Icewind Dale」と同じ、D&Dにおける人気キャンペーンセッティング「Forgotten Realms」。舞台となるNeverwinter地方は、位置的には、「Baldur's Gate」に登場した大都市Baldur's Gateと、「Icewind Dale」のスタート地点Ten Townsのちょうど中間にある。

 ちなみに「Baldur's Gate II」の舞台Amn地方はその遙か南に、「Pool of Radiance」の舞台Myth Drannorは遙か東にある。もちろん、これらにゲーム上では直接的な関連性はないものの、すべて地続きで繋がっているのは事実で、こういったすべての結びつきを夢想してしまう壮大なバックグラウンドこそがD&DをベースにしたRPGの素晴らしさだ。ロールプレイはゲーム開始前からすでに始まっているわけである。

 さて、ゲームがスタートするのは、Neverwinterという小都市だ。以前は栄えていた大都市だったが、このところ謎の疫病“Wailing Death”によって何千人もの人が死に、そのために暴動や強盗などの混乱が起こって、都市は危機的状態にさらされている。しかも、この疫病が流行した背後には、何か意図的なものがあるというもっぱらの噂。プレーヤーは、このNeverwinterを救うべく、様々なクエストをこなしながらストーリーを進め、疫病を流行らせた背後に誰がいるのかを探り出すため冒険に乗り出していく。

 画面は斜め見下ろし型の3Dで、プレーヤーが操作するのは最初にキャラクタメイキングをした一人だけだ。マウスクリックによって移動や会話を行なっていき、デフォルトのカメラモードでは、カーソルを画面端に持ってくると視点をぐるんぐるんと回せる。先月日本で発売されたMicrosoftのアクションRPG「Dungeon Siege」とよく似た視点操作だ。

 メニューなどもマウスオンリー、もしくはマウスとキーボードの併用が無理なくできて非常にプレイしやすい。キャラクタを右クリックするとリング状にメニューが現れるため、キーボードを使わなくてもストレスなくプレイできる。

キャラクタのメイキング画面。種族やクラスを決めた後、見た目や会話画面での肖像画を選ぶ

シングルプレイのスタート直後。視点のズームイン・アウトはかなりの迫力だ。最初は冒険者志願のアカデミー生徒というチュートリアル的な内容で始まる

美しいグラフィックと濃密なゲーム内容

 プレーヤー操る主人公が敵を倒したり、クエストをこなしたりといったことでキャラクタの能力が上がっていき、徐々に装備を整えながらストーリーを進めていくのは従来のRPGどおり。だが、このゲームはキャラクタのクラスや種族、成長の仕方や習得する能力など、すべてはテーブルトークRPGのD&D 3rd Editionに基づいている。

 後述する自作シナリオでのマルチプレイモードも含めて「TRPGをCRPG化!」といった雰囲気が満点なのはBaldur's Gateシリーズ同様だ。ただし、テーブルトークRPGを知っていないと楽しめないかというと、そんなことは全くない。ゲームの遊び方などは既存のRPGとさほど変わらないし、スキル内容や能力、アイテムなどはゲーム内であまさず説明が表示される。操作方法でさえチュートリアルモードで苦もなく習得できるようになっているので安心してほしい。

 グラフィック面では、華麗なエフェクトや矢の一本一本がつき刺さるといった演出でゲームを盛り上げている。これまで、3D RPGは全般に、「Baldur's Gate」シリーズのような2Dの緻密な雰囲気に一歩及ばない印象があったのだが、このゲームをプレイして目が覚めた。色合いから何から実に細やかに表現されているからだ。どこかおもちゃめいた色合いのゲームが多い中で、「Neverwinter Nights」ならではといった感じの、落ち着いていて美しい世界を築き上げている。

 また、フィールドが細やかで美しいのとは対照的に、持ち物画面などでのアイテム類は、くっきりかっちりと平面的に描かれていて見た目に識別しやすい。しかも、これらアイテム類を地面に置くと、立体的で実際的な大きさを持ったグラフィックで表示されるのもポイント高しである。

時間の経過とともに大きく印象が変わるフィールド。新しい場所に来たときは、思いっきりズームインして詳しく見たくなる キャラクタを右クリックすると、起こせるアクションがリング状に表示されて、任意のものをクリックできる アイテム類は一転してカラフルにくっきりと描かれており、ゲームをプレイする上で各種アイテムを認識しやすい

戦闘はリアルタイムターン制

 ゲーム中の戦闘はリアルタイムベースのラウンド制だ。敵をクリックすれば自動的に攻撃を継続する。魔法やスキルは画面下部にあるショートカットアイコンでキーボードとマウスどちらでも素早く繰り出せ、「Baldur's Gate」の戦闘と同様に、Spaceキーを押すことで戦闘を停止/再開できる。時間をとめてじっくりと次の手を考えたり、危なくなったらポーズしてポーション使用を指示したりできるわけだ。

 リアルタイムでさくさくと戦闘を行なえる一方で、ポーズを自由にかけられるため、アクションゲームが苦手なプレーヤーでも苦労することなくプレイ可能だ。また、戦闘はリアルタイムで進んでいくが、テーブルトークRPGのルールを採用したゲームらしく、攻撃や回避などの経過が逐一画面下のメッセージ欄に表示される。

 また、ゲームが進んでいくとパーティを組めるNPCも登場する。彼らはプレーヤーキャラクタの後をついてきて、戦闘などもすべて自動で行なってくれる頼もしい仲間だ。ただし、回復してくれとか、ついてこいといったような程度の指示は出せるのだが、彼らを自分のキャラクタ同様にこと細かに操作することはできない。ある程度は、NPCキャラクタが独自に行動するのだ。なので、すべてのキャラクタを操作できるRPGとは異なり、自分と仲間との間にいい意味で操作感の差が生まれ、冒険の途中で出会った人とパーティを組んでいるようなプレイ感を生んでいる。

 ゲーム中のカメラ視点は一定だが、カメラの動き方は3種類用意されている。キャラクタだけを動かして、見えにくくなったら適宜画面を回転させるモード、キャラクタの進行方向が常に正面となるよう視点が自動変更されるモードなどがある。斜め見下ろしのRPGでは、キャラクタが自分の好みの動き方をしてくれないとストレスがたまってしまうものだが、このゲームではそういった視点操作面でのストレスが驚くほど少なかった。

魔法やスキルのエフェクトが派手でダイナミックな戦闘シーン。途中でポーズをかけられるので、操作に慌てることなく戦いやすい。キャラクタより大きなモンスターは大迫力

思いがけない展開に引き込まれるシングルプレイ

 さて、肝心の、シングルプレイでは何が楽しいかというと、それは目くるめくようなクエスト展開だ。人々からの頼みごとやアクシデントに遭遇すると、プレーヤーはそれを解決していくことになるのだが(もちろん、断ったり途中で投げ出すこともできる)、そのストーリー展開の予測がつかないのだ。例えば、RPGにありがちな「このアイテムを届けてほしい」といったクエストであったとしても、本作の場合、届けた先でそれがプレーヤーに仕掛けられた罠だと知り、逃げた先で新たな敵が現れ、といった感じの思いがけない展開になってしまう。

 ゲーム序盤に実際にあったクエストで例をあげると、パーティを襲ってきたならず者の死体から怪しげなオークションのちらしを手に入れ、それを探っているうちに盗品売買オークションだということがわかり、さらに潜入してみると、以前、奪回を頼まれて探していたアミュレットが手に入って、いきなり別のクエストとつながって、といった具合だ。

 ひとつの出来事が終わるとハイそれまでよ、というのではなく、事件が事件を呼び、無数のクエストが、あっと言うような展開で絡んだりするのが魅力的である。プレイしていると、現在進めているクエストの結末が気になって、知らず知らず長時間ゲームを続けてしまう。

 「Neverwinter Nights」は、TRPG風なマルチプレイやシナリオ自作ツールなどに注目が集まりがちだが、シングルシナリオもこれだけで十分単体パッケージになるクオリティだ。ストーリー性の充実したクエストが数多く盛り込まれているので、テーブルトークRPGやマルチプレイに興味がない人も、ぜひプレイしてみてもらいたい。

クエストの内容はどんどんジャーナル画面内に物語風に自動更新されていく。まさにプレーヤーが主人公の物語だ 会話は左上の会話内容選択画面と下のメッセージ画面に表示されるが、画面上にNPCの掛け声などが直接ポップアップすることもある ゲーム内の会話は選択式。出会うNPCたちはしっかりとキャラクタが立っている

テーブルトークRPG風に仕上がったマルチプレイモード

 「Neverwinter Nights」のマルチプレイはマッチングリスト方式だ。プレーヤーが立てているゲームが自動的にリスト表示され、それにJOINしたり、もしくは自分がゲームを立ち上げて仲間を募集したりする。そのため、サーバー使用料や月額課金といったものは全くない。この辺は「Diablo」などと同様だ。

 ただし、オリジナルシナリオがプレイできるという点で、「Neverwinter Nights」のマルチプレイは、既存のRPGのそれとは大きく異なる。TRPG風にダンジョンマスター主導で、しかも、これまで各自の頭の中にしかなかった想像上の景色を全員が具体的に共有しながらゲームプレイできるのだ。オリジナルの冒険世界をオンラインで簡単に共有できる、ユーザー自らがお仕着せでない冒険を手軽に演出できるといった点が優れている。

 また、TRPG未経験者がそういったオリジナルシナリオでのプレイを経験すれば、既存のシングルプレイ用シナリオを複数でプレイする場合でも、コンピュータ相手の受身な姿勢とは違った、自分から意欲的にアクションを起こすような、積極的なプレイモチベーションを持てるようになるのではないだろうか。

 もちろん、既存シナリオやオリジナルシナリオ以外にもいろいろなゲームタイプ、例えば対戦をメインとしたアリーナなどをプレイできる。本格的にTRPG風なプレイからチーム戦のPvPまで、幅広いマルチプレイを楽しめる。

 なお、このゲームは、シングルプレイで愛着がわいたキャラクタを、マルチプレイで簡単に使用できる。ゲームで使用したキャラクタはシングル、マルチ、どちらのモードにも共通のキャラクタデータとしてセーブできるからだ。マルチで使用したキャラクタでシングルをプレイすることも可能だ。ゲーム内のキャラクタに自分を投影するタイプのプレーヤーには嬉しいシステムである。

 気になるチート対策だが、マルチプレイを行なうには、CDキーも含めたユーザー登録が必要になるため、そうそうあからさまな違反行為はできないようになっている。また、共有のキャラクタデータを使用できるかどうかを、ダンジョンマスターがゲームを立てるときに設定できる。

リスト表示されたマルチプレイゲームの数々。赤字はパスワードが必要なもの。ゲームモードのジャンル別にも表示できる 見知らぬ人の未知のゲームに入っていくのは、シングルプレイでのシナリオ以上にドキドキもの 全く知らないプレーヤーとその場で力をあわせて、他のユーザーのオリジナルシナリオを攻略していく

オリジナルシナリオの作成ツールがついている

 「Neverwinter Nights」には、ユーザー自身が手軽にオリジナルシナリオを作成できるツールが付属している。最大64人のプレーヤーが参加できるゲームが作れるため、いろいろな遊ばせ方を模索できるだろう。作ったモジュールはそれこそワンタッチでマルチプレイに使用できる。

 エリア設計なども、メニューの中から指定の広さを選び、すでに用意されているパーツをぽんぽんと置いていくだけ。NPCやモンスター類も同様に簡単に設置できる。本格的なストーリーつきゲームをいきなり制作するのは難しいかもしれないが、ちょっとしたダンジョンであれば、プログラミングやゲーム制作経験がない者でも、何とかなりそうな難易度だ。

 自分がダンジョンマスターとなって他のプレーヤーを自作シナリオに引っ張り込んでもよし、他の人のゲームに飛び入り参加してもよし。もしくは、シングルプレイでじっくりと長編のストーリーを楽しんでもいい。「Neverwinter Nights」は一本で3度おいしいゲームだ。TRPGにあまり興味がない人でも買って損のない内容だし、TRPG経験者ならばいわずもがなだろう。みっしりストーリーがつまったシングルプレイと無限に世界が広がるマルチプレイ、その両方を持ち合わせた充実のファンタジーRPGである。

オリジナルシナリオの作成ツール画面。ちょっとした箱庭気分で街などを作成できるので、本気でシナリオを作らなくても、いじっているだけでクリエーター気分になれたり

右クリックによるリングメニューからすぐに行動が起こせて操作しやすい。アイテムなどの解説もすべて右クリックで説明画面を開ける

自然な感じのライティングとテクスチャが、ゲームの雰囲気をいっそう盛り上げてくれる 戦闘ではキャラのアクションもなかなか見もの。吹き上がる血しぶきや攻撃を回避したときの敵の動きが良い 敵を倒すとその場にアイテムやお金が落ちる。これらを売って冒険の元手にしたり、身に付けたりする

罠が仕掛けられた宝箱。近付くと盗賊系のクラスであるNPCメンバーが解除してくれた 宝箱同様に床に仕掛けられたトラップ。盗賊系の能力があれば、罠を見破って解除できる NPCメンバーは自動的にスキルなどを使って効率的な戦いをする。なかなか強くて序盤から頼もしい

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【Neverwinter Night】
  • ジャンル:ジャンル:マルチプレイ対応RPG
  • 開発元:BioWare Corp
  • 発売元:Infogrames
  • 価格:実売7,800円程度


□「Neverwinter Night」公式ホームページ
http://nwn.bioware.com/


今週の気になる直輸入ソフト

 ついに「Warcraft III」の直輸入版が秋葉原のLaOXゲーム館に並んだ。7月3日の時点では棚に後2本という状態だったので、もしかしたらすぐに売切れてしまうかもしれない。ただし、カプコンから販売される日本語マニュアルつき英語版が、間をおかず7月5日に販売されるので安心してほしい。今回はパッケージが4種族分あるので、どの種族のものがいいか事前によく考えておいたほうがいいかもしれない。

 また、5月末に秋葉原のミナミムセンの建物から撤退したT-ZONEだが、今は、同じ秋葉原のPC-DIY店3階にさりげなく海外ゲームのコーナーが設けられている。従来と同じく日本語版ゲームとあわせての販売コーナーで、売り場面積はほどほどに広く、品揃えもとても充実している。「Neverwinter Nights」などのようなメジャータイトルから、「Capitalism 2」のようなある意味マイナーなタイトル、フライトもののシーナリーまで幅広く取り揃えていた。

 しかも、新入荷作品の棚ではゲームパッケージに内容を紹介した文章まで添えられている。情報をチェックしていなかった新規タイトルでも、すぐにどんなゲームかわかって買い物しやすい。エレベーター前では、昔のゲームを500~1,000円で特価販売していた。「大刀」や「You Don't Know Jack?日本語版」といった懐かしいものも置かれていた。海外で人気のクイズゲームシリーズで、日本語版ではダウンタウンの浜田雅功がナレーションを担当、彼を前面にフィーチャーして作り直している。レジ前にはAMDマシンのゲームデモ機もたくさんあったので、ぜひ一度訪れてみてほしい。

 下記で紹介するタイトル以外では、人気レースシミュレーションの最新作「Grand Prix 4(5,980円)」、韓国産のRTS「ATROX(5,980円~6,600円)」、軍事ものFPSの「Team Factor(5,430~5,400円)」、実時間での24時間耐久モードがあるレースゲーム「LeMans 24 Hours(5,300円)」などが各店のいずれかに並んでいた。

Warcraft III
実売価格:5,980円 ジャンル:リアルタイムストラテジー

 それぞれに個性の異なる4つの種族を操って対戦するマルチプレイと、キャラクタの成長やストーリーを楽しみながらプレイできるシングルプレイ、ふたつのゲームモードが収録されたリアルタイムストラテジーだ。ユニットごとの特徴が際立っていて対戦では燃えるし、無料のBattle.netで、いつでもたくさんの対戦相手を探すことができる。今年一押しのRTSだ。

(c)2002 Blizzard Entertainment. All rights reserved.

Magic Online
実売価格:2,630円 ジャンル:オンラインカードトレーディングゲーム

 カードゲームのMagic the Gatheringのオンラインバージョン。いつでもどこでも対戦相手がつかまるという、Mtgプレーヤーには嬉しいゲーム化だが、これまでのような中途半端なゲーム化ではない。なんと、製品パッケージに含まれる分以上のカードがほしい場合は、カードの入った袋(デジタル)を現金で購入するという力のこもった内容だ。しかも、オンライン版でコンプリートしたカードを実際のカードに交換できるという。いろいろな意味で興味深い作品だ。

(c) 2002 Wizards of the Coast, Inc., a division of Hasbro, Inc. All rights reserved.

Industry Giant 2
実売価格:6,000円 ジャンル:アクション Demo版

 19世紀から20世紀にかけてのアメリカを舞台にした経営シミュレーション。プレーヤーは起業家となって、マップ内に点在する資源を採取して加工、商品を製造して販売し、利益をあげていくのが目的だ。商品の製造・流通でお金を稼ぐタイプの経営シムが好きな人には見逃せない一本だ。

(c)2001 JoWood. All Rights Reserved

SYBERIA
実売価格:2,630円 ジャンル:アクション Demo版

 しっとりとしたグラフィックが印象的なアドベンチャーゲーム。主人公を操作して人と会話したりアイテムを使用したりしながら、ゲームの中の謎をひとつひとつ明かしていく。ゼンマイ仕掛けの人形をモチーフにした、大人な雰囲気のアドベンチャーだ。

(c) 2002 Microids.

(2002年7月3日)

[Reported by 西尾ゆき]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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