GGXX オレ流レビュー
今週のレビュアー
「GUILTY GEAR Watch」担当編集者 田名網陽平 (24歳 男)
ゲーム歴16年、「ギルティギア ゼクス」プレイ回数は10回未満。「イグゼクス」で好きなキャラクタはスレイヤーとブリジット。
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2年間沈黙していた「ギルティギア」シリーズの最新作がついに登場する。数度行なわれたロケテストや雑誌などの情報から様々な噂が飛び交い、多くのファンが稼動を待ち望んでいる「ギルティギア イグゼクス」。今回、一足先に製品版をプレイすることができたので、その感想を簡単なレビュー形式で紹介する。
実は「ギルティ」初心者だったりする ちなみに僕の「ギルティギア ゼクス」プレイ歴は合計2時間程度。格闘ゲームはほぼすべてのタイトルをプレイしているが、これまで「ギルティギア ゼクス」とはあまり縁が無かった。 理由としては、仕事で上位プレーヤー同士のハイレベルな戦いを見てしまい、「これは今からじゃついていけない……」と思ってしまったからだ。 しかし「ギルティギア イグゼクス」では、これから始める人でも「ギルティギア ゼクス」の上位プレーヤーと戦える可能性が見える。それは、特定キャラクタの持つ驚異的な連続技がなくなったことや、システムの裏をかいた特殊なテクニック、転ばされた時点でほぼ負けが確定してしまう「起き攻め」などが一掃されたからだ。 それだけではなく、新システムの「サイクバースト」や「空中投げ」、「よろけ」などが追加されたことにより、「ギルティギア ゼクス」をやり込んだ人も、「格闘ゲームはやっていたがギルティギアは初めて」という人も、ほぼ同じスタートラインから競い合えるようになった。 僕としては、無意識に前作のコマンド入力をしてしまわない分、「ギルティギア ゼクス」をやり込んでいないプレーヤーの方が有利だろうと思っている。しかし先日、初めて「ギルティギア イグゼクス」をプレイする前作をやり込んだプレーヤーにボコボコにされたので、ちょっと考えを改める必要があるかもしれない。
「スレイヤー」が面白すぎ キャラクタの感想としては、新キャラクタはいずれも「ギルティギア ゼクス」っぽくない戦い方が可能で、中でも「スレイヤー」は異質な存在に感じた。「攻められるときにひたすら連続技で攻めまくる」というのではなく、「相手の動きを見て行動し、スキを突いて重い一撃を叩き込む」という戦い方ができる。 それで他のキャラクタとどこまで戦えるのかはまだまだわからないが、少なくとも「ギルティギア ゼクス」に対するアンチテーゼになっていると思う。 他のキャラクタに関しても様々な変更が加えられており、「カイ」や「アクセル」、「テスタメント」など、前作とは別人のようになったキャラクタもいる。なかには「弱くなった!」と言われているキャラクタも存在しているが、これまでが強すぎただけだったり、まだ稼動前のために新しい戦い方が見出せていないだけかもしれない。
GGXXは寝る間を惜しんでやり込むぞ!! これまで触ってみて、とても念入りに作りこまれていることがわかった。「ギルティギア ゼクス」が荒削りで豪快な面白さだったとすれば、「ギルティギア イグゼクス」は緻密で計算された面白さになっている。より対戦での駆け引きや戦略、技の研究、とっさの判断力などが重要になりつつ、前作をプレイしていない人でも楽しむことができるだろう。 格闘ゲーム初心者には覚えることがいっぱいで大変かもしれないが、システムや技をひとつずつ覚えるごとに着実に一歩一歩強くなれる。しかも、これまで勝てなかった相手に勝ったときの嬉しさは、思わず感動してしまうほどだ。他にもいろいろな楽しさが詰め込まれたゲームなので、「ゲームをやったことない……」という人も一度プレイしてみてはどうだろうか。
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