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【連載第46回】 あの、おもちゃを徹底レポート




成長するネズミロボ! ついに6歳まで成長しデートへ……
コナミ「ロボチュウ」

「ロボチュウ (左)トッチ(右)チッチ」
発売 コナミ
価格 3,800円
電源 単4電池×3本
発売日 発売中


ロボチュウ、ついに6歳になりました

 ようやく、6歳を迎えることができました! ウレシイ~。とひとりで興奮していますが、どうかお許しを。

 前回の記事で取り上げたコナミのペットロボ「ロボチュウ」。育成が売りのペットロボなのだが、その成長速度が「ジワジワゆっくり型」。1歳からスタートし、歳を重ねるごとに遊べることが増え、6歳になると異性とデートをするとあって、全部の遊びを試してみるぞ! と勇んでチャレンジしたのはいいものの、その成長速度の遅さにビックリ。成長させる方法は「とにかく遊ぶこと」。時間の経過は関係ないとのことなので、遊びに遊んだのだけれど、なかなかうまく成長させることができなかった。

オスの「トッチ」。デートもあるのでロボチュウを遊ぶならぜひオスメス両方をそろえたい こちらはメスの「チッチ」。なお性別による性能や性格などの違いはない


ロボチュウが悲しそうな鳴き声を上げたら、電池交換のタイミング。作業は素早く行なおう
 この成長速度のテンポ、すでに遊ばれている方はどうお感じになられているだろう。これまでに登場した育成型ロボットトイのほとんどは成長速度が速く、購入してから数日の間に成長が終わる。そのために飽きるのも早く……という過去の反省を活かしたアイデアだというのは理解できる。高価な製品なので長く遊ばせたい、という配慮もわかる。だけど筆者の実感としては「それでも遅い」。1日に5~10分程度遊んで、1歳分の歳をとる。週末に購入して、翌週の週末には6歳を向かえ、デートをさせられる、というくらいのテンポでもよかったのでは、とも思う。

 とはいえ、電池交換のときに成長記録がリセットされてしまったことも正しく報告せねばならない。電池交換の際は、使用済みの電池をはずしてから1分以内に新しい電池に替えねばならないとマニュアルにも明記されているので、その通りに実行したのだが、どういうわけかリセットがかかってしまったようなのだ。それ以来、電池交換の際は、1秒でもすばやく完了すべく、指先に全神経を集中して作業を行なうという具合。
 これから遊ぶ人にひとつアドバイスを。パッケージに同梱されている電池は、テスト用のマンガン電池。当然、寿命が短く、必然的に電池を換える回数が増えてしまう。なので、はじめからアルカリ電池を使うことをおすすめする。

なにはともあれ6歳だ。遊ぶぞ!

土俵の上で相撲を取るロボチュウたち。見事な相撲で魅せてくれる
 6歳になると一気に3つのモードが遊べるようになる。まずは「相撲モード」からいってみようか。このモード、付属の土俵に2体のロボチュウを並べると相撲を取るというもの。実際、どんな相撲になるのかなとワクワクして見守っていたら、見事な相撲だったのでビックリ! パンと手を叩くと2体のロボチュウが体をぶつけあい、相手を土俵の外へ押し出そうとする。土俵際に追い込まれた片方は粘りをみせ、土俵際での攻防がくり広げられる。これは楽しい!

 この土俵際の攻めぎあいは、ロボチュウの底面にあるセンサーによって実現している。4歳のレースモードでは黒いコースを感知し、その上を走るという芸当を披露。そして今回の相撲モードでは「黒い線を感知したら越えないように方向を変える」という処理によるものなのだろう。

【「ロボチュウ」ムービー (WMV)】
ムービー1 ロボチュウの相撲

待ちに待った「デートモード」。その内容は……?

デートの模様。相性がどうしても合わない、ということはない。何度か試すと成就する
 次はロボチュウ育成のハイライトといえる「デートモード」だ。6歳になったオスの「トッチ」と「メス」のチッチを向かい合わせると、デートをするというものだ。

 トッチとチッチのお互いの顔が向き合うように並べ、手をパチンと叩く。するとトッチが「チュウチュウ」と鳴き、それにチッチが呼応するように「チュウ」と鳴く。愛を告白し、それに答えているのであろうか。鳴り響くウェディングマーチ! するとメスのチッチが体を反転させ、走り去った。残されるトッチ。ダハハハッ、振られたのか!

 と笑ってばかりはいられない。カップルを成立させなくては。数回くり返したのち、なんとか成功。ウェディングマーチが鳴り響いたあと、チッチだけじゃなく、トッチも体を反転させ、前後に連なるようにして走っていく。その様子は仲むつまじく、なるほど、デートと呼ぶにふさわしい。よかったね~と声をかけたくなるほど微笑ましい光景だ。

【「ロボチュウ」ムービー (WMV)】
ムービー2 ロボチュウのデート

 カップルが成立すると「ジャンケンモード」が遊べるようになる。2体のロボチュウに、体を使ってじゃんけんをさせるというものだ。「グー」は前進、「チョキ」は後退、「パー」は左右に旋回。手を叩くとお互いが手を披露し、勝ち負けを競う。その様子は、どこかショートコントのようで笑える。

【「ロボチュウ」ムービー (WMV)】
ムービー3 ロボチュウのじゃんけん

インターネットと連動した遊びもある

 ロボチュウを語るときに欠かせないのが、インターネットとの連動だ。ロボチュウの公式サイトからエサや病気の治療に使う薬を入手することができる。ダウンロードと聞いて、筆者はUSBケーブルで行なうとてっきり思い込んでいたのだけれど、全然違った。

 ダウンロードはパソコンのモニタを通じて行なうのだ。ロボチュウの公式サイトにアクセスし、エサや薬のウインドウを開く。そのウインドウに重ねるように、ロボチュウをモニターにくっつける。ウインドウの中で光が瞬き、それを本体底面のセンサーが感知して、ダウンロードが行なわれる、という具合だ。

 食事や治療は付属のツールなどを使えばできるのだけど、カワイイペットの世話をアレコレ焼いてみたい! というユーザーのニーズに応えた企画だろう。

 ダウンロードでは他に「バーチャルデート」がある。ロボチュウは6歳になると、長い間デートをしないと恋煩いにかかってしまう。相手がいないことや、なかなか相手に会えないときに「バーチャルデート」をさせ、病気になるのを防ぐ、というわけだ。手順はエサや薬のダウンロードと同じ。ロボチュウの底面をモニタにつけるだけ。

 ……ロボチュウにもいろいろあるのだねえ。

コナミの公式サイト「ロボチュウタウン」。ロボチュウに関する楽しい企画が満載だ これがエサや薬の治療に使うウインドウ。スタートを押すとウインドウがチカチカと瞬く ロボチュウをモニターに押し付けてダウンロード。成功するとファンファーレがなる


 今はただただ、何とか育ったなあ~という安堵の気持ちでいっぱい。成長が遅いという不満はあるけれど、ロボチュウは確かに「ペットロボットを飼いたい」、「長くかわいがりたい」、「いろいろと遊びたい」というニーズに応えてくれる。気になる人は、ぜひ手にとっていただきたい。

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□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「ロボチュウ」のホームページ
http://www.konami.co.jp/cp/robochu/index.html


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(2001年12月13日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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