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【連載第6回】 気になる海外ゲームをピックアップ


西尾ゆきの海外ゲームレポート

プレーヤー同士が忠誠を誓い合うシステム
仁義を感じる異色MMORPGの拡張パック
「Asheron's Call Dark Majesty」

 「Asheron's Call」は'99年にMicrosoftより発売されたMMORPGだ。当時、日本では「EverQuest」の人気が高かったためぱっとしなかったのだが、ポストUOを目指して続々と発売されたMMORPGの中で、その特異なプレーヤー間システムと豊富なスキルバリエーション、そして広大な世界とで、内容的には頭ひとつ飛びぬけていたタイトルである。
 そんなACだが小規模ながら現在もその人気は衰えておらず、最初の発売から約2年という年月を経て、本体ソフトも含んだ拡張パック「Asheron's Call Dark Majesty」が発売された。今回の拡張では家システムや新エリアが追加され、高レベルプレイヤーから新規参入者まで楽しめるようになっている。家に関しては既存のプレーヤー向けサービスという印象が強いものの、本体同梱で4,000円前後というパッケージ値段と、拡張セット販売による新規ユーザー流入という点を考えると、「昔、Asheron's Callもちょっと気になっていたんだけど……」というAC未経験プレーヤーがチャレンジするにはナイスなタイミングといえよう。

「Asheron's Call Dark Majesty」ってどんなゲーム?

 今回発売されたAsheron's Call Dark Majesty(以下DM)は、新しい土地「Marae Lassel」、家システムや新モンスターなどが追加された拡張パックだ。これまでのAsheron's Call(以下AC)に新たな内容が加わったアップグレード版ACと捉えればいいだろう。  ACは、3Dグラフィックで描かれたファンタジー世界「Dereth」で冒険をするMMORPGだ。プレーヤーは様々なスキルの中からいくつかを選んでキャラクタを作成し、ダンジョンを探索したりクエストをこなしたりして成長させていく。

 基本的には戦闘が中心となったRPGだが、生産スキルも豊富で、料理などのお楽しみと実用を兼ね備えたスキルも存在している。ただし、スキルの修得度が4段階に分かれていたり、ステータスへのポイントの割り振りに悩まされたり、魔法の呪文は自ら開発しないといけなかったりと、一筋縄ではいかない部分もある。わかってしまえば簡単だが、わかるまでは複雑に感じるシステムが多いため、ゲーム初心者よりは「Ultima Online」や「EverQuest」で鳴らした玄人好みかもしれない。

グラフィック的にはほかのMMORPGに劣るものの、人とのコミュニケーションの重要さは群を抜いている ダンジョン内での戦闘。世界各地に大量にあるダンジョン。場所によってはレベル制限がある Dark Majestyから追加された新しい島「Marae Lassel」。ダイナミックな建造物も多い

驚異のAllegiance(忠誠)システム

 そして、このゲームで一番の特徴といえば、まぎれもなく「Allegiance(忠誠)システム」だ。これは、プレーヤーが自分よりレベルの高い他のプレーヤーに対して忠誠を誓い、Patron(保護者)とVassal(家来)という関係になるというもの。

・レベルの高いほうのプレーヤー→Patron(保護者)
・忠誠を誓ったプレーヤー→Vassal(家来)

 PatronはVassalを援助する義務を持つかわりに、Vassalが得た経験値と何%かを得られる(Vassal側の経験値は減らない)し、Rank制限のあるアイテムを使用できるようになる。ちなみに経験値の何%を得られるかはLeadershipのスキル値によって決まる。

 凄いのは、このVassalを持ったPatronがさらに別な人に忠誠を誓っていくこと。PatronとVassalという関係はRankという値にも影響し、Vassalを1人持つと、Patron・Vassal共にRank1の状態になる。Rank1のVassalを2人持つとRank2になり、Rank2のVassal(つまり先ほどのRank1Vassalを2人持ったPatron)を2人持つとRank3に、Rank3のVassalを2人持つとランク4になる。

 こうして忠誠のピラミッドをどんどん大きくしていくと、上下関係が上の者は経験値を得て、立場が下の者はPatronの保護と新たな交友関係を得られるのだ。注意してほしいのはRank1の人を大量に配下に置くのではなくて、自分のRankが高くなるように配下を得ていかなくてはならない点だ。ピラミッドの組み方が悪いと、同じRank素材の配下がいてもRankはあがらない。常に同Rankのプレーヤー2人が配下にいる形にしないとならない。

 これらのRankは種族ごとにRank名がついていて、たとえば、Aluvianという種族であればRank3はBaronという称号が、Shoという種族であればNan-chuehという称号が得られる。要は配下をたくさん持った者に伯爵や大名といった称号が贈られるようなもので、プレーヤーの「俺はこんなにRankが高いんだ」という自負心も満足させてくれる。

 このシステムによって、AC内では知らないもの同士でも積極的にコミュニケーションを取り合うし、レベルの低い者は忠誠とひきかえに上級者の庇護を得られる。ピラミッド型の関係は知らず知らずのうちにギルドのような役割を果たし、仲間意識を生み出す。多人数参加型のRPGとして非常に好ましいシステムである。

Rank1のVassalが2人できるとRank2になり、Rank2のVassalが2人できるとRank3になり、それがどんどん広がっていく そして、広がったPatronとVassalの関係でRank10までのピラミッドが構成される 忠誠を誓っているシーン。忠誠を誓うにはステータスやスキルアップに必要なのと同じポイントを消費する

まずはアカウント登録

キャラクタ作成画面。顔グラフィックのアップは最近のゲームと比べると見劣りしてしまうが、ゲーム内で見るとそれほど気にならない
 さて、実際にDMを遊ぶまでの手順を紹介していこう。このゲームはMSが販売していることもあって、マルチプレイサーバにMSN Gaming Zoneを利用している。課金は月額9.95ドルだが、製品には1ヶ月プレイ無料のクーポン番号がCDケース裏に張り付けてあり、クレジットカード番号と共にこれを入力すれば、最初の1ヶ月は無料で遊ぶことができる。ただし、ゲームを遊ぶためにはZone.comと.NETのアカウント(12/11以降はこれまでとアカウント登録の仕方が変更になる)が必要で、これは多少煩雑に思うかもしれない。

 無事、インストールとアカウント登録が終わったら、いよいよDerethの世界に旅立つことになる。ゲームを起動してGaming Zoneに接続すると、サーバがいくつか表示される。このうち、DarktideというサーバはPKが可能なサーバであり、それ以外はPKが不可となっている。すべてのプレーヤーは、はじめNon-PKのステータスで始まるが、特別なクエストをクリアするとPKの資格を得られる。

 通常は、Darktide以外のどれかを自由に選べばいいのだが、対人戦が好きな人はDarktideをプレイしてみてほしい。ACには前述のとおりAllegianceシステムがあるため、もしピラミッドに組み込まれているプレーヤーが殺されると、マフィアの復讐さながらに自分のPatronやそのまたPatronが殺人者とその所属ピラミッドのプレーヤーを殺しまくる。このサーバを選ぶと、常に殺るか殺られるかの緊張感ある世界に身を置くことになる。ちょうどギルドウォーが頻発しているような状態なので、PK好き、対人戦好きにはたまらないだろう。

 サーバを選んだらようやくキャラクタ作成画面に、となるのだが、今回、ここでゲームがどうしても起動せずに何時間か悩んでしまった。よくよくヘルプを探してみるとゲームパッドの接続ユニットのせいで、これをはずしたらすぐにゲームを始めることができた。この時は、プレステ用のコントローラーをPCで使える接続ユニットをUSBに挿していた。同様なものを利用している人は、ACプレイ時には注意してほしい。

キャラクタの作成とスキルの選択

左から、白人風のキャラクタ「Aluvian」、肌色の濃い、精悍な感じのキャラクタ「Gharu'ndim」、怪しい日本風の東洋系キャラクタ「Sho」

 では、キャラクタ作成の紹介していこう。ACでは3種類の人間キャラクタからひとつを選ぶことになる。次に、顔のパーツである目鼻口をモンタージュ写真のように組み合わせて好みの顔を作る。同時に髪型や髪の色、目の色なども変更する。

 そして、いよいよクラスの決定。ArcherやBlademaster、Enchanterといったものが用意されており、これはUltima Onlineのテンプレートのようなもので、スキルをどんな風につけたらいいかのモデルとして各種のクラスが用意されている。

 スキルは戦闘系、魔法系、移動系、鑑定系、生産系、その他に分けられ、既存のクラスではなくCustom でキャラメイクをすれば、好きなスキルを自由に組み合わせてキャラクタを作れる。ただ、どのステータスがどのスキルに影響するかとか、どのスキルを持っていると自分の目指す冒険がしやすいかとかがわかっている上級者向きなので、初めてプレイする人間は、既存のクラスから選ぶのがいいだろう。

 また、スキルの修得度には4段階あるが、ここで選択しないと使用さえできないものもあるので、じっくりとスキル表を眺めて自分の使いたいスキルを見極める必要がある。

 スキルとステータスが決定するといよいよゲーム本編の開始だ。勢い良くトンネルの中をくぐり抜け、Derethへと到着する。ここでは到着したすぐそばに紫色のポータルがあり、くぐるとチュートリアル用のダンジョンにワープする。ここでアイテムの使い方や戦闘などを学ぶことができ、ダンジョンの最後にいるトレーニングマスターにCalling Stoneを渡せば、かわりにPotionといくばくかの経験値がもらえる。

 チュートリアルが終わったら、スタート地点のまわりにいるNPCに話し掛けて手紙を受け取り、会話の中で指示された目的地のNPCまで届けに行こう。これが一番最初のクエストになる。

ステータスの決定。Strengthが意外に重要で、アイテムを持ち運べる総重量はこれによって決まるため、魔法使い系でも力持ちだと便利 目の色を変えるだけでも結構印象は変わるもの。髪型のバリエーションが少ないのは寂しい 洋服の変更。ゲーム内では鎧や洋服のバリエーションが多いので着せ替え甲斐がある

スキルはポイントを割り振ってダイレクトに成長させられるSpecializedとTrainedに何を選ぶかが重要 スタート場所のすぐそばにあるチュートリアルダンジョン。「?」マークの看板に、それぞれの場面での詳細が解説されている

戦闘と魔法について

 ACでの戦闘はウォーモードになって敵を選択し、攻撃の強さを選べば自動的に攻撃し続けてくれる。モンスターたちは、Spawnした場所を一定以上離れると元の場所に戻ろうとするので、危険なほどモンスターが集まってきたら走って逃げるのが基本だ。

 パーティプレイはFellowshipsと呼ばれており、自分を含めて最大9人のパーティ行動が楽しめる。ACでは自分より強いモンスターを倒さないと経験値が増えていかないのだが、ダンジョン内ではモンスターが固まって存在している時もあり、パーティで戦うとお得なことも多い。パーティプレイでは経験値をそれぞれに得ることができるが、アイテムのオート分配はないので、各々が手に入れたアイテムを売り払ってお金を分配したり、No Dropアイテムをルートする場合などはチーム内での話し合いをしたりすることが必要だ。

 一方、肉弾戦の手軽さに比べると魔法は手間がかかる。ACの世界には戦闘魔法、補助魔法、回復魔法などなど様々な呪文が存在するのだが、これらは一定レベル以上のものになると、自分で呪文を開発せねばならない。呪文を組成するアイテムと、触媒になるアイテムなどを一定の並び順にすることで正しく呪文を覚えられるのだ。さらに高度な魔法になると、クエストをこなしてスクロールを手に入れる必要もある。近頃のお気楽魔法システムと比べると困難この上ないのだが、それだけに修得した時は「自分のものにした」という喜びが強いだろう。

大勢の人が集まっているダンジョン「Abandoned Mines」。最下層に各地へのポータルがあって便利 店には呪文を作成するときに必要な材料がずらりと並んでいる

Allegiance(忠誠)システムの実感

最初のPatron氏。ハロウィンのときにあたったパッチで作れるようになったモンスターマスクをかぶっている
忠誠を使うのはAllegianceウィンドウにあるボタンを押すだけで非常に簡単
 ゲーム内において、AlleginceシステムのPatronは、わからないことは一から教え、武器や防具を買い与え、好きな場所に連れて行ってくれる存在だ。システム的にとっつきにくい部分が多いこのゲームでは、保護者がいるのは心強い。

 忠誠を誓う相手をどうやって見つけるかはその時々で、自分から話し掛けてもいいし、街でいきなりスカウトされることもある。パーティを組んだ仲間に誘われることもあるだろう。また、自分のレベルが上がってきた場合、今度は忠誠を誓ってくれる相手を探したり、Newbie(新人)風のプレーヤーキャラクタに「Patronほしい?」と聞くことになるわけだ。

 ゲーム内でのAllegiance(忠誠)システムは実際にどんな感じなのか、実体験を交えて紹介しよう。

 まず最初の例は、新しいキャラクタでクエストの届け物をするべく街でウロウロしていたら、店で行き会ったプレーヤーキャラクタから、いきなり「Patronほしい?」と聞かれたパターン。いかにもNewbieな装備とあぶなっかしげな操作を見込まれたらしい。「Yes」と答え、Allegianceウィンドウで相手を登録したら、すぐに庇護開始。「何がほしい。武器? お金? 防具?」と、こちらが考える隙を与えないくらいの勢いで聞き始めた。

 そこで、「Newbieにちょうどいいダンジョンでサポートしてほしい」と頼んだところ、すぐさま近くのダンジョンに案内される。そこで、こちらはモンスターを突っつき、Patronが適宜回復魔法をかけてくれるという、なんとも安全かつお気楽な探索を行った。10分ほど一緒にプレイ(というかお守り)をしてもらった後、装備を買い与えられ、Patronはログオフしていった。

 この時のPatronであるG氏(仮名)はややぞんざいな受け答えをする人で、自分からPatronをかってでたわりに、いかにも面倒そうにサポートをしていたのであまり印象がよくなかった。その後、冒険を続けるうちに仲良くなったプレーヤーがいたのだが、非常に世話好きな人で、いろいろ教わっていると「君のPatronのGは君に良くしてくれるかい?」と聞くので「こんなアイテムを与えられたよ」と装備を渡したところ「Bah!(だはー!)、なんじゃこりゃ」と一言。貧相なアイテムに驚いたらしく、その場で最寄の店に連れて行かれて、かなりいい装備をプレゼントしてくれた。

 あまりに親切なので「I hope I were your vassal(あなたのVassalだったらよかったのに)」と言ったところ、あっさりと「そうしなよ」。そんなわけで、ぞんざいだった前PatronとのAllegianceはボタン一発Breakさせて、新しいPatronを得たのだった。このPatronはかなり親切な人で、戦闘のサポートをするときは常に「○○ did well(上手だったよ)」と戦い方を褒め、別れる際は「I can find you whereever you ar(どこにいても駆けつけるからね)」と言うなど、自分のVassal達を常に気遣っていた。

 ここまで、Patronの助けがあるのはプレイヤーを甘やかすことになりそうな気もするし、他のMMORPGで独立独歩を歩んできたプレーヤーならば面食らってしまうだろう。しかし、わかりにくいスキルシステムなどを含めて、なかなか初心者にはなじみづらい部分が多いゲームなので、ゲーム経験者が未経験者の面倒を見るというのはいいシステムだ。

 他のMMORPGでは、まだレベルの低いプレーヤーが上級レベルプレーヤーに物をねだりまくる、いわゆる「クレクレ君」がうっとうしがられて問題になるが、ACに関しては初手からそんな問題を封じ込めてしまっており、ねだりたい人はPatronに甘えればいいし、独立心が旺盛な人はPatronなしでゲームを進めていけばいいのである。

 MMORPGによっては、Newbieのうちに敵に殺されまくってプレイをとめてしまう人もいるだろうが、Patronがいてわからないことを逐一教えてくれ、ダンジョンの進むべき方向やチャレンジすべきモンスターまで指示してくれるなんて、英語でのコミュニケーションさえ大丈夫ならば、初心者にこれほどやさしいゲームシステムもない。また、初心者が上級者に育った後は、今度は自分がPatronとなって、自然と後進の指導にあたることになるし、グルグルと人材がまわっているのも好ましい。

DMからの新要素「House」と「Marae Lassel」

 DMから導入されたもののひとつに「家」がある。他のMMORPGの家システムと異なって、Dereth各地にすでに建てられている建物を購入するシステムで、お金と特定のアイテムが必要だ。住み続けるのにもメンテナンス代として継続的にお金と特定のアイテムが必要になる。家は最低でもレベル20にならないと購入できず、大きい家を買うにはそれに見合うだけのレベル数を要求されるので、どちらかというと、ある程度ゲームを続けている人向けのサービスと言える。

 家は完全にプレイバシーが守られるもので、他人はオーナーがゲスト登録した者しか入れない。そのかわり、アイテムの保管箱を利用したり、家の中のデコレイトして楽しんだりできる。街ではシャンデリアや絵画、椅子などが売っているほか、クエストアイテムなどを家のあちこちにあるフックにかけて飾れたりもする。

 EverQuestやDark Age of Camelotなどと違って、ACの建物はやや小ぶりなものが多いのだが、プレーヤー用のこれらの家はかなりボリューム感があり、一番小さい家でも十分にUltima Onlineの2階建て程度はあった。

すでにかなりの家が埋まってしまっているが、UO同様にメンテナンスの悪い家は持ち主が強制退去させられるのでチャンスはある 街にいる家具屋で家具を買い足せる。値段はそこそこ 家の脇にあるHouse Gurdianをダブルクリックすると、持ち主や家の料金を見られる

 また、今回新しく追加された島「Marae Lassel」にはいくつかの街とダンジョンが存在している。ダンジョンは制限がレベル30~70以上の中上級者向きのものが多く、その他はレベル5~20のものが2つ、レベル1~15のものがひとつ、となっている。

 島自体の大きさはそれほど馬鹿でかくはなく、東側の村Greenspireから南側の村Bluespireまで徒歩約10分という感じだった。街道沿いならばそれほど凶悪なモンスターもいないのだが、場所によっては原住民風の人間種のモンスターが遠距離攻撃を仕掛けてくるので、レベルの低いプレーヤーは注意が必要だ。

 新しい島には各地にあるポータルから飛んでいけ、これにはレベル制限がないので、ポータルのある場所さえわかればゲームを始めたばかりの人間でもすぐに行かれる。Rithwicからのポータルはライフスト-ン(ACでのバインドポイント)と街に近くて利用しやすかった。

南国の島風のデザインになっている「Marae Lassel」。高さのあるタワーが街の中心になっているGreenspireは楽しいが買い物はしづらい

(c)2001 Microsoft Corporation. All rights reserved.

【Asheron's Call Dark Majesty】
  • ジャンル:3D MMORPG
  • 開発元:Turbine Entertainment Software
  • 発売元:Microsoft
  • 価格::20ドル前後(実売3,800円~4,100円)
  • 対応OS:Windows 98/Me/XP/2000
  • CPU:Pentium II 333MHz以上
  • メモリ:64MB以上
  • HDD:400MB以上
  • ビデオメモリ:8MB以上



今週の気になる直輸入ソフト

 先週ご紹介した「Return to Castle Wolfenstein」は、紙パッケージ版やDVDケース版に続いてCOLLECTORERS' EDITION TIN缶版も見受けられるようになった。こちらのほうがやや安いので未購入の人はぜひ!
 先々週は一本しか見つからなかった「Aquanox」をたくさん入荷している店があった。「Aquanox」は近日中に詳細レビューが掲載されるとのことなのでお楽しみに。そして、あまりにビッグタイトル過ぎて、平台に山積みだったのにうっかり通り過ぎそうになった「EverQuest: Shadows of Luclin」。各店ともに日本語マニュアル付の代理店版が大量入荷していたので「Dark Age of Camelot」の時のような品薄騒ぎにはならないだろう。
 また、T-ZONEではLucasarts Classic UK版の、懐かしいアドベンチャー「Sam & Max: Hit the Road」と「Day of the Tentacles」が収録されたパッケージがひょいと置いてあったので購入。「Sam & Max: Hit the Road」は音楽、グラフィック、キャラ、ストーリー、謎解きすべて良し。アドベンチャーゲームの美点をすべて兼ね備えた秀作だ。もうとにかく音楽がべらぼうに良い。同社の「Grim Fandango」などにも通じるので、見かけたら迷わずゲットしてほしい。

EverQuest: Shadows of Luclin
実売価格:3,880円~3,980円 ジャンル:MMORPG

 EverQuest第三の拡張パック。新しいスキル体系導入と共にグラフィックまで大幅にパワーアップしてしまう。製品本体は別に購入する必要があるので注意。クレジットカードがなくてもプレイできるゲームクーポンも、秋葉原の直輸入品を扱う各店舗で販売されている。

(c)2001 Sony Online Entertainment Inc. All rights reserved.

Soul Reaver2
実売価格:4,800円~5,750円 ジャンル:アクションアドベンチャー Demo版

 「Legacy of Kain:Soul Reaver」の続編。シングルプレイ専用でアクションと広々としたゲームフィールド、パズル要素の強いステージ進行が特徴の3人称視点のアクションゲームだ。ステージがかなり上下左右に広いのだがローディングがほとんどないので非常に遊びやすい。戦闘は3D格闘風で、敵を痛めつけた後ににゅうーっと魂を吸い出すのがポイント。視点と操作体系はコンシューマ風(キャラの向いている方向が進行方向正面のため、ゲーム内のキャラの向きと矢印キーとが異なる時がある)なので、ゲーム用パッドの使用をお勧めしたい。

(c)Eidos Interactive Ltd 2001.

Gothic
実売価格:4,750円~6,200円 ジャンル:シングルRPG Demo版

 ドイツのメーカーPiranha Bytesが開発したシングルプレイのアクションRPG。実際にそれぞれの生活サイクルを持った250人以上のNPCが存在しているのが特徴。彼らとコミュニケイトしながら広大な世界を旅する硬派なファンタジーRPGだ。モンスターAIも工夫されていて、手持ちの武器よりいいものが手近にあればそれに持ちかえるという。

(c)piranha bytes software gmbh

Secret Service
実売価格:4,880円 ジャンル:アクションシューティング

 Activision Valueから発売された要人警護シミュレーション。米大統領を守るシークレットサービスの一員となって数々のミッションをクリアしていく。マルチプレイにも対応。Activision Value(http://www.activisionvalue.com/)というと安かろう悪かろうのイメージが強かったのだが、最近は「Golf Resort Tycoon」や「Ski Resort Tycoon2」、「Ultimate Skateboard Park Tycoon」、「Fast Food Tycoon(Pizza Tycoon2)」などなど、B級路線ながらもちょっと気になるタイトルを頻発していて見逃せない

□Microsoft Gamesのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/games/
□Turbine Entertainment Softwareのホームページ(英文)
http://www.nervesoftware.com/
□「Asheron's Call Dark Majesty」の公式ページ(英文)
http://www.microsoft.com/games/acdm/

(2001年12月11日)

[Reported by 西尾ゆき]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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