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【連載第32回】あの、おもちゃを徹底レポート




家族みんなで楽しくD.D.R!
コナミ「ダンスダンスレボリューション ふぁみマット」

ダンスダンスレボリューション ふぁみマット
発売 コナミ株式会社
価格 7,980円
発売日 発売中

 まさにこんな商品を待ちわびていました!

 今回紹介する「ダンスダンスレボリューション ふぁみマット」は、かのダンスダンスレボリューション(以下、D.D.R)のファミリー版だ。D.D.Rとは……と今さら語るまでもないだろうが、念のため。画面の指示に合わせて、タイミングよくステップを踏んでいくゲーム。華麗に踊って周りの観客を魅了するという斬新な面白さによって、今だに根強い人気を誇っている。さらにいえば、両足を使って遊ぶというアイデアは、テレビゲームの歴史を俯瞰しても革新的なものだった。

 あえて難点を挙げるとすれば、クラブテイストの音楽とビジュアルか。筆者のような30過ぎには、どーにも照れくさく感じられる。もっと違った味付けをすれば、子供から老人まで幅広い層に受けるはず、とかねがね考えていただけに、このファミリー向けD.D.Rの登場は、まさに我が意を得たりの気分なのだ。

ハード・ソフト一体型で接続は簡単!

 「ふぁみマット」は、昨今流行のハードとソフトが一体化された玩具だ。マットを床に広げ、AVケーブルをテレビに接続。単3電池を4本セットして、パワースイッチをオンにすれば、準備完了だ。このお手軽さが何よりうれしい。

コントローラ。赤いボタンがパワースイッチ。青いボタンはリセットボタン マットのデザインもファミリー向け。適度にクッションが効いていて、踏み心地は良好


 タイトル画面を通過すると、プレーヤーデータの入力画面になり、年齢と体重を入力する。この「ふぁみマット」には、ダイエット向けに消費カロリー表示機能がある。年齢と体重をインプットすることによって、より正確な消費カロリーが導き出されるというわけだ。最初に画面に表示される年齢は、10代、40代、70代の3パターン。なるほど、子供と両親と祖父母というわけか。こんなところからも、この商品がファミリーをターゲットにしていることが伺える。

タイトル画面。「あそんで元気!!」「あそんで健康!!」とキャッチフレーズが踊る プレーヤーデータの入力画面。年齢と性別、そして体重を正確に入力する


 モードは全部で4種類ある。

 曲は「ポップンミュージック4」「5」から、コナミオリジナル曲を12曲収録している。ゲームの難易度は、5段階に分かれ、曲とともに自由に選択できる。

ファミリーモードにチャレンジ!

 まず最初は「ファミリーモード」からチャレンジ。ゲームの基本は通常のD.D.Rと同じ。画面の下から上へと流れていく矢印にあわせ、タイミングよくマットを踏んでいく。違いといえば、そのテイスト。「ポップンミュージック4」「5」のポップな曲からしてまるで雰囲気が異なるし、画面の中では4人家族がニコニコと笑っている。判定の表示も家族向け。「PERFECT!」「GREAT!」と英語ではなく、「はなまる」「さんかく」「ばつ」などの日本語になっているのだ。筆者としては、このお気楽さは大歓迎!

画面には説明文や操作方法が常に紹介されているので、マニュアルを読まずに遊べる プレイ中の画面。まさに家族向けのホンワカムード


 1曲目は「恋の天然」をセレクト。難易度は1だ。矢印は少なく、ゆっくりと表れる。感覚としては、体操をしているようなもの。ほとんど矢印を踏みはずさずに曲を終える。クリアすると、点数と消費カロリーが表示される。98点をマーク。消費カロリーは2.1kcal。楽しいのが、この運動量が家のお手伝いに換算されて表示されることだ。窓ふきなら98回。犬の散歩なら248歩。肩たたきなら172回、に相当するわけか。

100点を獲得。画面下には、お手伝いへの換算が表示されている 低い得点を取ると、ファミリー全員の表情が曇ってしまう


 2曲目は難易度2の曲に挑戦。コツをおぼえたおかけげで、何と100点を獲得! 運動量も前回のものに加算され、4.2kcalとなる。3曲目は難易度3。左右や上下の同時押しが混ざり、だいぶ難しくなってきた。奮起して98点をマーク。
 4曲目を遊ぶ前に、休憩をとろうと思うが、どうにもこうにも体がうずく。体が運動をしたがっているのだ。気分もジワジワとハイになってくる。そうそう、この感じがD.D.Rの面白さ。よしっ、どんどん行くぞ。
 とはいうものの、難易度4になると、矢印の多さに頭が真っ白になる瞬間が出てきた。何とか追いつこうとは思うが、運動不足の体は自由に動かない。得点はガクッと落ちて、65点。難易度5になると、怒涛のごとく流れていく矢印を呆然と見届けるだけ。なるようになれと、マットを適当に踏んで、35点をいただきました。
 5曲を遊んだところでいったん、休憩。汗は吹き出る。息はたえだえ。消費カロリーは、トータルで14.7kcal。手元にあったカロリーブックで確かめると、もずく酢一杯分。あるいはチャーシュー1枚分。ガックシ。まあ、楽しいからいいのだ。
 以来、パパ・ママモードで、難易度2~3程度の曲だけを集めて遊んでいる。自分の実力に合わせて、無理なく体を動かすことができ、息抜きにはこれがちょうどいい。

パパ・ママモードで「じぶんでコース」を選ぶと、最大10曲まで選曲できる 曲の選択画面。右下の足跡マークが、難易度を示している。最大で5つ


拡張アイテムで2P対戦と曲の追加が可能

 別売の「2P専用マット」(3,800円)を使うと、2人対戦が楽しめる。先にライフゲージがなくなった方が負けというルールで、相手には、「画面の下半分を隠す」「矢印の数を2倍にする」などのおジャマ攻撃ができる。
 また「ふぁみマット」は、タカラが提唱するハード・ソフト一体型「Plug It!」シリーズと連携している。「e-kara・ポピラ・ふぁみマット共用プラチナカートリッジ」を使うと、曲の追加が行なえるのだ。例えば「~ベストヒットvol.4」を使えばaikoの「花火」で、「~演歌ベストvol.1」なら氷川きよしの「箱根八里の半次郎」で、踊れるようになるのだ。すでに「e-kara」を持っている人がうらやましい。
 家族全員で、テクニックの上達をほめあったり、カロリー消費を競い合ったり、いっしょになって楽しめば、面白さもひとしおだろう。小さな子供がいる家庭への贈り物にも最適だ。

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□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□HE事業部のホームページ
http://www.konami.co.jp/he/
□「ふぁみマット」のページ
http://www.konami.co.jp/he/product/fam.html


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(2001年8月31日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


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