|
発売 | バンダイ |
---|---|
価格 | 2,980円 |
■ 液体が持つ神秘のパワー!?
「ウェッ~プ」これで6本目である。この記事のために、今日は朝から缶コーヒーを飲み続けているのだ。『リキッドボーグ』は、水や缶コーヒーからおふろの水(?)など、ありとあらゆる液体を独自の方法で分析し、EP(体力)やAP(攻撃力)、SP(素早さ)といった数値に変換。その数値を使って対戦させることができるユニークなオモチャ。言わば往年のヒットアイテム『バーコードバトラー』の液体版だ。そこで筆者は、毎日愛飲している缶コーヒーを使って「缶コーヒー最強決定戦」を行なおうと考えたのである。なお、測定値の結果やバトルの勝敗が、味の良し悪しとは一切関係ないことを、あらかじめ断っておこう。
本体には、スポイト、2個のカプセル、かくはんと計量用のスプーンを内蔵できる | リキッドボーグのコアとも言える、ヘッドカプセル。これに液体を入れる |
『リキッドボーグ』では、液体が持つ力を「ドリンクパワー」と呼ぶ。測定は、小型のカプセルに液体を入れ、本体のセンサーで行なう。測定の結果、その液体の属性とEP、AP、SPの3つの数値が導き出される。属性には、「ウォーターストーム」「ハイドロウェーブ」「アクアタイフーン」の3種類があり、3すくみの強弱関係になっている。例えば数値が上回っていても、属性の影響を受けて、与えるダメージが変わることがあるらしい。まずは、事務所で水道水を測定してみた。
■ 缶コーヒーの能力値はいかに?
今回選んだ缶コーヒーの銘柄に他意はなく、事務所から半径約500メートル以内の自動販売機やコンビニで購入できるものを選んだ。
銘柄 | UCCブラック | カフェラモード 備長炭焙煎珈琲 | ジョージア ザ・コロンビア |
属性 | ウォーターストーム | ウォーターストーム | ハイドロウェーブ |
EP (体力) | 2,500 | 36,800 | 20,700 |
AP (攻撃力) | 500 | 5,200 | 6,000 | SP (スピード) | 500 | 2,500 | 5,600 |
銘柄 | ネスカフェサンタマルタ | ファイア コクダブル | BOSS7 |
属性 | ウォーターストーム | アクアタイフーン | ウォーターストーム |
EP (体力) | 17,700 | 35,400 | 16,100 |
AP (攻撃力) | 4,700 | 7,500 | 3,900 | SP (スピード) | 6,900 | 2,800 | 7,900 |
銘柄 | ポッカコーヒー オリジナル | ROOT リアルブレンド | ワンダ ワンダフルフレンド |
属性 | アクアタイフーン | ハイドロウェーブ | アクアタイフーン |
EP (体力) | 2,500 | 43,300 | 31,200 |
AP (攻撃力) | 500 | 6,500 | 4,800 | SP (スピード) | 500 | 2,300 | 3,000 |
コーヒーをスポイトですくい、カプセルの中に注ぐ。入れすぎると、うまくデータがとれない | 頭部にセットして、測定開始。しばらくして、属性やそれぞれの数値が導き出される |
■ いざ総当り戦スタート!
測定の結果が不安定なこともありうるので、対戦方式を考えた。まず、一方のリキッドボーグに入れる缶コーヒーを固定する。例えば『BOSS7』を入れたら、他の8種類の缶コーヒーをもう一方のリキッドボーグに順番に入れて戦わせる。こうすることで、不安定さを少しでも減らすことができるハズだ。
準備が整い、いよいよ「第1回GAME Watch杯最強缶コーヒー決定戦」の火蓋は切って落とされた!
1回戦は、『UCCブラック』VS『カフェラモード 備長炭焙煎珈琲』。先攻は、カフェラモードだ。カフェラモードのアタック! EPの少ないUCCブラックは、一撃で瀕死の状態になってしまった。けたたましくアラート音が鳴り響く。今度はブラックの反撃! 本体の液晶に「MEGA ATTACK!」と表示された。改心の一撃だ! ところが、与えたダメージはわずか400ポイント前後。カフェラモードはまったく余裕だ。そして次のターンで、UCCブラックはあっけなく敗れてしまった。やはり、数値の大きな差を埋めるのは簡単なことではないようだ。
リキッドボーグ同士の接続は、本体から伸びる通信コネクタを使う | コネクタは、お互いに差し込む。片一方だけでは通信することはできない |
大会は3時間にも及び、合計36戦が行なわれた。中でも白熱したのが、『カフェラモード 備長炭焙煎珈琲』VS『ファイア コクダブル』の一戦だ。お互いに一歩も譲らぬ激しい攻防のすえ、「MEGA ATTACK!」をくり出したカフェラモードが見事に勝利した。結局この一戦の結果が、優勝を左右することになったのだ。各缶コーヒーの順位は以下のとおり。
缶コーヒーに関して言えば、濃い目の味のほうが、強力なドリンクパワーを持っているようだ。
■ いろいろなドリンクで試したくなる!
どの液体が最強なのか? 色々と調べてみると止まらなくなる |
希望としては、一度入力したドリンクパワーを、本体に保存できたらいいのになあ、と思う。筆者の測定方法にも問題があるのかもしれないが、数値が変わってしまうことがあるのが少し残念でならない。
原稿を進めていくうちに缶コーヒーの本数も進み、ただ今最後の9本目。優勝者『カフェラモード 備長炭焙煎珈琲』の味は、なかなかほろ苦いのであった(というより、すでに舌がマヒ気味)。
□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
(2001年3月22日)
[Reported by 依田智雄 (ワンナップ)]
GAME Watchホームページ |