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GAME Watch選 GBAジャンル別オススメソフト
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■スポーツ
スポーツジャンルの中では、「爆熱ドッジボールファイターズ」(アトラス)をオススメしたい。ドッジボールと聞くとスポーツというよりは子供の遊び的な印象があり、本格的なスポーツゲームを望まれる人には難しいが、小さめのキャラクターがちょこまかと動き、ボールが飛び交うアクションは見た目にとても楽しい。操作は1プレイで覚えられる簡単なものであるにも関わらず、パスやシュート、ジャンプ、必殺技の組み合わせで駆け引きが生まれている。横長のGBA画面に横長のステージもうまく収まっており、1プレイも短めなので携帯ゲーム向きな1本といえる内容である。
この他、「ファイヤープロレスリングA」(Spike)や「パワプロクンポケット3」(コナミ)はシリーズ好きのファンならば勿論買いのソフト。また、「JGTO公認GOLFMASTER
~Japan Golf Tour Game~」(コナミ)は、PS版「実況ゴルフマスター2000」と変わらないプレイを楽しめる安心の内容であり、このジャンルの中では唯一4人対戦が可能なタイトルでもある。
■レース
美しい描写でリアルタイプのレースが楽しめる「AdvanceGTA」(MTO)、「全日本GT選手権」(ケムコ)の両作や、コミカルな「コナミワイワイレーシングアドバンス」
など、どの作品も十分に楽しめるラインのものがそろったレースゲーム。その中でGAMEWatchのオススメのタイトルは、レースゲームの醍醐味である対戦プレイが1カートリッジで4人まで可能な「F-ZERO
FOR GAME BOY ADVANCE」(任天堂)。
複数対戦の敷居の低さもさることながら、そのスピード感はやはり特筆の出来。アクセル踏み込み時のジェット噴射を利用した「ブラストターン」の爽快感など、「F-ZERO」シリーズの魅力をしっかりと受け継いでいる。
■RPG
RPGでは「ロックマン
エグゼ」(カプコン)に注目。数々のシリーズ作品が制作されている「ロックマン」だが、本作は、近未来ネットワーク社会を舞台とした新たな世界観を描いた新作として仕上がっている。中でも特徴的なのがバトルチップを使用した戦闘シーン。敵に合わせてバトルチップを選択、また複数のバトルチップを合わせて使用することで厚みのある攻撃ができ、戦略性とアクション性を兼ね備えたものになっている。これまで「ロックマン」シリーズは未経験、という人でも十分楽しめるオススメの1本。
これに対し、「MONSTER GURDIANS」(コナミ)はシミュレーション色の強いPRG。自動戦闘を行なうモンスターには、ある程度の指示はできるものの、どちらかといえば育成や編成など、準備にじっくりと腰を落ち着けてプレイしたいタイプ。また「桃太郎まつり」は、時間にとらわれないミニゲーム集的なRPG。好みに合わせて選択するのがいいだろう。
■アクション
最も多くのタイトルが発売されるジャンルであり、どれを買っても申し分ないタイトルがそろっている。タイトル別で言えば、他のハードで発売され、すでに高い評価を受けている「ミスタードリラー2」(ナムコ)や「チューチューロケット!」(セガ)は安心して遊べるソフトの筆頭。どちらも中毒性が高く、後者は1カートリッジ対戦に対応している唯一のサードパーティソフトという点も見逃せない。
また、「スーパーマリオアドバンス」(任天堂)は、1本のソフトの中に複数の遊び方が楽しめ、お買い得感が高い1本。「悪魔城ドラキュラ
サークル オブ ザ ムーン」(コナミ)は、その魅力あるダークな世界観を好むファンも多い。
どれも安定して楽しめる作品ばかりだが、編集部としては「くるくるくるりん」(任天堂)と「ピノビィーの大冒険」(ハドソン)を押したい。
「くるくるくるりん」は、回転する棒をコースの壁にぶつけずゴールを目指すシンプルなゲームであるが、クリアにパズル的思考が要求され、高い中毒度を持つ作品。山内社長の「軽薄短小」という言葉が似合う任天堂ライクなゲームに仕上がっている。1カートリッジプレイにも対応しており、4人対戦も熱い。
また「ピノビィーの大冒険」は、ダッシュで空中を飛び回るスピード感ある2Dタイプのオリジナルアクション。背景など非常に綺麗に仕上げられた画面の中を、直感的な操作で自由に遊べるのはとても気持ちいい。こういったアクション的な面白さもさることながら、童話の「ピノキオ」を題材に、道徳観念的なメッセージをゲームに盛り込んでいるところも好感が持てる。
■シミュレーション
このジャンルでは、ファンには嬉しい「ウィニングポスト
for ゲームボーイアドバンス」(コーエー)や「Jリーグポケット」(コナミ)、一風変わった空港シミュレーション「ぼくは航空管制官」、またGB「デュエルモンスターズ」で爆発的なヒットを飛ばした「遊戯王」シリーズの新作「遊戯王ダンジョンダイスモンスターズ」など、多岐にわたるタイトルが発売される。
その中でオススメしたいのが、リアルタイムストラテジータイプのウォーシミュレーション「ナポレオン」(任天堂)。任天堂としては珍しい分野の作品で、新ハードでの挑戦と意欲がうかがえる作品。数々の部隊をリアルタイムで個別に指揮して勝利を狙うそのゲーム性は、これまでのシミュレーションで良く見られたターン制のものと違い、じっくり考えることよりも素早い適切な判断が求められるもの。操作系統もチュートリアルがしっかりしているので、興味のある方はプレイしてみて欲しい。
■その他
その他のソフトでは、米国の人気キャラクター“ルーニーテューンズ”のパーティゲーム「トゥイティーのハーティーパーティ」や英語学習ソフトの「EZ-TALK」など、GBAのメインターゲットである子供向けのものがそろっている。「EZ-TALK」は英語学習の新しい手段としてGBAの機能を活かした点で注目したいところ。
その中でもGAMEWatch的には、「プレイノベル サイレントヒル」を押したい。 読み物にインタラクティブな要素を盛り込んだ、いわゆる“ゲームブック”であるが、携帯性という部分で小説に劣らず、またハイスペックなGBAの機能を利用した本作は、ノベルゲームというジャンルに将来性を感じさせる1作といえるだろう。
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