【連載第65回】韓国最新オンラインゲームレポート
NCSoft、「2009 NCSoft G-Star Premiere」を開催
次期主力タイトル「Blade&Soul」を始めとした新作と「The Tower of AION 3.0」の映像を公開!!
NCSoftは11月24日、自社の本社ビル「NCSoft R&D Center」において、「2009 NCSoft G-Star Premiere」を開催した。11月26日から29日までの日程で韓国釜山市のコンベンションセンターBEXCOにおいて開催されるゲームショウ「G-Star 2009」に先駆けて、NCSoftの新作ラインナップについて紹介する場である。
本発表会では武狭MMORPG「Blade & Soul」(以下、『B&S』)を始め、オンラインカーアクション「STEELDOG」、シューティングアクションMMORPG「Metal Black:Alternative」(以下、『MB:A』)といったNCSoftの新作3つと、「The Tower of AION」の大型アップデート「The Tower of AION 3.0」が公開された。「B&S」と「The Tower of AION 3.0」はムービーのみの公開となった。
「B&S」のムービーは残念ながら撮影が一切禁止で、「G-Star 2009」の開催日となる11月26日から改めて公開される予定だ。初公開された「B&S」のムービーでは、すでに発表済みの種族「ジン」、「ゴン」に加え、女性しかない種族「クン」と、背の小さい種族「リン」が新しく公開された。さらに、「ブレードマスター」、「カンフーマスターン」、「フォースマスター」、「デストロイヤー」というクラスの内容が始めて公開された。
また、本発表会の最後には「The Tower of AION」のヴィジョン映像「The Tower of AION 3.0」が公開された。グラフィックスの改良、戦闘システムの改良、海中マップ、ハウジング、乗り物、などが盛り込まれている。アップデートの詳細や実装スケジュールについては一切非公開で現在、“開発中”だという。「The Tower of AION 3.0」のムービーは、NC JAPANの公式サイトでも公開されているのでぜひ1度見ておこう。
■ 4つの種族による激しいバトル!武狭MMORPG「Blade & Soul」の2つ目のトレーラームービーが初公開!!
「B&S」の開発を総括するNCSoft専務取締役兼開発本部長ペ・ジェヒョン氏(右)とグラフィックスを担当するNCSoft「B&S」アートディレクターキム・ヒョンテ氏(左) |
2008年7月に開催された「NC Media Day 2008」の初公開から、1年4カ月ぶりの新情報となる「B&S」は、「リネージュ」シリーズの開発を手がけてきたペ・ジェヒョン氏と「マグナカルタ」のイラストレーターとして知られるキム・ヒョンテ氏が手がける武狭MMORPGだ。サービススケジュールは2010年内に第1次クローズドβテストが行なわれる予定で、ビジネスモデルは未定のままだ。
冒頭でもお伝えしたように、本発表会では「B&S」の新しいトレーラームービーが公開された。トレーラームービーは「G-Star 2009」を通じて、ユーザー向けに公開される映像で、本発表会では撮影が一切禁止された。映像は「G-Star 2009」の開幕となる11月26日に公開される予定で、本稿ではテキストだけでその模様をお伝えする。
まず、新しいトレーラームービーを紹介する前に、昨年公開されたトレーラームービーの内容を改めて紹介したい。ムービーでは剣で戦う種族「ジン」と拳で戦う種族「ゴン」がデュエルを繰り広げる内容となっている。格闘ゲームを思わせるスタイリッシュなスキルと激しいアニメーションが印象的であった。
新たなトレーラームービーでは、倒した相手の頭を持ち上げ、さらに攻撃をする場面や、空中で気を使い遠距離攻撃を行なう場面など、前回より豊富になった戦闘シーンが披露された。
ムービーは全体的に「クン」と「リン」という新しい種族が加わり、4つの種族を改めて紹介する形になっている。「クン」は女性のみ存在する種族のようで、「リン」は前回のムービーでも少し姿を見せた背の小さい種族だ。さらに、クラスも紹介され、剣の使い手「ブレードマスタ(剣士)」とカンフーの使い手「カンフーマスター(拳士)」、波動拳のような気の攻撃を行なう「フォースマスター(気功士)」、掴み技が得意な「デストロイヤー(力士)」の戦闘シーンが盛り込まれていた。
また、クラスの名前は公開されてないが、召喚をするクラスや銃を使うクラスもムービーの中で確認されたが、ペ氏の話によれば、公開された4つのクラス以外に2~4つのクラスが追加される予定だという。
なお、本稿の第2弾として「B&S」の開発を総括するペ・ジェヒョン氏とアートを担当するキム・ヒョンテ氏との単独インタビューを掲載する予定だ。ゲームに関する詳しい内容はそちらを期待して欲しい。
本発表会で新しく公開されたイメージはこの4つのみ。新情報は11月26日に公開される予定となっているので続報をお待ちいただきたい |
■ 悪の組織から武器を捨てた世界を救うため、未来のスポーツ種目「STEELDOG」が一肌脱ぐ!
「G-Star 2009」で開発側に勝利すると貰えるという「Basilisk」のプラモデル |
「STEELDOG」は、「NC Media Day 2008」で初公開されてから、韓国で2008年11月と2009年5月に2回αテストが行なわれた作品だ。第1次クローズドβテストは2010年の上半期に予定されており、ビジネスモデルはアイテム課金を予定。
本作は車(マシン)同士の対戦をテーマにしたカーアクションゲームだ。マシンはそれぞれ、大砲やミサイルといった攻撃兵器を備えており、自在に空中へジャンプもできる。ゲームはメカニックTPSゲーム「鉄鬼」に似ているが、照準は武器ごと固定された範囲内のもので、移動やジャンプのコントロールと発射タイミングが戦いのキーとなる作品である。
登場するマシンは「G-Star 2009」バージョンを基準に全10種類で、各マシンの相性が大きく左右されるようになっているという。ゲームの視点はトップビューと、2パターンの3人称視点と、合計3つの視点で楽しむことができるという。本発表会では「STEELDOG」の世界観と簡単なゲームモードが紹介された。
舞台は人類が平和のため、兵器を捨てた2142年から始まる。大手武器製造会社FireBolt社は武器製造に変わる新たなビジネスのために、武器を積んだ車の形をしたマシーンたちによるスポーツ「STEELDOG」を開発した。「STEELDOG」はパイロットには無害な特殊なシステムを積んでおり、やがて大人気のスポーツ種目になる。そうした中、悪の組織「Black Out」が世界を襲う。彼らに対抗できるのは、唯一、兵器を搭載している「STEELDOG」のみ。本作は「STEELDOG」で「Black Out」に対抗する世界を描いた作品だ。
本作のPvPモードはスポーツという設定で、「Deathmatch」、「Team Deathmatch」、「Team Dualmatch(勝ち抜き戦)」が用意されている。最大6人でプレイ可能だ。PvEモードは悪の組織「Black Out」に対抗するモードとなっておりCO-OPとなっているという。
「G-Star 2009」では、開発側とプレーヤー側のイベント戦が行なわれる予定で、開発側に勝利したプレーヤーチームにはゲームに登場するマシン「Basilisk」のプラモデルがプレゼントされる。ちなみにこのプラモデルは1台のみ生産されているという。
本作には様々な特徴を持つ10種類のマシーンが登場する。正式サービスごろには20種類に及ぶという | ||
マシーンの相性と作戦がプレイの鍵だという。どんなゲームなのかは「G-Star 2009」で確認したい |
■ 一般戦闘では「Diablo」ライクなゲームスタイルで、ボス戦では弾幕系シューティングのプレイ感が期待できる「Metal Black:Alternative」
「MB:A」は機関銃やライフル、ミサイル、爆弾、火炎放射器といった武器を使用する「Diablo」ライクなゲームだ。このゲームスタイルを「Diablo」の“Hack And Slash”から取って“Run and Gun”と名付けられた。本作も「B&S」と同じく「NC Media Day 2008」から1年4カ月ぶりの公開となる。サービススケジュール、ビジネスモデル共に未定のままとなっている。
本作はバランス型の「ストライカー」、奇襲と肉弾戦に向いてる「ストームトルーパー」、暗殺とテロ専門の「インスペクター」という3つのキャラクターが登場し、各ミッションをクリアすることが目的のゲームだ。基本的にPvEとなっており、目標の敵の退治、施設の破壊、危険地域の探索といったミッションを行なうゲームである。キーボードで操作しながらマウスで敵をターゲットしてクリックすると、その方向に銃が発射される操作法である。
本発表会では「MB:A」のデモプレイが披露された。デモプレイでは敵をターゲットして、銃を連射しながら、マップを進んでいた。ボスモンスターとの戦闘では、ボスモンスターが発射する弾と弾の間を避けながら攻撃していく。ボス戦では弾幕系シューティングのようなプレイ感であった。
「G-Star 2009」ではプレーヤー全員が協力してミッションをクリアするCO-OPプレイのイベントが行なわれるという。
爆弾で多数の敵を一気に倒したり、無数に飛んでくる敵の弾をジャンプで敵の攻撃を回避できたり、爽快なプレイ感が期待できる作品だ | ||
ボス戦では弾幕系シューティングのようなプレイ感が楽しめそうだ |
(C) NCSoft Corporation. All Rights Reserved.
□NCSoftのホームページ(韓国語、日本語、英語)
http://www.ncsoft.net/korean/
□「Blade & Soul」のホームページ(韓国語)
http://www.bladeandsoul.com/
□「STEELDOG」のホームページ(韓国語)
http://steeldog.plaync.co.kr/
□「Metal Black:Alternative」のホームページ(韓国語)
http://games.plaync.co.kr/metalblack
(2009年 11月 24日)