【連載第57回】韓国最新オンラインゲームレポート
「釜山eスポーツフェスティバル 2009」レポート
「Special Force」、「Starcraft」のプロリーグ決勝戦が釜山の海で開催!!
世界最大規模のプロ大会熱戦の模様をお届け!
韓国eスポーツ協会(KeSPA)と釜山市は、釜山市グァンアンリ海水浴場において、8月6日から8日の3日間の日程で「釜山eスポーツフェスティバル」を共同開催した。
「釜山eスポーツフェスティバル」は、グァンアンリ海水浴場の砂浜で行なわれたeスポーツイベントの総称。初日は「Special Force」(以下、『SF』)のプロリーグ決勝戦「“気ままなT”『Special Force』プロリーグ 決勝戦」が開催され、2日目と3日目は「Starcraft」(以下、『SC』)のプロリーグ決勝戦「新韓銀行 プロリーグ 08-09シーズン 決勝戦」が開催された。
韓国のeスポーツにおいて「プロリーグ」という言葉はKeSPAが認定するプロゲームチーム同士のリーグ戦を意味する。認定されているプロチームはプロ野球のように大手企業がスポンサーについており、チーム名もスポンサーの名前が使われている。現在「SC」は12、「SF」は8のプロチームが存在する。
会場となった釜山市グァンアンリ海水浴場は、毎年夏のイベントのひとつとして「新韓銀行 プロリーグ 決勝戦」を開催し、eスポーツのメッカとして知られるが、今年はさらに「Special Force」の決勝戦も加わり、3日間という日程で盛大に開催された。このイベントは、eスポーツの分野では韓国最大規模であり、3日間で数万人にも上る観客を集めた。早速、その韓国最大規模のeスポーツ祭りの模様をお伝えしたい。
【釜山市グァンアンリ海水浴場】 | |
---|---|
会場となった釜山市グァアンリ海水浴場。砂浜の上に大型ステージを設置し、決勝戦が行なわれた。決勝戦は比較的過ごしやすくなる18時から行なわれたが、昼間も参加企業のブースでイベント等が行なわれており、1日中楽しめるイベントとなっている |
■ 初の「SF」プロリーグが終結!! 激しい死闘のなか、「eSTRO」チームが優勝!!
「KT」の監督イ・ジフン氏(左)と「eSTRO」の監督キム・ヒョンジン(右)。彼らも元々はプロゲーマーである |
「“気ままなT”『Special Force』プロリーグ」は韓国大手携帯電話キャリアSK Telecomが主催するプロリーグだ。ちなみに“気ままなT”というのはリラックスして通信サービスを利用しようというSK Telecomの携帯通信サービスのスローガンである。
「Special Force」は5年間に渡って大会をテレビ放送してきたが、スポンサー付きのプロゲームチームが参加するプロリーグは今回が初めてだ。今回は8個のプロゲームチームが参加し、4カ月間のリーグ戦が行なわれて、最後まで勝ち抜いた2チームの決勝戦が釜山で開催された。開幕は韓国の人気アイドルグループ「少女時代」の舞台で華やかに飾られた。
決勝戦で対決するのは、企業名を関した「KT」と「eSTARO」チームだ。リーグの成績では「KT」チームが1位で、「eSTRO」チームは上位4位までのチームらとプレイオフ戦を行ない勝ち抜いて決勝戦に上がった。
決勝戦は全5マップの試合で、3マップを先に取った方が優勝となる。試合のルールは爆弾モードで、1マップのプレイでは前半後半7ラウンドずつ、試合が行なわれ、8ラウンドを先に取った方がそのマップでの勝利となる。
第1試合では8-3で「eSTRO」の圧勝になったが、続く第2試合では8-5で「KT」が取った。第3試合では8-4で「eSTRO」が、第4試合では8-3で「KT」が勝利し、試合はシーソーゲームの展開が続いた。
最後の優勝を決める第5試合では、「eSTRO」が1ラウンドを取れば、次は「KT」が1ラウンドを取るシーソーゲームの状態が続いて、前半が4-4で終了した。後半もその緊張が続き、6-6までの展開になっていたが、残り2ラウンドを「eSTRO」が連続で獲得して、「eSTRO」の優勝となった。
【オープニング】 | |
---|---|
オープニングを華やかに飾った人気アイドルグループ「少女時代」。韓国10~20代の男性には絶大な人気を誇る | |
会場の様子。キルを達成するとファンたちの熱い歓声が聞こえた | |
優勝した「eSTRO」(左)には4,000万ウォン(約316万円)が、準優勝の「KT」(右)には1,000万ウォン(約79万円)が贈られた |
■ 今年の「SC」プロリーグ決勝戦は2日間の長期戦!! 第1次戦は4-0で「SK Telecom T1」チームの圧勝!!
「新韓銀行 プロリーグ 08-09シーズン 決勝戦」は、8月7日と8日の2日間かけて第1次戦と第2次戦によって勝敗が決められた。それぞれ、7試合4本先取戦となっており、第1次戦と第2次戦と全部勝ったチームが勝利となる。1対1でスコアが並んだ場合は監督が選んだエースによる「エース決定戦」で勝負を決めるルールとなっている。前年までは7試合4本先取り戦1回だけのものだったが、今年はその規模と緊張が一気に2倍になったわけだ。
「新韓銀行 プロリーグ 08-09シーズン」は、韓国内で2008年10月から2009年7月まで行なわれた「Starcraft」のプロリーグ戦だ。12のプロゲームチームが参加し、それぞれのチームが合計55試合を行なった。そのチャンピオンを決める本イベントの開幕では釜山市市長が登壇し、挨拶を行なうなど、釜山市からの支援も厚い。韓国大手企業、政府からの絶大的な支援を受けるほど、韓国で1番注目されているeスポーツイベントだ。
決勝の座に先に辿りついたのは、35勝20敗の成績でリーグ1位を獲得した「SK Telecom T1」だった。「SK Telecom T1」は過去、このプロリーグで4回連続の優勝経歴を持つ強豪チームだ。ほかの2位から4位までの3チームはプレイオフ戦を行ない、それを勝ち抜いたチームが決勝にコマを進めることになる。今年は「CJ ENTUS」と「サムスン電子 KHAN」を勝ち抜いた「ファスン OZ」が決勝の座に辿りついた。
8月7日の第1次戦の結果はというと、第1試合でKeSPAランキング1位の選手を出し波に乗ろうとした「ファスン OZ」だったが、「SK Telecom T1」KeSPAランキング4位の選手が勝利するという番狂わせが発生し、その後も「SK Telecom T1」の勢いが続いて4-0という圧勝で終わった。
【新韓銀行 プロリーグ 08-09シーズン 決勝戦】 | |
---|---|
釜山市長ホ・ナムシック氏と韓国eスポーツ協会長ソ・ジンウ氏の挨拶で本イベントが開幕した。本イベントが可能になったのは釜山市政府の強い協力の下だ。開幕が宣布されると無数の風船が空を囲み、選手たちが登場した |
■ 第1次戦:KeSPAランク1位と4位の熱戦は、劇的な大逆転勝利
第1次戦の結果は以下の通りだ。4対0というワンサイドゲームになってしまったが、第1次戦の中でも1番注目を集めた第1試合の様子を詳しくお伝えしたい。
第1試合:○ジョン・ミョンフン選手(SK、Terran)対×イ・ゼドン選手(ファスン、Zerg)
マップ「アウトサイド」、ジョン・ミョンフン選手(SK TELECOM T1)の勝利1-0
第2試合:○ゴ・インギュ選手(SK、Terran)対×ソン・ジュホン選手(ファスン、Terran)
マップ「黄昏の影」、ゴ・インギュ選手(SK TELECOM T1)の勝利2-0
第3試合:○パク・ジェヒョック選手(SK、Zerg)対×キム・ギョンモ選手(ファスン、Zerg)
マップ「ネオメドゥーサ」、パク・ジェヨック選手(SK TELECOM T1)の勝利3-0
第4試合:○ド・ジェウック選手(SK、Protoss)対×ソン・チャンウン選手(ファスン、Protoss)
マップ「コロッセウムII」、ド・ジェウック選手(SK TELECOM T1)の勝利4-0
第1試合のマップ「アウトサイド」。3つのスタートポイントが存在し、2人はランダムに位置される |
第1試合は「アウトサイド」というマップで行なわれた。スタート地点の候補が3カ所あり、ガスが少ないのが特徴のマップだ。イ・ジェドン選手(ファスン OZ)は「Zerg」の使い手で1時方向でスタートし、ジョン・ミョンフン選手(SK TELECOM T1)は「Terran」の使い手で9時方向でスタートした。
イ・ジェドン選手はKeSPAの全体ランキング、今シーズンのランキング共に1位の選手だ。「ファスン OZ」が決勝戦に進出したのも、彼の力が大きい。「ファスン OZ」のゾ・ジョンウン監督は第1試合で、彼を出してまずは1ポイントを獲得して流れを作ろうという狙いだろう。それに対して「SK Telecom T1」はKeSPAの全体ランキング4位のジョン・ミョンフン選手を出した。「SK Telecom T1」のエースはKeSPAの全体ランキング2位のキム・テクヨン選手だが、ランキング的には優位に立つ「SK Telecom T1」は、切り札を温存する作戦に出た。
ジョン・ミョンフン選手はまず、地上ユニットを生産する建物「Barrack」をスタート地点から離れたところに建設して、「Terran」の序盤地上ユニット「Marine」による圧迫を掛けようとした。しかし、イ・ジェドン選手は偵察を通じて、その意図を把握。すかさず、防御用建物「Sunken Colony」を建設し、建設が完了するまで、資源採取中の「Drone」を「Marine」の移動経路を妨害する戦術を繰り広げた。「Sunken Colony」の建設が終わり、ジョン・ミョンフン選手の攻撃を最小限の損害で防御することに成功した。ジョン・ミョンフン選手も「Marine」と「Medic」を組み合わせた部隊を温存した。
イ・ジェドン選手はジョン・ミョンフン選手の部隊に対して有効な「Guardian」を用意したが、それを予測したジョン・ミョンフン選手は空中ユニット「Wraith」を生産して、対空に攻撃できない「Guardian」を抹殺。絶妙なタイミングで「Guardian」の退治に成功し、試合はジョン・ミョンフン選手が一歩リードするかのように見えた。その後もジョン・ミョンフン選手は、ターゲットした生命体ユニットとそのまわりのユニットのHPを徐々に減らす能力「Irradiate」やステルスユニットを見ることができる「Detect」の能力を持つ「Science Vessel」を生産して、最強の組み合わせを完成させた。
しかし、イ・ジェドン選手はその間もさまざまなところでマルチ(2つ目以降の拠点)を構築し、「Zergling」で「Marine」の注意を引きながら「Science Vessel」を自爆ユニット「Scourge」で破壊する作戦で時間稼ぎをすることによって中盤を支配。さらに、豊富な資源で「Zerg」の地上最強ユニット「Ultralisk」の生産と煙の中に入ると遠距離攻撃からほぼ無敵となる「Dark Swarm」を使う「Defiler」の生産に至った。「Science Vessel」の数を減らして「Zergling」、「Ultralisk」の組み合わせで、さまざまな小規模戦闘で勝利する場面が繰り広げられた。ユニットの数や、資源を採集するマルチの数など、試合はイ・ジェドン選手が完全にリードしていた。
ジョン・ミョンフン選手はなんとかユニットを集めて、イ・ジェドン選手のマルチを破壊する作戦に出た。「Defiler」は再生産した「Science Vessel」の「Irradate」で退治し、「Marine」、「Medic」、「Siege Tank」の組み合わせでイ・ジェドン選手の組み合わせに対抗した。激しい接戦が続いた結果、先に資源がなくなり、資源を採集できるところもなくなったイ・ジェドン選手はGGを宣言(敗北宣言)し、ジョン・ミョンフン選手の勝利となった。最後まで放棄せず、なんとか隙を見つけて、勝負をし続けたジョン・ミョンフン選手の粘り勝ちといった試合だった。
■ 第2次戦:3対3でエース決定戦に突入!! 「SK Telecom T1」が第2次戦の勝利を果たし、5度目の優勝
第2次戦は8月8日に行なわれた。この日は週末の土曜日ということで、観客も前日より多く集まっていた。第1次戦では、あっさり4対0で負けた「ファスン OZ」だったが、第2次戦では0対2から3対3に追いつき、7試合目のエース決定戦まで行くほどの意地を見せた。
第2次戦では第6試合まで事前に組み合わせが決まった選手たちによる試合が行なわれ、第7試合目は監督がその場で選んだ選手たちによるエース決定戦が行なわれる。7試合すべてのカードを決める第1次戦とは7戦目のルールが異なる。この第2次戦で、「SK Telecom T1」が勝つとそのまま優勝になり、「ファスン OZ」が勝つとまた監督がその場で選んだ選手たちによるエース決定戦が第3次戦として開催される。
第2次戦の第1試合目と第2試合目は「SK Telecom T1」側の序盤のラッシュ作戦が上手く通用して、2対0で「SKT1」が大きくリードし、会場には昨日の再現なるかという雰囲気が漂った。
しかし、第3試合目では「ファスン OZ」のソン・チャンウン選手が「SK Telecom T1」のゴ・インギュ選手のベース基地手前に地上ユニット生産建物「Gateway」を建設し、序盤をリードしながら、「Shuttle」を「Reaver」に乗せて、「Terran」の資源採取ユニット「SCV」を狙い続けた。「Reaver」の攻撃は範囲攻撃で、資源採取ユニットの破壊に効果的なユニットだ。次の攻撃で資源の差とユニットの差が大きく、ゴ・インギュ選手がGGを宣言し「ファスン OZ」の初の勝利を果たした。
第4試合目も、序盤で勝負を掛けようとした「SK Telecom T1」の攻撃を見事に防ぎ、続く反撃とテクツリーの差で「ファスン OZ」が勝利した。第2次戦での「SK Telecom T1」は序盤を狙った賭けに出たが、「ファスン OZ」はそれを許さず冷静に対応。2対2の振り出しに戻した。
第5試合では第1次戦の第1試合で逆転勝利を果たし、4対0の立役者となった「SK Telecom T1」のジョン・ミョンフン選手が登場。会場を大いに沸かせた。試合は「ファスン OZ」のグ・ソンフン選手の「Siege Tank」によって入り口を封鎖されるなど、一時期にジョン・ミョンフン選手が不利な局面も見られたが、資源採取ユニット「SCV」と「Siege Tank」で一瞬の隙を狙った戦術が上手く通用し、またもや逆転勝利を果たした。
続く、第6試合では、チャンピオンシップポイントを握った「SK Telecom T1」のド・ジェウック選手が「Protoss」の空中ユニット「Arbiter」を生産し、マルチもソン・ジュフン選手より多く獲得するなど堂々とした試合運びを展開したが、ソン・ジュフン選手の守り重視のプレイを突き崩せず、長期戦の末敗れてしまった。
これで試合は3対3となり第2次戦7戦目はエース決定戦という規定に基づいて、各チームのエースによる決戦となった。エース決定戦で登壇したのは「SK Telecom T1」のジョン・ミョンフン選手と「ファスン OZ」のイ・ジェドン選手。奇しくも第1次戦第1試合とまったく同じ顔ぶれとなった。
■ 序盤の「Marine」、「SCV」のラッシュで、勝負が決まった!! 第7試合エース決定戦は又もやジョン・ミョンフン選手の勝利!!
第2次戦の結果は下の通りだ。7戦目のエース決定戦の模様を詳しくお伝えしたい。
第1試合:○キム・テクヨン選手(SK、Protoss)対×キム・テギュン選手(ファスン、Protoss)
マップ「短章の稜線」、キム・テクヨン選手(SK TELECOM T1)の勝利1-0
第2試合:○パク・ジェヒョック選手(SK、Zerg)対×イ・ジェドン選手(ファスン、Zerg)
マップ「アウトサイド」、パク・ジェヒョック選手(SK TELECOM T1)の勝利2-0
第3試合:×ゴ・インギュ選手(SK、Terran)対○ソン・チャンウン選手(ファスン、Protoss)
マップ「デスティネーション」、ソン・チャンウン選手(ファスン OZ)の勝利2-1
第4試合:×ジョン・ヨンチョル選手(SK、Zerg)対○パク・ジュンオ選手(ファスン、Zerg)
マップ「神の庭園」、パク・ジュンオ選手(ファスン OZ)の勝利2-2
第5試合:○ジョン・ミョンフン選手(SK、Terran)対×グ・ソンフン選手(ファスン、Terran)
マップ「新清風明月」、ジョン・ミョンフン選手(SK TELECOM T1)の勝利3-2
第6試合:×ド・ジェウック選手(SK、Protoss)対○ソン・ジュフン選手(ファスン、Terran)
マップ「黄昏の影」、ソン・ジュフン選手(ファスン OZ)の勝利3-3
第7試合エース決定戦:○ジョン・ミョンフン選手(SK、Terran)対×イ・ジェドン選手(ファスン、Zerg)
マップ「ネオメドゥーサ」、キム・テクヨン選手(SK TELECOM T1)の勝利4-3
MVPには3勝を上げたジョン・ミョンフン選手に贈られた。もともとファンの多い選手だったが、今回の活躍によりさらにその人気は高まりそうだ |
エース決戦となった第7試合はジョン・ミョンフン選手(SK TELECOM T1)対イ・ジェドン選手(ファスン OZ)という、奇しくも第1次戦の第1試合と同じカードとなった。ジョン・ミョンフン選手は第2次戦でも勝利をものに計2勝を上げ、そのコンディションの良さからエース決定戦に選ばれた。対して「ファスン OZ」は、KeSPAランキング1位のエースであるイ・ジェドン選手を投入。この決勝戦では昨日今日と2敗を記録するなど絶不調だが、KeSPAランクでSK TELECOM T1全員を上回る彼を投入しない手はない。もっとも、SK TELECOM T1サイドとしては、仮にジョン・ミョンフン選手が負けてもまだKeSPAランキング2位のキム・テクヨン選手が残っており、どちらに転んでもSK TELECOM T1の優勝は濃厚という局面だ。
7戦目のマップは「ネオメドゥーサ」で、ジョン・ミョンフン選手は3時方向、イ・ジェドン選手は11時方向でスタートした。ジョン・ミョンフン選手は「SCV」をマップのセンターの方に移動させ、地上ユニット生産建物「Barrack」を建設。相手寄りの位置に生産拠点を作ることで、短いラッシュ距離で早期決戦に賭ける戦法だ。ジョン・ミョンフン選手は、その作戦が相手に気付かれないように、本拠地の入り口付近には、定石通りに「Supply Depot」と、もう1つの「Barrack」を建設。イ・ジェドン選手が偵察にきても、定石通りにプレイに徹しているように見せるフェイクである。
ジョン・ミョンフン選手は計2つの「Barrack」から「Marine」を生産して、もう1つの「Barrack」に「Marine」を集めた。そして、「Marine」が5匹になったところで、なんと資源収集ユニットである「SCV」4機と共に攻撃を仕掛けたのだ。さすがにこの攻撃まで予測できなかったイ・ジェドン選手は慌てて「Sunken Colony」を建設しようとしたが、もはや手遅れだった。ジョン・ミョンフン選手は、イ・ジェドン選手のマルチに「SCV」で防御用建物「Bunker」まで建設して、イ・ジェドン選手のマルチをいきなり破壊するなど、序盤で完璧にリードした。
こうなると勝負はもう着いたのも当然だった。ジョン・ミョンフン選手はさらに集めた「Marine」で、イ・ジェドン選手の本拠地の攻撃に向かう。イ・ジェドン選手はユニットの数や防御用建物の準備も手遅れになって、GGを宣言。頂上決戦はわずか10分足らずであっけなく幕を閉じ、この試合で、「新韓銀行 プロリーグ 08-09シーズン 決勝戦」は「SK Telecom T1」の優勝で幕を閉じた。
【「新韓銀行 プロリーグ 08-09シーズン」第2次戦】 | |
---|---|
序盤で勝負は着いた! イ・ジェドン選手はこのグァンアンリで3連敗する屈辱を味わう破目に…… | |
5回目の優勝となった「SK Telecom T1」。3年ぶりの優勝だ。グァンアンリ海水浴場の砂浜に「SK Tlecom T1」の旗を差し込んで、「グァンアンリはSK Telecom T1のものだ!」と叫んだ |
□韓国eスポーツ協会KeSPAのホームページ(韓国語)
http://www.e-sports.or.kr/
□「Special Force」のホームページ(韓国語)
http://specialforce.pmang.com/
□「Starcraft」のホームページ(韓国語)
http://specialforce.pmang.com/
(2009年 8月 10日)