使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第372回
「ハンティングギア」で「モンハンX」を快適に! PS4用では「DUALSHOCK4」をカスタマイズするグッズを試してみた
(2015/12/2 00:00)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
いよいよ、ニンテンドー3DS用ハンティングアクション「モンスターハンタークロス」発売!そこで今回は、快適にプレイするのに欠かせないグリップの最新モデルであるHORIの「ハンティングギア for Newニンテンドー3DS LL」を試してみた。
また、この冬は「コール オブ デューティ ブラックオプスIII」、「スター・ウォーズ バトルフロント」、そして「Fallout4」とPS4も話題の大作揃い。そこで、それらタイトルをより快適に楽しめるようになる、プレイステーション 4の標準コントローラー「DUALSHOCK4」をカスタマイズするグッズも試してみた。
【今週のおしながき】
L/R、ZL/ZRボタンを据え置き機コントローラーのように使える!! 最新のハンティングギア
HORIより発売された「モンスターハンタークロス ハンティングギア for Newニンテンドー3DS LL」は、名称のとおりNew3DS LL専用のグリップだ。残念ながらNew3DS用など他の3DSシリーズ用グリップは今回は発売されていない。
全体はプラスチック素材でできており、表面にはザラつきを付ける梨地加工が施されている。ハの字型に太めのグリップがついたスタンダードな形状になっており、New3DS LL本体の収納部や背面には「モンスターハンタークロス」のロゴやモンスターのアイコンが刻印されている。
最大のポイントは、L/RボタンとZL/ZRボタンを、据え置き機のコントローラーのように幅広で縦に並んだボタンで押下できるようになるところ。グリップに搭載されているボタンの裏側にある突起が、上手くNew3DS LLのL/RとZL/ZRボタンを押してくれるように工夫されている。
実際に「モンスターハンタークロス」のプレイに使って試してみた。New3DS LLは収納部のゴム足で固定されるようになっていて、着脱は手軽。傷もつかないように配慮されている。それでいて、固定力もしっかりとある。
グリップを付けても塞がれるスロットやスイッチ類は一切なく、New3DS LLの全ての機能にアクセス可能。充電、イヤフォンの使用、ゲームカードの入れ替え、タッチペンの出し入れと、どれもスムーズに扱える。
New3DS LLを装着してグリップを手に取ると、グリップそのものも多少大きめな作りなこともあり、全体も大きくなってくる。重さにおいても、グリップ単体は約143g、New3DS LL本体と組み合わせると約482gとなるので、さすがに重量については増してしまう。
グリップを握ったときのホールド感やフィット感は良好。グリップが太めではあるので、手の小さい人や女性や子供だと持ちづらく感じてしまうかもしれないが、グリップの厚みをしっかりと“握れる”作りにはなっている。ホールド感を高めるためには、どうしてもこれぐらいの厚みは必要になるというところだ。
肝心のL/R、ZL/ZRボタンの使用感だが、L/Rボタンは押下ストロークが浅めでプチプチとしたクリック感の押下感となっている。ZL/ZRボタンはわずかではあるが押下ストロークがあり、グニッと押し込むような感触だ。どちらもレスポンスは良好、押しやすい配置になったことで、より積極的にZL/ZRボタンを活用できるのが大きな魅力だ。
全体的にサイズが大きめという点は多少気になるものの、不満点はほぼなく、ホールド感の向上、L/RとZL/ZRボタンを自然な配置で押せるようになる工夫が、かなり魅力的なグリップだ。
「モンスターハンタークロス」をがっしりと遊びこむNew3DS LLユーザーであれば、このハンティングギアもオススメ。もちろん、「モンスターハンタークロス」だけでなく他のタイトルをプレイする上でも、かなり快適になる。イチオシのグリップだ。
DUALSHOCK4をラバーシートでより持ちやすく! 滑らず、ホールド感アップ!
DUALSHOCK4をより持ちやすく、滑りにくくするための、「グリップシート」、「アナログスティックカバー」、「L2/R2ボタンシート」がセットになった製品だ。
「グリップシート」は厚手のラバーで表面にはシボ加工も施されている。裏面は粘着シートになっていて、グリップの外側からぐるりと背面を通ってグリップ全体に巻き付けるように貼る作りになっている。
「L2/R2ボタンシート」も同じく厚手のラバーシートで、L1/R1ボタンのトップに貼り付ける。こちらも突起状のシボ加工が施されていて滑りにくくされている。「アナログスティックカバー」はシリコン製で、先端の凹みのなかに突起がつけられているというもので、こちらは被せるだけとなっている。
「グリップシート」の貼り付けは、裏面の保護シートを剥がしつつコントローラーに貼っていく方式。ちょっとサイズの大きいラバーシートなので位置合わせが難しいが、アナログスティック周りのフチから位置を合わせて貼り付けていくと、見た目よりも簡単に貼っていける。
ちなみに粘着力は結構強くてしっかりと貼り付けられるのだが、剥がす時はゆっくりと剥がしていけばコントローラーに貼り痕が残るようなことはなかった。
シート貼り付け後の使用感だが、まず手の平で握ることになるグリップの側面から背面、そしてからめた指先のあたりまで、グリップシートが覆ってくれるので、ホールド感は非常に良くなる。ラバーならではの吸い付き、滑りにくさが効果抜群。ただし、ちょっとラバー特有のゴム臭がするのが気になるところだった。
「L2/R2ボタンシート」は滑りにくくなる効果は非常に良いのだが、突起が少し鋭くて刺激があるのは気になるところ。その刺激のおかげで半押しなどの微調整がしやすくなっている(刺激が強めだからグッと押し込まない)という奇妙な効果も感じるのだが、長時間プレイしていると痛みを感じてしまうかもしれない。逆に、「アナログスティックカバー」はシリコン素材ということもあって突起の刺激は控えめ。この2つにおいては、この“中間の感触”が欲しかったように思えた。
シートを貼って滑り止めとホールド感アップをさせるというDUALSHOCK4用のカスタマイズキットだが、特にグリップシートの効果は非常に高く、かなり持ちやすくなるのを実感できた。持ちやすいというのは疲れにくさにも繋がってくるところがあり、この効果は長時間プレイする人ほど恩恵が大きくなる。より快適に、プレイの精度を上げたいという人にオススメだ。
アナログスティックをより精細に操作可能に!スポンジとカバーのW効果がポイント
アナログスティックの軸に被せるスポンジで操作の抵抗感を変えつつ、先端にもカバーを被せて、より精細な操作を可能にするというグッズだ。
パッケージには先端が凹みタイプと膨らみタイプのアナログスティックカバーが2セットと、アナログスティックの軸に被せるスポンジが10個セットになっている。
アナログスティックカバーは2種類のどちらも、高さが約1.5cmあり、通常のアナログスティックよりも指の位置がだいぶ高くなる。こうすることによって、スティックを倒しきるストロークが長く、角度も広がって、より中間あたりの細かな操作もしやすくなるというわけだ。
スポンジは、スティックの軸に被せると、当然スティックを倒したときにスポンジが間に挟まるわけで、その反発が加わり抵抗が強くなる。それによって、スティックを微妙に倒したりの微調整がしやすくなる。
装着は簡単だが、スポンジの方はあまり力を入れるとちぎれてしまう可能性もあるので、少し慎重に着脱する必要はある。そのため、予備を含めてパッケージには10個も入っているわけで、このあたりはありがたいところだ。
実際にアナログスティックカバーとスポンジを装着してゲームプレイを試してみた。スポンジを挟むことでスティックを倒す時の抵抗感は、だいたい2倍ぐらいになるという印象で、倒している時の感触が「グニーッ」っとしたものに変わる。それでいて、スティックを倒しきる(最大まで倒す)こともできる、良いバランスの硬さと厚みになっていた。FPS・TPS等のエイム操作が必要になるものでは特に効果を発揮してくれる。
また、アナログスティックカバーの方も、高さが増すことで、前述のように細かい角度調整がしやすくなる。スポンジと合わせて使えば、さらに効果倍増だ。カバーが不意に外れてしまうようなこともなく、使用感は非常に良好だった。
スポンジとカバーで物理的にアナログスティックの微調整を可能にするという製品だが、その効果はとても高く、特にシュータータイトル、エイム要素のあるゲームでは活躍してくれる。より細かな操作を快適にしたい人にオススメのグッズだ。