【連載第280回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。 |
PS Vitaのような携帯ゲーム機と言えば、装着したままでプレイが可能なプロテクトケースやフロントカバーや、持ち運ぶためのポーチも気になるところ。というわけで今回は、HORIとサイバーガジェットのプロテクトケースから5製品を、ポーチからは4製品を試してみた。
なおポーチについてなのだが、PSP用のポーチの中には、収納スペースに余裕のあるタイプだとPS Vitaが入る物も多い。PSP用ポーチを持っている方はそれが使えるか1度試してみるのもありだ。
● 本体を傷や汚れから保護しながらプレイ! ハードケース&カバー
・「プロテクトフレーム for PlayStation Vita」
- メーカー:HORI
価格:980円
カラーバリエーション:クリアブルー、クリアブラック、クリア
プレイステーションライセンス商品
前面側のパーツと背面側のパーツが固定用のフタで繋がっている保護ケース |
装着すると写真のようになる。やはりPS Vita用のケースということで開口面積はかなり多い |
ポリカーボネート素材のケースでPS Vita本体の前面・背面を覆う保護ケース。装着したままプレイが可能で、簡易のスタンド機能も搭載。カラーバリエーションはクリアブルー、クリアブラック、クリアの3色があり、今回はクリアブラックを使ってみた。
このケースはPS Vitaの前面と背面に装着する2つのパーツを、上下2つのフタでロックして固定するという作り。重量は約32gと軽いが、厚みが約1.4mmと保護性能を重視した厚めのケースになっている。開口が非常に多く、前面だと方向キー、○/△/□/×ボタン、デュアルアナログスティック、スタート/セレクトボタン、PSボタン、スピーカー穴、前面カメラ部分が開口されている。
側面や背面をみると、L/Rボタン、背面タッチパッド、電源スイッチ、ボリュームアップ/ダウン、マルチユース端子、イヤフォン端子、専用メモリーカードスロットが触れるようになっている。ケースを装着したままでマルチユース端子を使っての充電も可能だ。ただし、専用クレードルには挿せない
また、PS Vitaカードスロットとアクセサリ端子部分は、ケースを閉じるためのフタで覆われていて、その2カ所を触るときはフタを持ち上げてからになる。上のフタを開けている時は少しディスプレイ画面上あたりがぐらぐらするが、パーツが外れてしまうようなことはない。ただ、基本的にはフタを閉じて使用するよう製品ページにて記述されている。
唯一、3G版のPS VitaにあるSIMカードスロットだけはケースを完全に外さないと触れないが、ここは頻繁に触るようなところではないのでそんなに気になるところではないだろう。
上下にある黒いパーツがケースを固定するためのフタで、底面のフタを開くと簡易スタンド用のついたてになる |
ボタン部分の開口部のフチがキレイに薄く処理され、指は当たるものの操作はやりやすかった |
スタート/セレクトボタンは元からボディと高さが同じなので、ケースに入れるとさらに奥になってしまうので、爪先で押すように操作することに |
実際にケースを装着したPS Vitaを使ってみると、開口面積は大きいものの、一体感が高く成形がしっかりしており、開口部の位置もきちんと合っている。出来がよく、クオリティの高いケースだ。
ケースは約1mmほどの厚みがあり、非装着時とは感触がだいぶ変わってくる。特に背面左右の凹みをケースが覆っているところはホールド感の変化が大きいところだが、持ちづらくなるという印象はあまり感じなかった。
ケース自体の指紋跡はあまり目立たない。背面もケースの厚みがあるぶん置いた時にタッチパット部分が浮くので、何も付けていない状態に比べて気軽に置けるようになるのが嬉しい。
ボタン操作についてだが、操作部分の開口のフチは丸みがついていて薄く処理されているので、ケースのフチに指が当たっても操作しづらいとは感じない。ただし、スタート/セレクトボタンだけはほとんど爪先で押すような状態になってしまう。PSボタンも同様だ。
前面タッチ・背面タッチ操作では、ケースとタッチ範囲との境目に枠ができ、スクリーン端を操作する際、手に当たるため、ケース使い始めは気になるかもしれない。
このほかに気になったのは、やはり上の固定用フタの存在。PS Vitaカードを入れ替えするのにプロテクトケースのフタとスロットのフタを開く2重の手間になるため、煩わしい。DL版をメインにしているのならいいが、パッケージ版がメインで頻繁にカードを入れ替えするスタイルだと厳しいところだ。
また、L/Rボタン付近の背面側ケースのフチが尖っているのも気になる。L/Rボタンに置いた人差し指の先が当たってきて、指に刺激があった。
最後に簡易スタンド機能について。これは下側の固定用ロックを外して外側へと開くと、ついたてになってPS Vitaを立てて置けるというもの。簡易な作りなのであまり寝かせることはできず、角度は110度と高めになる。安定感も多少心許ないところはあるのだが、動画視聴等には充分使える。
若干ネックに感じたのがPS Vitaゲームカードスロットを固定用のフタが塞いでしまうところ。フタを開閉させ、さらにスロットのカバーも開けてと、2重になってしまう |
一体感が高く開口部に工夫されていることが感じられるケースで、全体的にクオリティが高いが、いくつか使っていて気になるところがあった。特にPS Vitaカードスロットへのアクセスが煩わしくなるところは人を選ぶだろう。
・「プロテクトケース for PlayStation Vita」
- メーカー:HORI
価格:1,200円
プレイステーションライセンス商品
「プロテクトフレーム for PlayStation Vita」に、ディスプレイと背面タッチパッドを保護する可動式のカバーが加えられている |
前面タッチはカバー越しにでもタッチ操作が可能。若干反応が鈍くなるところがあるが、簡単な操作だけなら行える |
こちらのケースは上で試している「プロテクトフレーム for PlayStation Vita」の、“ディスプレイ部分と背面タッチパッドに可動式のフタが付いた”というものだ。そのほかの基本的な作りは全く同じなので、可動式のフタを中心に違いをまとめていこう。
ディスプレイのフタと背面タッチパッドのフタはどちらも上部2カ所のヒンジでケースと繋がっている作りで、上方向に180度可動する。下側に固定用の突起があって、ケースに突起をはめてパチンと閉じられる仕組みだ。
フタ以外の基本的な作りは「プロテクトフレーム for PlayStation Vita」と共通しているのだが、重量は約61gとだいぶ増している。若干だがこちらのケースのほうが厚みがあるようで、前面の薄いところでも厚みは約1.5mmあった。
プレイ時にはフタを開いて使うスタイルが基本になるが、実はフタをつけたままでも前面タッチは反応してくれる。PS Vitaのタッチパネルは静電容量方式というもので、指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えてタッチ操作を検出する仕組み。そのため、直接触れずとも反応するというわけだ。とはいえ、フタの厚み越しになるため若干反応が鈍く、また、背面タッチパッドは前面よりも反応が抑えられているのかフタ越しでの操作はできなかった。
フタを開けてプレイした場合は「プロテクトフレーム for PlayStation Vita」とほとんど同じ使い勝手にはなるが、フタが上部に突き出る分、見栄えが悪くなるのは避けられない。フタを開け閉めしても重心の変化などの影響は感じられない。一方で、ポーチに入れている時なども画面と背面を完全に保護してくれるというメリットもあるので、ここは一長一短。「プロテクトフレーム for PlayStation Vita」とで好みが別れるところだ。
2枚の可動式のカバーによってディスプレイと背面タッチパッドも保護できるが、使用時にはそれを開いて上で出しておかないといけない |
・「フェイスカバー for PlayStation Vita」
- メーカー:HORI
価格:1,200円
プレイステーションライセンス商品
前面をフェイスカバーで保護する方式。フェイスカバー裏のディスプレイが当たるところにはスポンジのクッションがつけられている |
ヒンジが2段階になっていて、写真のように背面までぐるりとカバーを持ってこられる |
このカバーはPS Vitaの前面にフタをして保護しようという作りのカバーだ。背面側のパーツは「プロテクトフレーム for PlayStation Vita」や「プロテクトケース for PlayStation Vita」と同じ作りなのだが、前面のパーツは開口部がなく、操作部分とディスプレイも完全に覆うタイプのフタになっている。使用時にはこのフタを開いてプレイする。
前面のフタと背面のパーツはヒンジで繋がっているが、このヒンジが前面と背面の2カ所にあり、フタを360度動かせるようになっている。カバーの可動範囲が広く、日よけ的に立てて使ったり、邪魔にならないように背面へ回して使う事も可能だ。前面フタの裏のディスプレイ部分にはスポンジのクッションもついていて、フタが画面に当たって傷をつけてしまわないよう配慮されている。
また、ヒンジ部分にはPS Vitaカードスロットやアクセサリ端子があるのだが、ヒンジを開けば触れるようになっている。こうした作りなので他の保護ケースにあって上下の固定フタもない。
背面のパーツはほか2つのケースと同じなので使い勝手やホールド感も同じ。PS Vitaの前面にはケースの影響が出ないのが魅力といえる。当然、ケースの厚みや開口部が影響することなく、何も付けていない状態と同じように使える。フタも背面へ回してしまえばそれほど気にならないし、背面タッチをする余裕はちゃんと作れるので、操作の邪魔にもならない。操作面への影響が少ないケースだ。
プレイ時にフタを開閉する作りにしたことで、持ち運び時には前面を完全に保護し、プレイ時には操作部分への影響が少ないという作りになっている。ただし弱点もあって、「フェイスカバー for PlayStation Vita」だけはHORIのポーチ類との併用ができないとされており、そこからも感じ取れるようにフタの大きさを含め全体が大きい。持ち運びにポーチ類を使うなら、より大きくて余裕のあるものを用意しなければならない。ちなみに今回試しているポーチには全部入れられなかった。このカバーだけでカバンに入れておくにしては、背面タッチパッド部分が開いているのは不安という人もいるだろう。重量としてもHORIの3つのケース/カバーの中で64gと最も重く、厚みも約1.6mmと多いので、このあたりをどう捉えるかがポイントになる。
前面をがっちりと守ってくれるフェイスカバーだが、全体が大きくなるため同社のポーチとは併用できないところがネック | |
ヒンジのパーツがPS Vitaカードスロットとアクセサリ端子を塞いでしまうのだが、背面側のヒンジを開くと右の写真のように触れるようになる |
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(オンラインストア価格:1,124円)
カラーバリエーション:クリア、クリアブラック
前面側のパーツと背面側のパーツがヒンジで繋がっている作りのプロテクトケース |
全体に薄めのケースなので、装着後の外観もスマートな印象だ。付属品として、PS Vitaカードを1枚収納しておけるシリコン製のストラップホルダーがついている |
ポリカーボネート素材を使った薄めの保護ケースだ。装着したままでボタン操作、前面・背面のタッチ操作、各所のスイッチやスロットへのアクセスを可能にしており、簡易のスタンド機能も搭載。また付属品としてストラップホールにつけられるシリコン製のPS Vitaゲームカードホルダーが1個ついている。カラーバリエーションはクリアとクリアブラックの2つがあり、今回はクリアブラックを使ってみた。
ケースは前面側と背面側の2つのパーツをL/Rボタンの横にあるヒンジで繋げているという作り。開口部分が多く、ケースをつけたままで全ての箇所に触れるようになっている。また、ちょっと独特なところとして3G版のみにあるSIMカードスロットの箇所も開いており、触れるようになっている。
底面にある専用メモリーカードスロットは、底面部にある可動式のフタを開くと触れるようになる。このフタは、180度開くと簡易スタンドとして使う時のついたてにもなる。
全体に薄く、厚みは前面で約1.3mm。重量も約32gと軽量だ。だが、薄手のケースとはいえども、専用クレードルにはやはりセットできない。
付属品のゲームカードホルダーは、シリコン製で柔らかく平べったいドッグタグのような形状をしていて、中にはPS Vitaカードを1枚収納しておける。シリコンで挟まれて固定されるので抜け落ちるような恐れもなく、手軽にゲームカードを1枚持ち歩けるようになっている。嬉しい付属品だ。薄さがポイントなケースで、各所のスイッチやスロットにも装着したままで触れる。また、底面部にもヒンジで繋がっているパーツがあって、開くと簡易スタンドのついたてになる |
操作ボタン周りの開口に若干余裕が足りないのか、ボタンの外側を押す時にケースのフチが指に当たってくるところが気になった。ボタン類の中心に親指を置くようにすればいいのだが、もう少しフチを緩やかに薄くして欲しかったところ |
ヒンジが尖っていて、L/Rボタンやボリュームボタン、電源ボタンを触る時にヒンジがとげとげしく当たってくる |
実際に使ってみると、やはり薄いので全体があまり大きくならず、スマートな印象を受ける。PS Vita本体との一体感が高く、ガタつくようなところもない。開口部もずれがなく、クオリティの高いケースだ。ツヤが強めの表面加工で見栄えはいいが、多少指紋跡が目立つところと、ツルツルしていて滑りやすいところがネックだろうか。
開口部のフチがしっかりと処理されていて、基本的なボタン操作では不満は感じない。ただし、方向キーや○/△/□/×ボタンの開口部は少し余裕がなく、親指をキーやボタンの外側に置くと、開口のフチが当たってきて気になるところがあった。また、PSボタンやスタート/セレクトボタンの箇所だけは、元々ボタンのでっぱりがないところにケースの厚みが加わってくるため、爪先で押すような形にはなってしまうところはあった。
タッチ操作では、やはり前面ディスプレイの端をタッチするときにケースとの段差が指に当たってくるのだが、ケースが薄いためかそれほど気にならなかった。
気になったのは、上部のL/Rボタン横にあるヒンジと底面部のヒンジ部分に指が触れると手触りがよくないところ。特に上部のL/Rボタン横にあるヒンジはL/Rボタンに添えている指先が当たるし、電源ボタンやボリュームアップボタンを押す時にも当たる。また、上部の電源ボタンからボリュームアップボタンまでの側面の開口部はフチが少し鋭くなっていて、ここも手触りがよくなかった。この2点については少し残念。
簡易スタンド機能では、底面のフタを開いてついたてにするが、この底面のフタがかなり薄いためか、少しもろさを感じさせるところがあって、開く時に固定している突起にひっぱられて中心がぐいっと曲がる。乱暴に扱うとヒンジが外れたりパーツが割れたりしてしまいそうに思えた。なおスタンド機能は約110度の角度になり、動画視聴等に便利だ。
薄めのケースであまりゴテゴテとした印象にならないところが嬉しいケースだが、ヒンジの手触りの悪さや、スタンド機能用のついたてがもろそうなところなど、少々気になったところもあった。そうしたところが若干あったものの、どの箇所にも装着したままでアクセスできるところなど、全体的に扱いやすいケースと言える。
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(オンラインストア価格:839円)
カラーバリエーション:クリア、クリアブラック
PS Vitaの前面だけを保護するフロントカバー |
装着すると写真のようになる。開口などは「CYBER・プロテクトケース」の前面側のパーツとほぼ同じ作りになっている |
こちらは、PS Vitaの前面にだけ装着するタイプのフロントカバーだ。ポリカーボネート素材で、カラーバリエーションはクリアとクリアブラックの2色が用意されている。今回はクリアを使用した。
このフロントカバーは基本的な作りは上で試している「CYBER・プロテクトケース」の前面のみ版と言っていい。操作部分の開口部の作りや処理などはほぼ同じだ。全体に薄めのカバーなのも一緒で、厚みは約1.3mm。重量は約16gと背面のパーツがないぶんさらに軽量になっている。
カバーはPS Vita側面のシルバーカラーのパーツ(厚み全体の半分ぐらい)までを保護するという作りで、左右の側面にあるフックで固定される。装着したままで全てのスイッチやスロット類にアクセスできるようになっていて、「CYBER・プロテクトケース」で気になったヒンジもない。
実際に使ってみると、前面以外は保護していないというか、前面にしてもディスプレイ部分が大きく開口されているので、前面の左右と側面の1部のみを保護しているという状態。そのため、保護範囲がかなり狭く、カバーの役割としては少々心許ないところがあるだろうか。重量もわずかでほとんど操作やホールド感への影響も少ないので、ここは一長一短な印象だ。
ボタン操作の面では「CYBER・プロテクトケース」同様に、方向キーや○/△/□/×ボタンの開口部に余裕がなく、指に当たるのが気になった。
ホールドした時の手触りでは、側面全体にカバーのフチがあるため、それが手に当たってくるのが多少気になるところ。前面のみを左右のフックで挟んでいる状態なので多少固定力も弱く、上に持ち上がりやすいところもある。
左右のフックで固定する仕組みなのだが、固定力が若干弱く、使っているとガタガタと上に持ち上がってしまうところがあった。また、前面だけのカバーなので側面をグッと握っていると、カバーのフチが手に当たってきてとげとげしい手触りがあった |
前面のみに取り付けるフロントカバーなので重量が軽くて扱いも手軽なのだが、手軽すぎて保護性能に不安を感じるところや固定力に難を感じる。「どうせ何か保護ケースをつけるのならもっとメリットの多いものを……」と思えてしまうところが残念なところだ。
- メーカー:HORI
価格:1,200円
カラーバリエーション:ブラック、ブルー、レッド
プレイステーションライセンス商品
縦開きタイプのEVAポーチ。中にはPS Vitaカードを2枚収納できるパーテーションクロスもある |
EVA素材の縦開きタイプなポーチ。カラビナとベルトループを備え、ショックを吸収しそうな表面の凹みや独特のカラーリングなど、アウトドアギア風のデザインをしたポーチになっている。「アウトドアギア風」としているのは、公式サイトには「アウトドア用ではありません。本品を使用する目的以外では使用しないでください」と記述があるため。あくまで一般的なシーンでPS Vitaを持ち運ぶためのポーチだ。四角い外観で、サイズは約210×110×40mm(横×縦×高さ)。重量は約146g。
ダブルファスナーで縦に開く作りで、ファスナーの内側にはPS Vitaにファスナーが当たらないようガードもしっかりと付いている。内側は全体が起毛素材の布地で、収納スペースにはパーテーションクロスもある。パーテーションにはPS Vitaカードを2枚収納可能だ。またこのパーテーションの裏側がPS Vita本体の画面の部分に重なるようになっていて、画面に傷をつけないよう守るのとともに、画面を軽く拭いてくれるような仕組みになっている。
実際に使ってみると、縦開きなので取り出し口を完全に開かずともPS Vita本体が取り出せて、ポーチをカバンの中に入れたままでも扱えるのはメリットだろう。左右のアナログスティックのところにはパーテーションが当たらないように形状が工夫されているのも嬉しい。若干気になったのはサイドベルトで、ポーチを閉じる時にベルトが外に折れて飛び出してしまうことがあった。内側に織り込まれるようクセをつけるように使っていくのが良さそうだ。
なお、HORIではこちらのページでプロテクトカバー類とポーチの併用が可能か表を掲載している。本製品はフェイスカバー以外とは併用可能だ。
パーテーションクロスはPS Vitaの前面ディスプレイ部分だけに被さるようになっていて、デュアルアナログスティックを圧迫しないように、さらにディスプレイを軽く拭き取るような仕組みになっている。PS Vitaカードの収納は透明になっていてタイトルが見えるし、スリットがあって取り出しやすい |
・「ハードポーチ for PlayStation Vita」
- メーカー:HORI
価格:1,050円
カラーバリエーション:ブラック、ブルー、レッド、ピンク、シルバー
プレイステーションライセンス商品
こちらは横開きタイプのEVAポーチ。内部の作りや素材は基本的に「タフポーチ」とほとんど同じ。ただ、PS Vitaカードの収納数がこちらは3枚ある |
スタンダードな横開きタイプのEVA素材を使ったポーチ。ダブルファスナー方式のオーバルな外観で、サイズは約210×110×40mm(横×縦×高さ)と「タフポーチ」と同じだが、角がないぶんコンパクトになっている。重量も約107gと軽い。
内部は全体が起毛素材の布地で、PS Vita本体収納スペースのほかにパーテーションクロスも備えている。パーテーションにはPS Vitaカードを3枚収納可能だ。また、このパーテーションはPS Vitaの画面だけの上に被さるようになっていて、左右のアナログスティックには触れないようになっている。このあたりの作りは、「タフポーチ」の横版といっていいだろう。素材の感触等もほぼ同じだ。
実際に使ってみると、横型なので出し入れするためにはダブルファスナーを大きく開く必要があり、ポーチをカバンから取り出してから開閉するという使い方になる。一方でこちらのポーチでは背面タッチを使わないタイトルであればポーチに入れたままでもプレイが可能で、「みんなでいっしょ」や「Near」を触ったり、スマートフォン的に使ったりするのなら充分に可能。PS Vitaカードの収納量もタフポーチより1枚多いので、このあたりがメリットだ。
なお、このHORIではこちらのページでプロテクトカバー類とポーチの併用が可能か表を掲載している。フェイスカバー以外とは併用可能だ
スタンダードなダブルファスナーのEVAポーチ。「タフポーチ」とサイズもほぼ変わらないが、こちらはオーバルなデザインで角が丸いため、若干コンパクトな印象を受ける |
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(オンラインストア価格:1,600円
カラーバリエーション:ブラック、ブルー、レッド
ナイロン素材でできている縦開きタイプのポーチ。保護性能を高めるために、ポーチ内のクッションがかなり厚めになっている |
シングルファスナーな縦開きタイプで、ナイロン素材を使用した柔らかいポーチだ。収納スペースの他にポーチ前面にファスナー付きのフリーポケットを、背面側にはアルミ製のカラビナを備えている。サイズは、195×110×35mm(横×縦×高さ)。重量は約100gとなっている。
収納スペース内部は全体がベルベット素材を使った柔らかい布地になっていて、ソフトポーチではあるがポーチに厚みがあり、クッションを多く入れてある。保護性能にしっかり気を配っているという印象だ。だが、ファスナー内側の布のガードが小さくて本体にファスナーが当たるように見える。ここは少し気になった。
フリーポケットは奥行きが約6cmほどあって、PS Vitaカードなら7~8枚は入れられそうで、ちょっとポケットが膨らんでしまうがイヤフォンも入れられる。ただしポケットは中に何が入っているのかは見えないので、PS Vitaカードを複数入れていたりすると手探りになってしまうところはある。
縦開きのオーソドックスなポーチという印象で基本的な使い勝手に不満はないのだが、シングルファスナーなので取り出し時にはぐるりと半周開けないといけないところが少し煩わしいだろうか。縦開きのメリットをより活かすために、何かスッと取り出せる工夫がされていたらより嬉しかったところだ。
なお、この「CYBER・キャリングケースF」はこちらの製品ページにもあるとおり、サイバーガジェットのプロテクトケースやシリコンカバーを着けたままでも収納できる。
前面にはスリットタイプのフリーポケットもある。PS Vitaカードなら7~8枚は入るし、ちょっと膨らんでしまうがイヤフォンも入れられる |
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(オンラインストア価格:1,124円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、シルバー、ブルー、レッド
スタンダードなEVA素材の横開きポーチ。内部にはPS Vitaカードを5枚収納できるパーテーションクロスや、フリーポケットもある |
こちらはオーソドックスなEVA素材の横開きなポーチ。開閉口はダブルファスナーで、カラビナやベルトループも備えている。オーバルなデザインで、天面はショックを吸収するボンネット型になっている。サイズは約200×105×58mm(横×縦×高さ)。重量は約130g。
ポーチ内部は前面が起毛素材の布地になっているが、クッションのようなものは挟まれておらず、薄めなのが少し気になる。内部には本体収納スペースの他に、パーテーションクロスやフリーポケットを備えており、パーテーションクロスにはPS Vitaカードを5枚、フリーポケットにはイヤフォンなどを入れておける。
実際に使ってみると、基本的に無難な形状のポーチなので特に大きな不満点はないが、本体収納スペースがPS Vita本体がピッタリと収まる枠になっていて、取り出し時にポーチをひっくり返すようにしないと出しにくい。また、本体サイズにピッタリの収納スペースなので、本体に装着するタイプのケースやカバーを併用することはできない。そうしたグッズと併用することを考えるなら、他の収納スペースに余裕があるポーチを選んだ方がいい。
あと、パーテーションクロスが左右のアナログスティック部分にも被さる全面な大きさなので、フリーポケットにあまり厚みのあるものを入れて圧迫してしまうと、パーテーションクロス越しにアナログスティックが倒れた状態で収納されてしまうかもしれないところも少し感じられた。よほど厚みがあるものを無理矢理に収納しない限りはそうはならないと思えるが、少し注意が必要だ。
メリットはやはりフリーポケットの大きさで、天面側と同じ広さのポケットにはイヤフォンだけでなくクリーニングクロスなども折りたたんで入れておける。クリーニングクロスを余裕を持って入れておけるのは結構嬉しいポイントだ。
本体のほかにPS Vitaカード5枚、イヤフォンやクリーニングクロスも入れておけるポーチだが、本体収納スペースにあまり余裕が取られておらず、プロテクトケース等とは併用できない |
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http://www.hori.jp/
http://home.cybergadget.co.jp/
[Reported by ゲーム環境向上委員会]