【連載第219回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。 |
今週は、Wii、DSiLLのグッズを試してみた。Wiiのグッズからは、三洋電機「eneloop」のWiiリモコン用無接点充電グッズをチェック!以前にも発売されている製品だが、今回新たにWiiモーションプラスに対応、給電方式もUSBに変わった新製品が登場している。使い勝手や以前のモデルとの違い、連続稼働時間や気になる充電時間などを調べてみた。
DSiLL用のグッズでは、液晶保護フィルム4製品とポーチを2種類試してみた。DSiLL用グッズはまだ数があまりなく、特に専用のポーチ類、ケース類はほとんど出ていないのが現状。実際の使い勝手などをご覧頂いて、購入を判断いただきたいと思う。
● eneloopのWiiリモコン用無接点充電グッズがWiiモーションプラスに対応して新登場!
- メーカー:三洋電機
価格:オープン(購入価格:5,500円)
任天堂ライセンス商品
新登場のeneloopによるWiiリモコンの無接点充電セットはWiiモーションプラスに対応、2台同時に扱えるセットになった |
写真はWiiモーションプラスを装着したWiiリモコン2台をスタンドにセットしたところ。WiiモーションプラスによってWiiリモコンが縦長になったぶん、スタンドも高さが増した |
エネループを使ったバッテリーを、Wiiリモコンを無接点方式で充電できるセットが新たに発売された。エネループの無接点充電セットは2008年9月にも発売されているが、こちらはいろいろと変更された新しい製品だ。新たに発売されたセットは、Wiiモーションプラスに対応、スタンドがWiiリモコンを2台充電できるようになり、給電はUSB方式になっている。
セットの内容は「2ch専用充電スタンド」が1台、「無接点充電用 充電式電池パック」が2個、「充電用UEBコード」が1本、「サイズ調整用アタッチメント」2個、「SYNC押し棒」が1個となっている。
スタンドは三角形型の台になっていて、Wiiリモコンを縦に立てかけるようにセットする。普通のWiiリモコンよりも縦長になるWiiモーションプラスに対応していることもあり、かなり高さのある作りになっている。スタンドのサイズは、約134×約116×約109mm(幅×奥行き×高さ)。重量は280g。
スタンドの表面はツルツルとした、陶器のような光沢があり、正面の下部にeneloopと書かれている以外は特に柄などのないシンプルなデザインだ。正面にWiiリモコンを立てかけるくぼみが2個並んでおり、当然ながら接点などは一切ない。充電状態を示す青色のLEDが内蔵されていて、くぼみの横に光が浮かび上がるようになっている。背面もシンプルで、充電用USBケーブルの先端を差し込むminiBのコネクタがあるのみだ。
スタンドの底面には専用アタッチメントを2個収納しておける。このアタッチメントは、Wiiリモコンを立てかける高さを調節するための物だ。アタッチメント無しならWiiモーションプラスを組み合わせた縦長のWiiリモコンを、アタッチメントを装着すればWiiリモコン単体を充電できる。アタッチメントはくぼみに差し込む作りで簡単に着脱できる。
付属の充電用USBケーブルは長さが約55cmと短め。給電はWii本体のUSB端子から行なう方式で、箱にもそのように注意書きがされている。ケーブルの長さ的にも、Wii本体の横にスタンドを置いて使うことになる。
専用バッテリーはフタと一体化している作り。重量は47gで、容量は2.4Vの800mAhだ。フタにはバッテリーを装着したままSYNCボタンを押せるよう穴が開けられていて、付属の「SYNCボタン押し棒」を使って押すようになっている。フタの表にWiiリモコン利用時の注意書きが記載されたシールが貼られているという違いはあるものの、装着後のフィット感は普通のフタに非常に近い。質感が近く、つなぎ目などの成形もキレイだ。
専用バッテリーの基本的な作りや仕様は2008年9月に発売されたモデルと共通で同じ物だ。以前に発売されたモデルも併売されており、別売りの専用バッテリーも同じ物が両モデルに使えるものとして販売されていることからも間違いはないだろう。「eneloop」は第2世代の物も発売されているが、その点では、おそらくこの製品は第1世代のバッテリーということになる。
連続稼働時間の公称値は約6.5時間、充電時間はWiiリモコンが1台なら約220分、2台なら約440分と倍になる。この数値も前モデルと同じものだ。前モデルと今回のモデルでは、給電方式がACアダプターによる電源からUSB接続になったという大きな違いがあるのだが、充電時間は変わっていない。異なるのは、2台同時に充電しているときは時間が2倍かかるという点のみだ。
以前に発売された物と違いをまとめると3点に集約できる。1つが「Wiiモーションプラスに対応したスタンド」、2つめが「Wiiリモコンを2台同時に充電可能になった」、3つめが「給電がUSB方式になった」というところだ。
サイズ調整用アタッチメントが2個セットになっていて、これを装着すると普通のWiiリモコンでも使えるようになる。使わないときは底面に収納しておけるようになっている |
専用の充電バッテリーは以前のモデルと同様。バッテリーの容量に関しても変わりはない。SYNC押し棒でバッテリーを装着したままSYNCできる点も同様だ |
充電中は青色LEDが点滅、充電が完了すると点灯状態になる。充電したままスタンドにセットしているだけでも、ずっとLEDが点灯し続けるのは少し気になってしまうだろうか |
実際に使ってみた。WiiのUSB端子に専用のケーブルを差し、スタンドと繋ぐ。Wiiリモコンに専用バッテリーを装着すれば使用準備完了だ。WiiリモコンにWiiモーションプラスの入ったジャケットを装着し、スタンドにポンと置いてみる。青色のLEDの光が浮かび上がり、点滅を始めた。これで充電中というわけだ。
Wiiモーションプラスを装着したぶん長さが増したWiiリモコンだが、スタンドの支えが大きくなっているので安定してセットできる。スタンドのくぼみには余裕があって、特に固定するような作りではない。ポンと置いて、ひょいっと取ることができる。ホームボタンよりも上はスタンドの支えが無いので、Wiiリモコンの先端を持って取るようにしても扱いやすい。
充電が完了すると、青色のLEDは点滅から点灯状態に変わる。スタンドにWiiリモコンをセットしている限り今回のモデルの取扱説明書には過充電(充電完了後にそのままスタンドに置いておくことなど)に関しての記述がないのが少し気になるところだが、特別、充電完了後に関しての記述もされていない。前モデルのスタンドは充電時のピーク電圧を検知し、過充電を起こさない「ピークカット方式」を採用していた。おそらくは同じ作りをしているのだと思われる。
実際にメニューの操作やゲームプレイなどをバッテリーを装着したWiiリモコンで試したが、動作にも問題や違いは見られない。安定して扱える。
連続可動時間と充電時間を測定した。満充電にしたWiiリモコンを扇風機に固定して首振り状態にし、Wiiメニューの画面をポイントさせ続けるという、Wiiリモコン用のバッテリーグッズではいつも使っているテスト方法だ。
結果、5時間18分でWiiリモコンの電源が切れた。前モデルの連続稼働時間テストは5時間13分だったので、ほとんど同じ結果と言える。なにしろバッテリー自体もおそらくは同じ物なのだから、当然の結果だ。公称値より少し短いが、電源が1度切れたタイミングなだけで、再度動かせばまだ電池は残っている状態だし、ポインターを往復させるときに振動する点もあるので、おおむね納得できる結果と言える。
稼働時間は少々短めなのが気になるところだろうか。友人たちと交代しつつ休憩しつつ充電なしに1日中遊ぶなんていうシチュエーションだと、少しネックになってくるかもしれない。ただ普通にプレイする分には、プレイ後にWiiリモコンを片付ける意味でもスタンドにセットして充電するようにしていれば問題ないだろう。
続いてバッテリーが無くなった状態から充電時間のテストを行なった。Wiiリモコンが1台の場合と2台の場合で充電時間が異なるが、まず1台だけで試したところ、結果は223分。次に2台同時で行なってみた結果は432分となった。どちらも公称値にある1台では220分、2台では440分という数値とほぼ同じ結果となった。ACアダプターからの給電だった前モデルと違い、USB端子からの給電になったことで充電時間に違いが出るのではと思われたのだが、1台を充電する分にはほとんど違いがないという結果になった。
いちおう2台同時に充電すると、1台あたりでも倍の時間がかかるという言い方をすれば、そこが前モデルとの違いと言えば違いではあるのだが、それは単純に充電量の違いだし、話としては少しおかしくなってしまう。どちらにしろ、充電時間は無接点充電の製品としては速いがそこそこにかかる。プレイ後は忘れずにスタンドにセットして充電しておきたい。
Wiiモーションプラスに対応できるようスタンドの形状が変わり、2台同時充電も行なえるようになった。またUSB端子から給電する方式になったことで、ACアダプターを増やすことなく扱えるようになったのが嬉しい製品だ。そのわりに連続稼働時間や充電時間には違いはなく、マイナスの変化は見あたらない。素直なバージョンアップ版と感じられた。
・「CYBER・液晶保護フィルム Premium(DSi LL用)」
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(購入価格:680円)
透過率、高品質をポイントにしているサイバーガジェットのプレミアムフィルター。フィルター2枚のほか簡易のクリーニングクロスが付属する |
DSiLL用の液晶保護フィルターがサイバーガジェットより発売された。ポイントは「全光線透過率95.7%」という透明度で、製品名からしてもプレミアムさ、高品質が売りになっている。パッケージには上画面用と下画面用のフィルターが1枚ずつのほか、簡易のクリーニングクロスが付属している。
フィルターの構造は、AR(反射防止)+ハードコート層、PET層、シリコン粘着層の3層。フィルターの表面には、上画面用に緑色のフィルムが、下画面用には青色のフィルムが貼られており、接着面にはタブ付きのフィルムが貼られている。
フィルターのサイズは上下ともほぼ画面枠にぴったり。上画面側は画面外の枠に合わせてピッタリのサイズで、角の丸みも形が合っている。下画面側は縦のサイズが画面よりも約0.5mmほど小さめになっているが、くぼみの下に画面がある下画面側であまりに画面枠と同じサイズだと、枠にひっかかってしまい貼りづらくなることへの配慮かもしれない。
実際に貼り付けてみる。シリコン粘着層側に貼られているフィルムは柔らかいので、少しずつ剥がしながらフィルターを画面に貼っていく。上画面側は画面の枠に角を合わせて、下画面側は少し位置合わせを慎重に行なわないといけないが、横の枠にピッタリとくっつけてまっすぐ貼れればうまくいく。吸い付きがよくて気泡も入らず、非常に貼りやすいフィルターだ。ホコリが混入することもなく、簡単にキレイに貼り付けることができた。
透明度はパッケージにもアピールされているとおりで非常に良い。フィルターのフチの処理もキレイで目立たなく、フィルターが貼られているかどうかパッと見ただけではわからないほどだ。反射低減の効果も高いが、紫外線カットの効果があるためか、光を反射したときの色が少し青っぽく変わるところがあった。ただ、薄く青色に変わるぐらいなので、そんなには気にならない。
フィルターを貼った画面でのタッチペンを滑らせた感触は、ツルツルとしたものだ。滑りがよく、何も貼っていない画面の時のサラサラとした感触が薄れるところがある。無難な感触ではあるのだが、もう少しペン先をピタッと止められるような抵抗感が欲しかったようにも感じた。
写真の上段が画面全体にフィルターを貼ったもの、下段は画面の右半分にだけフィルターを貼ったものだ。透明度が高く、色味の変化も少ない。貼りやすく、高品質な満足度の高いフィルターだ |
貼りやすさ、透明度、色味の変化の少なさなど、どれも非常に良いフィルターだ。反射低減の効果も高く、画面の右半分にだけフィルターを貼ってカメラで撮影したときには、フィルターを貼っている側が元の色味を保っているのがはっきりと写ったほど。光の反射が少し青っぽくなるところと、タッチペンの感触がツルツルと滑りがよすぎるように感じられるところはあるが、全体に品質が高くてオススメのフィルターだ。
● 貼り付けをしやすくする工夫がされたDSiLL用の液晶保護フィルター
- メーカー:モリゲームズ
価格:683円
任天堂ライセンス商品
パッケージの裏側にカラーで貼り付け手順や貼り付け、取扱いのポイントを記載している |
フィルターに貼られている透明のフィルムに工夫がされている。広い方と狭い方で分割されていて、指で持つ部分を確保しつつ貼り付けできる |
モリゲームズから発売されたDSiLL用の液晶画面保護フィルターグッズ。フィルターに貼られている透明フィルムに工夫がしてあって貼りやすいのが特徴のフィルターだ。任天堂ライセンス商品となっている。
パッケージには、上画面用のフィルターが1枚、下画面用が1枚入っている。フィルターには透明の保護フィルムが貼られているのだが、これが7割と3割ぐらいに分割されていて、7割ぐらいの広い方をまず剥がしてから残っている側を持って貼れるようになっている。
フィルターの構造はハードコート層、PET層、シリコン粘着層の3層構造。光沢表面処理がされていて、ツヤのある質感になっている。
フィルターのサイズは、上画面側は画面の外枠ごと覆うタイプで、外枠から上下左右ともに約0.7mm程度小さめ。下画面側も同じく液晶画面に対して約0.7mm程度小さめになっている。このサイズは他の任天堂ライセンス商品もほぼ同じなので、おそらくはライセンス基準なのではないかと思われる。
実際に貼り付けてみる。なんといってもポイントなのは、分割されているフィルムだ。フィルムはしっかりとした堅さがあるタイプなので、本来だと少しずつ剥がしながら貼っていく方法がしづらくて貼り付けづらいのだが、こちらのフィルムは分割されているため、片側を剥がして貼り付けてから残りを貼るというやり方ができる。
フィルムの広い方を剥がして残っている側を指で持ちながら位置を合わせてフィルターを置く。持つ部分が広く確保されているので作業がしやすかった。また、吸い付きのいいフィルターで、気泡も入りにくいので、なおのことスムーズに貼り付けできた。
貼り付け後の画面は非常にキレイだ。控えめに光沢処理がされているところも、画面をつややかにしている。フィルターのフチもキレイに処理されている。透明度や色味の変化に関しては、下画面側だけほんの少し青みがかるのを感じるところがある。ただ、本当にうっすらとしたものなので、比較せずに普通に全体に貼ってしまえば気にならないだろう。
気になるのはフィルターのサイズで、端が足りないためフィルターとの段差が見えてしまう。プレイ等の実際の使用には影響しないが、フチの段差が見えるのが気にかかる人はいるかもしれない。
タッチペンを滑らせた感触は、少しサラサラとした感触が薄れてツルツルとした感触が強くなるが、基本的には何も貼っていない画面の感触に近い。
写真の上段が画面全体にフィルターを貼ったもの、下段は画面の右半分にだけフィルターを貼ったものだ。肉眼で見ると下画面はほんの少し青みがかって見えるのだが、写真だと白くすっきりと写る。色味の変化はわずかながらあるということを確認してもらえるといいと思う |
粘着面に貼られている透明のフィルムを分割するという独自の工夫によって、貼り付けが非常にしやすいフィルターになっている。フィルター自体の吸い付きや気泡の入りづらさもよく、透明フィルムの工夫を除いても貼りやすいフィルターになっている。光沢処理によるツヤのアップもよく、不満点の少ないフィルターだ。
● 光沢タイプ、反射防止タイプの2種類から選択できるDSiLL用の液晶保護フィルター
・「DSiLL用画面保護フィルム マルチコートフィルム/光沢」
- メーカー:ASDEC
価格:600円
任天堂ライセンス商品
・「DSiLL用画面保護フィルム マルチコートフィルム/反射防止」
- メーカー:ASDEC
価格:780円
任天堂ライセンス商品
ASDECから発売されたDSiLL用の液晶保護フィルターは、光沢タイプと反射防止タイプの2種類。どちらも任天堂ライセンス商品だ。
光沢タイプのフィルター。透明のフィルムには上下を区別できるよう、上画面用、下画面用と書かれたシールが貼られている |
まずは光沢タイプから試していこう。光沢タイプのフィルターは透過率91%強と、透明度を売りにしている。パッケージには大きめの透明フィルムが貼られたフィルターが上下各1枚ずつ入っている。フィルターの構造については詳しい記述がないが、貼り直しができる自己吸着タイプとなっている。
フィルターのサイズは他の任天堂ライセンス商品と同じく、上画面側は画面の外枠ごと覆うタイプで、外枠から上下左右ともに約0.7mm程度小さめ。下画面側も同じく液晶画面に対して約0.7mm程度小さめになっている。
実際に貼り付けてみる。フィルターには粘着面側に大きめの透明フィルムが貼られていて、フィルム中央には上画面用、下画面用と、上下をわかりやすく書いたシールが貼られている。フィルムは柔らかくて、フィルターを少しずつ剥がしながら貼り付けていける。
フィルター自体は吸い付きがよくホコリも入りづらい。ただ、気泡が少し入ることもあり、気泡を外に追い出すために少し貼り直す作業を何度か行なった。貼り付け自体はスムーズに行なえたのだが、気泡が入った場合に整えるのに手間取ると、もしかしたら苦労するケースもあるかもしれない。
貼り付け後の画面は、光沢処理がひかえめに効いたツヤのある質感になる。ツヤツヤし過ぎということもなくて自然だ。透明度と色味の変化については、上画面は変化を感じることもないのだが、下画面側はほんの少し暗くなるのを感じた。
タッチペンを滑らせた感触は、少しツルツルとした感触が強まる。何も貼っていない画面にタッチペンを滑らせたときのサラサラ感が少し薄くなる。ただ、変化自体はほんの少しで、基本的には何も貼っていない画面の感触に近い。
写真の上段が画面全体にフィルターを貼ったもの、下段は画面の右半分にだけフィルターを貼ったものだ。透明度が高く、色味の変化もわずかなもの。肉眼で見ると、下画面は少し暗くなるのを感じるのだが、写真ではちょっとわからない |
こちらは反射防止タイプ。パッケージを含めて基本的な作りは光沢タイプに近いが、フィルターが堅く、特徴も異なるなど、いろいろと違いがある |
続いては、反射防止タイプ。こちらもパッケージにはフィルターが上下各1枚ずつ入っている。フィルターは光沢タイプと同じように透明フィルムが貼られているが、こちらは表側にもタブ付きのフィルムが貼られている。
フィルターの構造についてはやはり詳しい記述がないのだが、こちらの透明度は93.4%、最少反射率は1.1%、表面硬度が3Hと、特徴について詳しく記述されている。
光沢タイプのフィルターとはっきり異なっている点は“フィルターの堅さ”だ。こちらの反射防止タイプのフィルターはかなりしっかりとした堅さがあって、貼り付け時の感覚もだいぶ変わってくる。堅さがあるぶん吸い付きが少し鈍く、光沢タイプよりも貼り付けに手間取った。気泡やホコリの混入は少ないので、貼り付けしづらいというほどではない。
気になったのは表面側に貼られているフィルムの粘着力。タブを持って剥がそうとするのだが、粘着力が強くてフィルターごと浮いてしまったり、タブのシールだけ剥がれそうになった。貼り付けからフィルムを剥がすところまで、いずれの工程も少し慎重に行なう必要がある。
貼り付け後の見栄えは、上画面側の反射防止効果にまず目がいく。光の反射が抑えられて画面が見やすい。反射防止効果は高いのだが、光の反射自体は紫色に変化するところがあって、いたしかたないとはいえ、気になるところだ。
色味の変化については、上下ともに少し暗くなったように感じられるところがあった。ただしこれは、反射防止の効果によって光で明るくなるのを抑えているためかもしれない。色味の変化は感じなくて、素直に映るフィルターだ。
写真の上段が画面全体にフィルターを貼ったもの、下段は画面の右半分にだけフィルターを貼ったものだ。色味の変化が大きいように見えるが、これは反射防止の効果によるものと思える |
光沢タイプ、反射防止タイプともに、少し貼り付けに手間取ったところはあるものの、貼り付け自体はうまくできたし、貼り付けしづらいというほどではない。光沢タイプはツヤがある素直なフィルターで、反射防止タイプは特殊なプラスアルファを加えたフィルターという位置づけだろう。どちらも不満点は少なかった。
● タッチペン(小)やDSカード収納も付いているDSiLL用ソフトポーチ
- メーカー:ゲームテック
価格:735円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ナイロン素材をベースにした柔らかなポーチ。DSiLL本体のほかタッチペン(小)やDSカード2枚を収納できる |
全体がナイロン素材でできているDSiLL用のポーチだ。耐摩耗素材のナイロンは適度な厚みがあってしっかりとDSiLLを保護してくれる。内部はやわらかな起毛素材になっていて、タッチペン収納とDSカード2枚を入れられる収納もついている。
収納口はポーチの上半分を大きく開けるファスナーになっている。ダブルファスナーではないので、1個を端から逆側の端まで開かないといけないのが少しネックだろうか。収納口の内側は、ファスナーがDSiLL本体に当たって傷がついてしまわないよう、縫いつけがついている。
タッチペン収納は、DSiLL本体に収納できるほうの小さいタイプを入れられる。ここはどうせなら、DSiLLに付属している大きい方のタッチペンを収納できるようにして欲しかったところ。DSカード収納は横並びに2枚を入れられる作りで、カードが飛び出てしまわないよう布地のフタがついている。収納ポケットは少々きつめで、カードが少し取り出しづらくなる。フタもついているため、なおさらというところもあった。
本体が大きくなったDSiLLを持ち運べる、シンプルなポーチだ。シンプルなので大きくなりすぎず、スマートな作りがポイント。ただし、ファスナーが1個なところ、タッチペン収納が本体に閉まっておける小さいタイプなところ、カード収納のポケットが少々きつくて取り出しづらいところなど、気にかかった部分がいくつかあった。
全体に無難な作りのシンプルなポーチだが、DSiLLに付属する大きいタッチペンを収納できるようにして欲しかった点や、DSカードの出し入れが少ししづらいところが気になった |
● 3Dメッシュ加工でキズや衝撃からガード!大きいタッチペンも収納できるポーチ
- メーカー:キーズファクトリー
価格:1,280円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
任天堂ライセンス商品
EVA素材のベースに、3Dメッシュ加工を重ねたDSiLL用のポーチ |
3Dメッシュ加工によってキズや衝撃からDSiLLを保護してくれるポーチだ。EVA素材をメインにしたのポーチに、ナイロン素材のメッシュクッションが組み合わせてある。正面にはイヤフォンやタッチペンを収納できるポケットがある。そのポケットの上部分にはツヤのあるポリエステル素材になっていて、ニンテンドーDSiLLのロゴが入っている。
本体の収納口はダブルファスナーになっていて、上と左右をぐるりと大きく開くことができる。ファスナーの内側にはファスナーが本体と当たってしまわないよう、ガードが縫いつけられている。ポーチの内側は柔らかな起毛素材で覆われていて、キズへの配慮が基本的なところはバッチリと抑えられている。
正面側の収納ポケットはDSiLLと同じぐらいの横幅のあるポケットで、イヤフォンやDSカードはもちろん、DSiLL付属の大きいタッチペンも収納できるのが嬉しいところだ。
無難で不満点の少ないポーチではあるのだが、3Dメッシュ加工やツヤのあるナイロン素材の部分、そこにあるロゴの大きさなど、少し目立つデザインが好みのわかれるところかもしれない。
DSiLLを余裕を持って収納できるスペースのほか、前面のポケットには大きいタッチペンやイヤフォン、DSカードなどを収納しておける |
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http://jp.sanyo.com/
http://home.cybergadget.co.jp/
http://www.morigames.co.jp/index.php
http://www.asdec.co.jp/
http://www.gametech.co.jp/top.html
http://www.keysfactory.co.jp/index.html
[Reported by ゲーム環境向上委員会]