「ハニービー 3ch ミッションキャリアー S.W.A.T.」

  • ジャンル:赤外線コントロール・トイ
  • 発売元:株式会社シー・シー・ピー
  • 価格:8,379円
  • 対象年齢:15歳以上
  • 発売日:発売中(2009年7月21日)

[ おもちゃソムリエ ]
田渕健康[Kenkou Tabuchi]

 GAME Watchをご覧頂いている紳士淑女の皆様、はじめまして。私、今回よりエレトイ──電池や電源を用いて駆動する玩具──のご紹介をさせていただく、「おもちゃソムリエ」の田渕健康と申します。ここでは、今が旬の逸品や、世に埋もれている通好みの快作、そしてイベントレポートなどをお届けし、エレトイの魅力を伝えるお手伝いをさせていただきます。



■ キャリアーからヘリが発進! 1粒で2度美味しい赤外線コントロール・トイ

 エレトイの定番として、依然として高い人気を誇っているR/Cカー。一方、最近ではサーボや受信機の小型化により、R/Cヘリの人気も高まりつつあります。「……ならば、R/Cカーとラジコンヘリを融合させたらどうだ!?」というストレート過ぎるコンセプトの製品が、今回ご紹介する「ハニービー 3ch ミッションキャリアー S.W.A.T.」です。

 一見するとごく普通のR/Cカーに見えるこのエレトイですが、後部にあるコンテナを開けるとそこには小型のR/Cヘリが格納されています。そう! なんとR/CカーからR/Cヘリを発進させられるという男子感涙もののギミックを搭載した、ロマン満載のアイテムなのです。しかも、1つのコントローラー(送信機)でクルマとヘリの両方が操作可能という気の利いた作り。これは期待できます!



■ ミッションキャリアー出撃までの道

 本製品はキャリアカーと、キャリアカーの荷台に格納する小型ヘリのふたつがセットになっています。電源はそれぞれを操作するためのコントローラーに単三電池が6本、キャリアカーに単三電池が4本の計10本が必要です(電池は別売り)。

 小型ヘリは充電式のリチウムイオンポリマー電池を使用しており、コントローラーと接続して充電する仕様。充電完了までに30分程度かかり、フル充電で5分程度の飛行が楽しめます。もちろん、購入直後は未充電の状態ですので、コントローラーとキャリアカーに電池をセット後、小型ヘリをコントローラーに接続したら、紅茶でも飲みながらをゆっくり待ちましょう。

 なお、本製品は室内用のエレトイですので、キャリアカーを走らせる十分なスペースと、小型ヘリを自由に飛ばせる空間を用意しておくことも重要です。


まずはコントローラーに電池をセットしましょう。キャリアカーにも単三電池が4本必要ですので、全部で計10本必要となります。本数が多いのでお買い忘れなきようコントローラーに電池を詰めたあと、小型ヘリに充電開始。充電には30分ほど時間がかかります。充電中にキャリアカーを動かすことはできません充電が完了したら、キャリアカーのコンテナ部分にヘリを格納しましょう。このときプロペラがコンテナのハッチにひっかからないように向きに注意することが必要です



■ 緊急出動! キャリアカーで発進せよ

 キャリアカーは6輪車となっており、モーターを後部に搭載したRR構造となっています。速度はおよそ3km/hほど。人間が歩く速さとほとんど同じなので、初心者にも制御しやすい速度です。前進、後退、左右の方向転換が可能で、スタンダードな赤外線コントロールカーとして楽しめる仕上がりとなっています。サスペンションは前輪にあり、2本のスプリングサスが装着されていますが、タイヤがオンロード用仕様で車高も低いため、凹凸の激しい地面ではスムーズに走らせられません。部屋を整理してフラットな場所で遊ぶのが良さそうです。

 特殊なギミックとしては、前後左右の操作に合わせてランプが点滅するほか、コントローラーに付いているLIGHTボタンを押すことで、クルマの前面にある警告灯を点灯させられます。発進時に光らせれば気分は緊急出動! 走行中に適度に光らせて盛り上げてみるのも一興です。


決して速くはありませんが、操作しやすい速度となっているキャリアカー。登坂能力はあまり高くないので、床のケーブルなどは避けておきましょうコントローラーに付いているLIGHTボタンを押すと警告灯が点灯。ランプは前進後退やステアリング操作にシンクロして点滅します車体の下にはトリム調整用のレバーがついています。まずはステアリングレバーをニュートラルして走らせ、直進性に問題がある場合は調整しましょう



■ 発進シーンは男のロマン。コンテナリフトアップに燃えろ

 コントローラーの「パネル開閉」ボタンを押すと、本製品の最大の見どころである“小型ヘリ”の発進シーンが楽しめます。派手な効果音とともに後部コンテナが開き、小型ヘリを載せたリフトがゆっくりとせり上がってくるのです。このギミックが実にカッコ良く、コントローラーを持つソムリエの手も震えが止まりませんでした。ちなみに、このときのソムリエの脳内では「帰ってきたウルトラマン」のMATの出撃テーマが鳴り響いておりました。気分を盛り上げるために、「ブルーサンダー」や「エアーウルフ」のテーマソングをかけてみるのもオススメです。

 ちなみに、コンテナ格納時に小型ヘリの電源も「ON」にしておかないと、コンテナ開閉→小型ヘリ発進という一連の流れを連続的に楽しめません。あいだにワンクッションを置いて手動で電源ONにするのは興ざめ……という方は、あらかじめ電源を入れておきましょう。小型ヘリのバッテリーの消耗を押さえるなら、コンテナからヘリがせり上がった直後に電源を入れれば十分です。


「パネル開閉 ボタン」を押すと、派手なSEが鳴り響き、後部コンテナがゆっくりと開きますコンテナが開ききったら、リフト昇降ボタンを押してリフトアップ。小型ヘリがその勇姿を現わしますコンテナの開閉はコントローラーでの操作、もしくはキャリアカーの開閉スイッチを押すことで行なえます



■ いざ飛翔、実際にヘリを飛ばしてみましょう!

 ヘリのリフトアップが終わったら、コントローラーの電源スイッチを小型ヘリの操作に切り替えましょう。これにより、コントローラーは小型ヘリ専用の操縦機として機能することになります。キャリアカーから飛び立たせる際には、上昇レバーをやや強めに入れるのが、スムーズに離陸するコツです。逆に、離陸したあとはソフトな操作を心がけることが基本となります。

 ヘリは上昇、下降、左右回転のほかに、前進が行なえる本格派。小型ヘリながらも操作感はなかなかに良好です。それでも、上昇や左右旋回のトリム調整には熟練したコントローラーさばきが必要になります。「赤外線コントロール・ヘリを楽しむための芳醇な時間」と割り切って、トライアンドエラーを繰り返しながら感覚をつかみましょう。

 なお、小型ヘリ本体はEPS(ビーズ法発泡スチロール)が使用されているため、衝撃に耐えうる十分な強度を持っておりますが、過度の衝突は内部のモーターやサーボにダメージを与えます。なるべく広い空間で飛ばすことを心がけてください。


キャリアカーから離陸させる際は、上昇パワーがある程度ないと、スキッド(接地脚)がハッチに引っかかって、離陸に失敗しやすいです。離陸時は一気に上昇レバーを入れましょう本製品に同梱されている小型ヘリは、同社が発売してきた「HonnyBee」シリーズをベースにしたもの。手のひらサイズながら、その堅牢性と操作性には定評があります離陸後のホバリングには繊細なコントローラーさばきが必要です。特に上昇レバーの入力が難しく、雑に扱うと天井への激突や墜落は避けられません



■ ふたつのアイテムの融合が、赤外線コントロール・トイの新たな世界を提示

 単品で見ればごく普通の赤外線コントロール・カーと赤外線コントロール・ヘリですが、ふたつが融合することによりR/Cの「新しい楽しみ方」を提示したのが、本作の特筆すべき点です。映画やアニメの中で流れる戦闘機やヘリの出撃シーンには、誰もが心躍るもの。そのシチュエーションを自らの手で再現できるのは、この上ない喜びと言えるのではないのでしょうか。

 あえて改善点を挙げるなら、キャリアーに格納したまま小型ヘリを充電できれば……といったところ。ハッチオープンの際の効果音やパワーランプの発光パターンを複数の中から選べたりすると、楽しみ方の幅がより広がったかもしれません。

 なんにせよ、この2WAYの赤外線コントロール・アイテムを融合させるというのは実におもしろい試みです。同社が先日発売したロボット型のフライトトイ「スカイアーマー」とキャリアカーを融合させたり、逆にヘリから小型車が発進するなど、いろいろな組み合わせが考えられます。これまでにないジャンルの製品ゆえ、今後どう発展していくかが実に楽しみです。期待のデュアルR/C、その先駆けに触れてみてはいかがでしょうか?

【テイスティング】
■ 独創性:☆☆☆☆
方向性の違う赤外線コントロール・トイを融合させるというアイディアは革新的です

■操作性:☆☆☆
キャリアカーの操作はビギナーでも問題ありませんが、小型ヘリの操作は難度が高め

■男のロマン度:☆☆☆☆
ヘリの発進シーンを自らの手で操作できる喜びは、何物にも代え難い興奮があります

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(2009年 8月 18日)

[Reported by 田渕健康(トリスター)]