■ 2010年7月第2週分 ■
プラット フォーム | タイトル | メーカー | ジャンル | 価格 | その他 |
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7月1日 | |||||
PS3 | PixelJunk レーサーズ 2ndLap | キュー・ゲームス | レース | 500 円 | オリジナル |
PSP | 大都技研公式パチスロシミュレーター 押忍!操・鮪伝説 PORTABLE | パオン | 大都技研公式パチスロシミュレーター | 4,800 円 | UMDDL |
PSP | くるくるカメレオン | スターフィッシュ・エスディ | 対戦型パズルゲーム | 1,000 円 | UMDDL |
PSP | 己の信ずる道を征け | フロム・ソフトウェア | 浮世絵アクション | 1,500 円 | UMDDL |
7月6日 | |||||
VC | マジカルドロップIII | D4エンタープライズ | パズル | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
GOD | RIOT ACT (Crackdown) | Microsoft | アクション | 2,600円 (クレカ購入) | GOD |
7月7日 | |||||
DSiウェア | はじめてのもじれんしゅう | 甲南電機製作所 | 文字練習 | 200 DSiポイント | オリジナル |
DSiウェア | HANDYホッケー | アイ・ティー・エル | スポーツ | 200 DSiポイント | オリジナル |
DSiウェア | ヒーローオブスパルタ | ゲームロフト | アクション・アドベンチャー | 800 DSiポイント | 移植[PSP] |
XBLA | Monkey Island 2 Special Edition: LeChuck's Revenge | LucasArts | アクション | 800 MSP | オリジナル |
7月8日 | |||||
PSP | Double Smash | ソニー・コンピュータエンタテインメント | ブロック崩し | 300 円 | オリジナル |
PSP | 羊防衛軍 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | アクション | 300 円 | オリジナル |
PSP | ラーメン油天国 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | アクション | 300 円 | オリジナル |
PSP | 恋のキューピッド | ソニー・コンピュータエンタテインメント | アクション | 300 円 | オリジナル |
PSP | 積み立て!スイーツ工房 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | パズル | 300 円 | オリジナル |
7月15日 | |||||
PSP | 天神乱漫 Happy Go Lucky!! | ラッセル | 神様と過ごす学園ドタバタアドベンチャー | 5,500 円 | UMDDL |
7月22日 | |||||
PSP | TRICK×LOGIC Season1 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | ヒラメキ発見ミステリ・ノベル | 2,380 円 | UMDDL |
7月29日 | |||||
PSP | ModNation 無限のカート王国 ポータブル | ソニー・コンピュータエンタテインメント | レースアクション | 3,800 円 | UMDDL |
PSP | セカンドノベル ~彼女の夏、15分の記憶~ | 日本一ソフトウェア | 青春-自己-探索-ミステリアス-認識-アドベンチャー | 4,000 円 | UMDDL |
7月予定 | |||||
VC | もえろツインビー シナモン博士を救え! | KONAMI | シューティング | 500 Wiiポイント | 移植[FC] |
VC | メタルマックス2 | エンターブレイン | RPG | 800 Wiiポイント | 移植[SFC] |
VC | ダンクドリーム | D4エンタープライズ | スポーツ | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
VC | 得点王 ~炎のリベロ~ | D4エンタープライズ | スポーツ | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
VC | ワールドヒーローズパーフェクト | D4エンタープライズ | 対戦格闘 | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
配信日未定 | |||||
GOD | ザ・コンビニ 200X | ハムスター | 経営シミュレーション | 2,000 MSP 2,940円 (クレカ購入) | GOD |
VC | RELICS | D4エンタープライズ | アクション | 800 Wiiポイント | 移植[MSX] |
※表中の「VC」はバーチャルコンソール、「GA」はゲームアーカイブス、「PCA」はPCエンジンアーカイブス、「XBLA」はXbox LIVE アーケード、「GOD」はゲーム オンデマンド、「FC」はファミコン、「SFC」はスーパーファミコン、「N64」はNINTENDO64、「MS」はマスターシステム、「MD」はメガドライブ、「PCE」はPCエンジン、「AC」はアーケード、「UMDDL」は「UMD ダウンロード」、「GW」は「ゲーム&ウオッチ」、「DS」は「ニンテンドーDS」、「NG」は「NEOGEO」、「WM」はWindows Mobile、「MSP」はマイクロソフトポイントを指します。
この表は毎週、配信タイトルを追加し、月単位で更新していきます。配信タイトルは当日まで配信が明らかにならないこともあるため、過去に遡って更新することもあります。
PSP「初音ミク -Project DIVA-」の追加楽曲パック「もっとおかわり、リン・レン ルカ」が7月2日にリリースされている。18曲の追加曲と、「トエト」のゲームを収録している (C)SEGA (C)Crypton Future Media, Inc. (C)トラボルタ/ Crypton Future Media, Inc. VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。 |
今週も様々なプラットフォームにおけるDLCの情報を紹介していく。
・DSステーション
DSダウンロードサービスとして、7月1日から「太鼓の達人DS ドロロン!ヨーカイ大決戦!! 体験版」が配信された。
・ニンテンドーDSiショップ
DSiウェアとして、7月7日からひらがな・カタカナ・アルファベットの読み書き学習ソフト「はじめてのもじれんしゅう」(200DSiポイント)、気軽に遊べるエアホッケー「HANDYホッケー」(200DSiポイント)、ギリシャ神話の世界が舞台のアクション・アドベンチャー「ヒーローオブスパルタ」(800DSiポイント)が配信。
・Wiiショッピングチャンネル
VCとして、7月6日から「マジカルドロップ」シリーズ第3弾「マジカルドロップIII」(900Wiiポイント)が配信。
・PS3
PS3オンライン配信専用タイトルとして、7月1日からスロット・レーシングをモチーフとしたレースゲーム「PixelJunk レーサーズ 2ndLap」(500円)が配信された。
追加アイテムとして、7月1日から「リトルビックプラネット」のDLC「自由のリビッツ コスチューム」(無料)、「Clash of the Titans:タイタンの戦い」のDLC「ハーデスからの挑戦状 ~冥界の凶獣パック~」(250円)が、7月7日から「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」のDLC「RPマップパック」(1,400円)が、7月8日から「Clash of the Titans:タイタンの戦い」のDLC「ゼウスからの挑戦状 ~神界の神獣パック~」(250円)が配信。
今夏発売予定のオンライン配信専用対戦格闘ゲーム「DARK AWAKE」(価格未定)の公式ホームページがオープンした。
・PSP
PSPオンライン配信専用タイトルとして、7月1日から「初音ミク -Project DIVA- 追加楽曲集デラックスパック2 もっとおかわり、リン・レン ルカ」(3,000円)が配信。
UMDDLとして、7月1日から陣取り対戦パズル「くるくるカメレオン」(1,000円)、分身達と協力して己の道を切り開く「己の信ずる道を征け」(1,500円)が、7月15日からスクリーンショット撮影機能を有したアドベンチャー「天神乱漫 Happy Go Lucky!!」(5,500円)が配信。
追加アイテムとして、7月1日から「ラ・ピュセル†ラグナロック」のDLC「追加キャラクター コルネット」(200円)、「リトルビックプラネット ポータブル」のDLC「ファンタジー(背景アイテム)」(無料)が、7月6日から「SOCOM: U.S. Navy SEALs Portable」のDLC「SASRパック」など2種(無料)が、7月7日から「バクマツ☆維新伝」のDLC「道具袋拡張+4」など3種(200~400円)が配信。
「コラボアイテムパスワード」などの特典が封入された「ファンタシースターポータブル2 PSP the Best」(2,500円)の発売が8月26日に決定。同日、ダウンロード版も2,500円に価格改定される。ただし、ダウンロード版にはUMD版の特典は収録されないので注意してほしい。
無料体験版として、7月1日から「GA芸術科アートデザインクラス SlapStick WONDERLAND 体験版」が、7月15日から「エースコンバットX2 ジョイントアサルト 体験版」が配信。「エースコンバットX2 ジョイントアサルト」は、7月下旬にマルチプレイが楽しめる体験版の配信も予定している。
・Xbox 360
XBLAとして、7月7日から海賊に憧れる少年の大冒険アクション「Monkey Island 2 Special Edition: LeChuck's Revenge」(800MSP)が配信。
GODとして、7月6日から大都会で犯罪を取り締まるアクション「RIOT ACT (Crackdown)」(2,600円)が配信。
追加DLCとして、7月1日から「Clash of the Titans:タイタンの戦い」のDLC「ハーデスからの挑戦状 ~冥界の凶獣パック~」(160MSP)が、7月8日から「Clash of the Titans:タイタンの戦い」のDLC「ゼウスからの挑戦状 ~神界の神獣パック~」(160MSP)が配信。
7月1日から「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」が無料配信されている。プレイするには「ファンタシースターユニバース」のソフトが必要になる。
7月1日から「旋光の輪舞 DUO」のアップデートが開始された。本アップデートには、ステージセレクト時にサウンドセレクトを追加、各種不具合の修正などが含まれている。
8月の話題となるが、8月4日からシリーズ初となる最大6人での協力マルチプレイが楽しめるXBLA「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair」(1,200MSP)の配信が決定した。
特定のタイトルが一定期間ディスカウントされるXbox LIVE ゴールド メンバーシップ限定サービス「Deal of the Week」は、7月6日~13日まで、「AFTER BURNER CLIMAX」(800→400MSP)、「ロックマン 10 宇宙からの脅威!!」(800→400MSP)、「DEATH BY CUBE」(800→400MSP)、「Scrap Metal」(1,200→800MSP)がディスカウント価格で販売される。
●今週の注目タイトル | |
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己の信ずる道を征け
ダウンロード版「己の信ずる道を征け」が1,500円という低価格で7月1日にリリースされた。開発は「3Dドットゲームヒーローズ」などで知られるシリコンススタジオ。 本作はパズル要素の強い、オリジナリティ溢れるアクションゲーム。1人目、2人目とプレイしていくのだが、それまでプレイした内容が分身として再生される。例えば、1人目で次の階へと進む仕掛けを起動させるようにプレイすれば、2人目のプレイの時には1人目の自分が仕掛けを起動してくれるし、敵を攻撃しておけば、分身と共に攻撃することもできる。このように分身と協力して制限時間内にゴールを目指すわけだ。 さらわれた姫を助けるべく、東海道を駆け抜けるストーリーモード、ストーリーとは異なるミッションが収録されたミッションモードとボリュームは十分。さらに最大4人でプレイできる協力、対戦プレイも搭載している。 1ステージのプレイ時間は短く、ルールもシンプルで遊びやすい。是非プレイしてもらいたいタイトルの1つだ。 ● (C) 2009 FromSoftware, Inc. |
■ ダウンロードソフトウェアレビュー
各ライターが独断と偏見でピックアップしたダウンロードソフトウェアを紹介するコーナー。最新のタイトルから配信済みのタイトルまで、気になるタイトルを紹介していきたい。
グラディウス2
●KONAMI●配信中(2009年12月22日)●価格:800Wiiポイント
●プレイ人数:1-2人●対応コントローラー:Wiiリモコン/クラシックコントローラ/ゲームキューブコントローラ/USBキーボード
● 細々とした欠点をゲームとしてのおもしろさが覆い隠す名作STG
1985年にコナミからアーケード用として発売された横スクロールシュティングゲーム 「グラディウス」。自機の多彩なパワーアップと挑戦的なステージの仕掛けなどから、腕に自信のあるプレーヤーから圧倒的な支持を集め、人気作となった。その後、家庭用ゲーム機への移植やアーケードでのシリーズ作のリリースへと続いていく。当然ながらMSXでも同様に展開していくと思われたが、MSX版では初代こそオリジナルのアーケード版を踏襲したものがリリースされたが、続編はストーリーを発展させつつ内容を大幅にグレードアップするという独自路線を選択した。それがアーケード版の「グラディウスII」とは違う「グラディウス2」だ。ちなみにどちらも読みは「グラディウスツー」だが、区別するためにプレーヤーの間では「グラディウスに(グラに)」と呼ばれている。
グラディウス歴6666年、惑星グラディウスのネオ・スペースプラント7惑星からの通信が途絶える「サイレント・ナイトメア事件」が発生。グラディウス帝国政府の調査で、原因は何者かによる侵略と判明。侵略者は、クーデターを起こして追放されていたヴェノム博士で、博士の背後にはグラディウス帝国と敵対する亜時空星団バクテリアンの存在があった。
惑星シンにベースを構えた新生ヴェノムは、7つのスペースプラントを次々に侵略し、今まさにグラディウス本星に魔の手を延ばしつつある。それに対抗するため、グラディウス帝国政府は、新開発スペースファイター「メタリオン」の出動を決定。パイロットにはビックバイパーの元パイロット、ジェイムス=バートンが指名された。惑星グラディウスの命運をかけた戦いが、いま始まる……。
ゲームは全14ステージ構成(他に隠しステージあり)。ステージ7まで進むと、今度はステージ6からステージ1までを逆に進み、その後で最終ステージのヴェノムの戦艦に進めるようになる。また、各ステージの最後にボスの母艦がいて、その母艦を撃破すればステージクリアだ。なお、母艦を撃破した直後、母艦内部へと侵入できる。母艦中心部にはエネルギー増幅装置があり、これを入手することによって新たな武器がパワーアップウェポンとして選択可能だ。
自機のメタリオンは、プレイ開始時は3機あり、10万点ごとに1機増える。敵や敵弾、地形に当たると1機失い、ストックがなくなるとゲームオーバーだ。コンティニュー回数に制限はなく、ゲームオーバーの音楽が流れている間にBトリガー(クラシックコントローラの場合はRボタン/キーボードはF5)を押せばいい。時間切れにならないよう注意すること。
パワーアップは、特定の敵機や編隊を倒してパワーアップカプセルを入手し、パワーアップゲージを点灯させる。強化したいゲージで点灯しているときにパワーアップボタンを押せば、その装備が強化されるというシリーズ作同様のシステムだ。また、撃墜されるとそれまでに強化した装備はすべて失うというところも同様だ。
ただ、本作ならではのシステムとして、追加装備の存在がある。先にも触れたように、母艦を撃破した後で母艦内部へ侵入し、中心部のエネルギー増幅装置を入手することで、特殊兵器が使用可能になる。特殊兵器は7種類。使用の難しい特殊兵器や、入手すると従来の武器が使用できない場合もあるが、武装の強化を考えると積極的に装備していったほうがいいだろう。
操作は、十字ボタンで自機の移動を、攻撃ボタンでショットとミサイル、パワーアップボタンでパワーアップの選択を、それぞれ行なう。操作設定の変更はできず、クラシックコントローラなどのアナログスティックには非対応。MSX同様にキーボードでの操作も可能だが、クラシックコントローラでプレイするのが無難な選択だろう。
ゲームセッティングはできないが、MSX版にあった別スロットへ他のカートリッジを装着することで隠し要素が追加される部分については、ゲーム起動時に選択できる。選択時、何も選ばなければオリジナル版になり、「魔城伝説2(ガリウスの迷宮)」を選ぶと撃破時に直前の装備が復元できるようになる。「夢大陸アドベンチャー」なら自機がペンギンになる。「????(MSX版ではQバート)」ならポーズ中にキーボードで特定の単語を入力すると、フル装備や制限時間付きの無敵モード、ステージスキップなども可能になる。装備を失った際の立て直しが厳しいゲームなので、「魔城伝説2」を選択しておくといい。
本作の魅力は、変化に富んだ各ステージの仕掛けにある。スムーズではないスクロールの中で配置された仕掛けは、元々の難易度の高さもあって、初見では対応できないものが多い。とはいえ、不条理に感じることはなく、「こう来たか」と思わせるものばかりで、攻略意欲をかき立てる。また、元の惑星に引き返すという設定で同じステージを再度プレイすることになるが、前半より難易度が上がっているうえに、レーザーを跳ね返す敵の出現など、パワーアップしていれば大丈夫ということにはならない。緊張感を持ってプレイし続けられる。
豊富なパワーアップも本作の魅力のひとつだ。シリーズならではのパワーアップに加えて、敵の母艦内部へ侵入して新たな武器を入手するというシステムは、序盤のプレイ目標としてモチベーションを高めてくれる。ただ、新装備だからといって強力ではないというのが、またおもしろいところ。装備の選択による自由度でいろいろ楽しめるだろう。また、パワーアップを取得するとゲージは横に最大9種類と増えるのと、各カテゴリーのパワーアップの段階が増えることで、理想とする装備を揃えるには多くのカプセルを集める必要があるため、ミスしたときのダメージはそれなりに痛い。
本作で欠かせないのが、SCCを採用した評判の高い音楽だろう。SCCとは、MSXやアーケードゲーム用に開発された音響専用のウェーブ音源LSIだ。このLSIだけで5つの出力ポートを持ち、3出力のMSX音源(PSG)と同時に使用することで、全8音の出力が可能になった。SCCは、自由に波形を設定するための波形合成データRAMを内蔵し、ゲームに適した波形が自由に作成できるので、出力波形がMSX音源の矩形波1種類から32種類とパワーアップ。MSX上でアーケードゲームに匹敵する音響効果が得られている。内蔵音源のみで対応するのが当たり前の時代に、ゲームソフト側でサウンドを拡張させる技術は、画期的なものだった。その音楽は今聞いても時代を感じさせない仕上がりになっている。
遊びやすさを重視すれば、PSPの「沙羅蔓蛇ポータブル」に収録された「グラディウス2」がベストだ。しかし、MSX版としての「グラディウス2」に触れるなら、本作に挑戦することをあえてオススメしたい。
(C)1987 Konami Digital Entertainment
[Reported by 梶原製作所/木原卓]