ゲーミングPCレビュー「エアロストリーム RM7J-Z61/E」

AeroStream RM7J-E61E/EX2

小柄な外観に秘める高いゲーム性能
Radeon R9 280搭載で最新MMORPGもヌルヌルサクサク!

ジャンル:
発売元:
  • TSUKUMO
開発元:
  • TSUKUMO
プラットフォーム:
価格:
発売日:

 ネットで最新オンラインゲームの美しいトレーラーを見て、こんなゲームで遊んでみたいと憧れたことはないだろうか? ちょうど家には年賀状用に購入したPCがあるので、ワクワクしながらインストールしてみるが、なぜか起動しない。

 PCに詳しい友達に聞いてみると、うちのPCにはどうやらビデオカードというものが入っていないようだ。「ゲームやりたいならゲーミングPCにしたら?」と言われて調べてみたけれど、デカくて重いハイタワーのマシンは家族と一緒に使うには少々ゴツすぎて……。

 ほんの数年前にはそんな話がゴロゴロ転がっていた。だが近年PCの性能が上がり、小型のPCでもハイクオリティなゲームを遊べるようになってきた。今回紹介するTSUKUMOのBTO PC「エアロストリーム RM7J-Z61/E」も、PCは小さい方がいいけれど、どうせならリッチなゲームも遊んでみたいという人にぴったりの1台だ。

コンパクトなミニタワーPCながらCore i7-4790とR9 280を搭載

エアロストリーム RM7J-Z61/E本体

 「エアロストリーム」シリーズは、5万円台から20万円台まで多くのラインナップを抱えるTSUKUMOの人気シリーズ。厳密にはゲーミングPCではなく、幅広いPCユーザーを対象にしたBTO PCとなる。同社のゲーミングPCブランドである「G-GEAR」と比較すると、ゲーマーが求めるハイスペックや高い拡張性の代わりに、静音性や高冷却性、あるいはコンパクトさなどが重視されており、いつもはゲーム以外で使用し、たまにはゲームもしたいという向きには最適なブランドとなっている。

 そこに6月27日に加わった新モデル「エアロストリーム RM7J-Z61/E」は、CPUに5月に発売されたばかりのHaswell Refresh最上位モデルCore i7-4790を採用し、ビデオカードにはAMDのミドルハイクラスの新世代GPU「Radeon R9 280」を積んだASUSのR9280-DC2T-3GD5が搭載されている。このビデオカードはヒートパイプをGPUに密着させることで高い熱移動効率と静音性を実現した「DirectCU IIクーラー」を搭載しており、静音性や冷却製に優れている。また電源もCWT製の700Wとミニタワーとは思えないパワフルな構成になっている。

まずはスペックをチェックしてみよう。

【エアロストリーム RM7J-Z61/E(評価機)】

CPU Core i7-4790 @ 3.60GHz
マザーボード MSI B85M-E45(MicroATX)
チップセット インテル B85 Express
メインメモリ 8GB(4GB x2枚)DDR3 PC3-12800
GPU AMD Radeon R9 280 (ASUS製 R9280-DC2T-3GD5)
HDD 1TB(SATA3/6Gbps対応)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
サウンド HDオーディオ
有線LAN 10/100/1000Base-T
電源ユニット CWT製 GPK650S(最大700W、定格650W)
拡張スロット PCI Express x16スロットx1(空き0) PCI Express x1スロットx2(空き1) PCIスロットx1(空き1)
ケース MicroATXミニタワーケース(EX1/567TM)
外形寸法 190(W)x400(D)x370(H)mm (本体のみ。突起物含まず)
本体重量 約10.5kg
OS Windows 8 (64bit) または Windows 7 Home Premium SP1(64bit)

 USBコネクタは背面に6つ。また、マシンの前面中央あたりにあるフロントカバーを開けると、さらに2つのUSBコネクタとマイク入力端子、ヘッドフォン端子がある。モニターの接続端子はHDMIコネクタとDVIコネクタが各2つずつ付いている。AMDのユーティリティ「AMD Catalyst Control Center」がプリインストールされているので、そこから自分の環境に最適なモニターやサウンド設定が行なえる。

 もし、HDMIケーブルで接続した時に画面に黒い枠が出るようなら、「マイデジタルフラットパネル」から「スケーリング オプション」項目を選んでスライダを0%にあわせれば、画面いっぱいに表示できるようになる。

 見た目は、良くも悪くも普通。どこの家にもちょこんと机に載ってそうなシンプルな外見だ。素材や外観にこだわったゲーミングPC特有のとんがり方に関心がない人には、こういった普通の外観がありがたいのではないかと思う。

 見た目はどうあれ、肝心なのはリッチなオンラインゲームで快適に遊べるかどうかだ。そこで、今回は正式サービスが始まったばかりの「ブレイドアンドソウル」を筆頭に、国産MMORPGの大定番「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(以下、新生FFXIV)」、そして2013年2月に基本無料化と同時に新クラスが入った「TERA」という、グラフィックス自慢の3タイトルを最高設定で遊んでみた。この記事を読んだ人が、PCを買ったその日からストレスなく遊べるように、導入時に筆者が苦労したポイントなども含めて紹介していきたい。

前面の端子はフロントカバーの中にある
背面
フロントカバー内部
ミニタワーのため内部は狭いながらもエアフローは良さそう

【お詫び】
7月11日0時掲載時に2ページ移行が表示されていなかったため、7月11日11時頃、再度掲載処理を行ないました。

(石井聡)