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e-Sportsイベント「RAGE vol.2」新規採用タイトルは「ストリートファイターV」に

格ゲープレイヤーのオオヌキ氏、かずのこ氏のエキシビジョンマッチも

7月30日~31日 発売予定

会場:

 CyberZは4月19日、7月30日と31日両日開催予定の同社が運営するe-Sportsイベント「RAGE」の第2回大会に、カプコンの提供する格闘ゲーム「ストリートファイターV」を採用することを発表した。

会場では、採用された「ストリートファイターV」のPVが流され発表となった
左からせんとす氏、大友氏、杉山氏、オオヌキ氏、かずのこ氏

 発表会にはCyberZ代表取締役の山内隆裕氏、取締役の大友真吾氏のほか、「ストリートファイターV」プロデューサーの杉山晃一氏、ゲーム実況者のせんとす氏、プロゲームプレーヤーのオオヌキ氏、かずのこ氏らが登壇。格闘ゲームを通したe-Sportsの展開などについてトークを展開した。

 今回「RAGE」の新種目として「ストリートファイターV」が採用された理由は、実は東京ゲームショウ2015での杉山氏との名刺交換がきっかけだったと話す大友氏。大友氏が当初から持っていた「RAGE」に格闘ゲームを採用する構想と、ユーザー間の交流や数々のイベントを通して日本にe-Sportsを広めたいとする考えが合致したからだと杉山氏も語った。

 大友氏は大規模なオフライン大会である「RAGE」の他に、若手ゲームプレーヤーの育成を目的としたオンラインリーグ「RAGE リーグ for ストリートファイターV」を開催すると発言。シーズン制を採用し、シーズンごとに多くのポイントを獲得したランキング上位者にゲーマー活動のサポートを行なうというものだ。オオヌキ氏いわく「だんだん……ベテランに……(苦笑)」と言葉を濁しながらのコメントに賛同しつつ、高齢化するゲーマー界に次世代の風を取り入れるためだとした。

笑いながら話すオオヌキ氏とかずのこ氏。かずのこ氏は28歳とのことだが、さらに若いプレーヤーの誕生を期待しているという

 また杉山氏は、「今後日本でe-Sportsをさらに盛り上げるにはどういったことが必要か」とのせんとす氏の質問に対し、「プロのスポーツ選手のように、『この人みたいになりたい!』と思えるプレーヤーが出てこられる状況を作るのが重要」と答えた。また、e-Sportsの選手として生計が立てられ、あこがれの選手が生まれる体系をつくる必要があるとしつつ、「メディアや電波を利用し、e-Sportsという世界を広めていくのが当面の目標」と話した。オオヌキ氏は「20年前から夢見ていたことが現実になって、やっとその波がきた」と感慨深げにコメントし、かずのこ氏は「海外e-Sportsのような人気を得るためには、継続してゆっくり浸透させていくことが重要」とコメントした。

 最後に、オオヌキ氏とかずのこ氏による「ストリートファイターV」のエキシビジョンマッチが行なわれた。海外大会で採用される2ゲーム先取(2ラウンド先取を2回)のルールで行なわれ、両者とも実力を存分に発揮しての白熱した試合となった。

オオヌキ氏は万能型の春麗(左)、かずのこ氏は接近特化型のキャミィ(右)を操作。キャラの性能差はほぼ互角といったところ
相手の裏に回ってからのコンボを狙うかずのこ氏。キャミィは相手を翻弄しながらの攻撃が得意なキャラ
相手の行動を読むことが勝利のカギといえる「ストリートファイター」シリーズ。とどめはガードのスキを突いたオオヌキ氏の速攻だった

 結果はオオヌキ氏の勝利。速攻と手数で攻めるオオヌキ氏に対し、堅いガードと相手の裏に回る「めくり」を利用しスキを突くスタイルで戦ったかずのこ氏という、まさに格闘ゲームといえるスタイル同士のぶつかり合いだったと言える。オオヌキ氏は、かずのこ氏には以前大敗したことがあり、その後戦い方を教えてもらい必死で対策を練ったという。対するかずのこ氏は「ハイパー悔しいですね」と笑いながら、「今後また試合をすることもあると思うので、しっかり対策を練らないと」とコメントした。

 7月30日と31日に開催される予定の「RAGE」第2回大会だが、有名プレーヤーの出場はもちろん、新たなスター選手の誕生も期待したい。オンラインリーグ「RAGE リーグ for ストリートファイターV」もあわせて、今後のe-Sportsの成長が楽しみだ。

(岩泉茂)