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【スマホアプリ今日の1本】「きのこれR」キノコ擬人化ストラテジー
「きのこれ」復活！ キノ娘とタケノ娘の譲れぬ戦いは新章へ突入!!
（2016/4/18 00:00）
- 3月29日 配信
- ダウンロード：無料
- 利用料金：無料
- ビジネスモデル：アイテム課金制
「きのこれR - 第二次きのこたけのこ百年戦争 -」の3大ポイント
・きのこたけのこ戦争をテーマにするセンス（笑）
・個性豊かで美少女ぞろいのキノ娘たち
・経験値システムには改善の余地があるかも？
約2,000万円もの大金と1年近くの期間を費やして開発され、2015年3月に満を持してリリースされた「きのここれくしょん」――通称「きのこれ」。キノコを擬人化するという斬新なアイデアで大いに話題を呼んだものの、2015年7月、諸々の事情によりサービスを終了した。
しかし、2016年3月。タイトルに“REVENGE”の名を冠し、「きのこれR」としてポッピンゲームズジャパンより復活した！ 第1作の失敗談も大いに話題になった本作だが、今回はこの復活した「きのこれR」が果たしてどのような出来になったのか、そのプレイした感触ご紹介していきたい。
先に述べたように、本作に登場するのはキノコを擬人化したキャラクター「キノ娘」。そして敵は、タケノコを擬人化したキャラクター「タケノ娘」。そう、本作はいわゆる“きのこたけのこ戦争”を題材にしたストラテジーゲームである。
きのこたけのこ戦争とは、言うまでもなく某お菓子の派閥争いネタなのだが、さらっと採り入れてギャグにしているあたり、開発者のセンスがうかがえる（笑）。しかし、ユーモアたっぷりの題材やキャラクターに反して、ゲーム自体はかなりの本格派。プレーヤーはキノ娘の神様になり、彼女たちを指揮してタケノ娘の里へ攻め込む。
ゲーム的には「クラッシュ・オブ・クラン」の美少女版だと考えていただければ、おおむね間違いはない。実際に「クラッシュ・オブ・クラン」が元ネタであると開発者自身が明かしており、そのうえでネットの定番ネタ・きのこたけのこ戦争を舞台にし、これまた鉄板ネタの美少女×擬人化を組み合わせ、さらにかわいいイラストまで加えたものが本作と言えよう。
ゲームのメインとなるのは、タケノ娘の里でのバトル。タケノ娘の里には大砲やトラップといった防衛施設が並び、ときにはタケノ娘たちも敵として戦闘に参加する。制限時間内にタケノ娘の里の施設の50％を破壊すれば勝利、逆に破壊できなかったときは敗北だ。キノ娘には近距離戦が得意なタイプや遠距離戦が得意なタイプ、回復魔法を使えるタイプなど、さまざまなタイプがいる。タケノ娘の里を攻めるときは、バランスのいいパーティを組むよう心掛けよう。
また、キノ娘たちはスキルを1つ持っている。敵や施設に大ダメージを与えたり、味方のHPをまとめて回復したりできるが、基本的には1回しか使うことはできない。無計画に使わず、耐久力の高い施設を攻撃するときやタケノ娘との戦闘に備えて温存しておくのが得策だろう。
バトルもなかなかにおもしろいが、本作の最大の魅力はやはりなんといってキノ娘たち。画面写真だけではわからないかもしれないが、かわいい美少女ぞろいな上、それぞれに個性がある。また、バトルの前後には彼女たちの掛け合いが挿入されることもあるが、会話からもキャラクターがしっかり作り込まれているのを感じられる。
加えて、バトルでHPがゼロになったキノ娘が、パーティから消失しない点もうれしい。「クラッシュ・オブ・クラン」の場合、ユニットは敵の都市を破壊するためのコマだったが、本作では自分を慕ってくれている美少女たちとなれば、当然ながら愛着も湧く。とくに気に入っているキノ娘は、戦闘能力がイマイチでもレベルを上げたくてバトルに参加させるため、どうしても倒されてしまいやすい。そんな場合でも、バトル後にはしっかりと復帰してくれるから安心だ。
とはいえ、本作の経験値システムにはやや疑問が残る。というのも、本作はバトルで活躍したキノ娘ほど多くの経験値を獲得できるシステムのため、弱いキノ娘は経験値が入りにくく、なかなかレベルアップしない。
ゆえに、いつまで経っても弱いままで、バトルでも活躍するのが難しい。一方、強いキノ娘はバトルでも目覚ましい活躍をするため、弱いキノ娘よりも多くの経験値を獲得できる。……つまり、この経験値格差は広がるばかりで、「弱いキノ娘だけでバトルを行なう」といった措置を取らないかぎり、なかなか埋まりづらい。筆者は、こういったゲームでは全キャラクターをバランスよく成長させていくほうなので、このシステムだけはいま1つ好きになれなかった。
しかし、気になったのはその1点のみ。きっとお気に入りのキノ娘が見つかるはず、というくらいにキノ娘たちはかわいいし、ストーリーも笑えるという意味でも面白い。バトルに関しても「クラッシュ・オブ・クラン」をベースに上手く落とし込んでいるので、問題なく楽しめるだろう。ぜひとも、本作の魅力に触れることをオススメしたい。
