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Logitech、プログレードのワイヤレスゲーミングマウス「G900」を正式発表

無線ながら有線を上回る応答速度を実現! 史上最軽量、最高性能のゲーミングマウス

【G900 Chaos Spectrum】

4月14日発売予定

価格:21,130円(税別)

 Logitechは3月24日、ゲーミングデバイスブランド「Logitech G」シリーズにおいて、プログレードのワイヤレスゲーミングマウス「G900 Chaos Spectrum」を正式発表した。日本では日本法人のロジクールが「Logicool G」ブランドで4月14日に発売を予定し、価格は21,130円(税別)。

【G900 Chaos Spectrum】
「G900 Chaos Spectrum」同梱物一覧

センサーは「G502」、「G402」、「G303」と同じロジクールオリジナルのオプティカルセンター「PMW3366」
ケーブルは使用中も着脱可能となっており、接続時は有線マウス、外せば無線マウスとして機能する

 2015年にロジクールのハイエンドゲーミングキーボード(G910)とゲーミングヘッドセット(G933)が相次いで発売され、大本命のマウスの発売を待ち望む声が高まる中、ついにゲーミングマウス「G900」が正式発表された。「Logicool G」シリーズの命名規則は、数字3桁の3桁目がクオリティ、2桁目が製品種別、1桁目がバージョンを示すが、2013年の「Logicool G」ブランド立ち上げ以降、ハイエンドの9を冠したゲーミングマウスは存在していなかった。

 Logitechは、「G900」の発表に合わせて、スイスローザンヌにある研究施設ダニエル・ボレロ・イノベーションセンターにおいて世界中のゲームメディアを集めてプレスツアーを開催し、2日間に渡って、「G900」の各種プレゼンテーションやハンズオン、インタビューが行なわれた。その模様については後ほど詳しくお伝えする

 「G900」は、ゲーミングマウスの分野、とりわけプロゲーミングシーンでは今なお敬遠されている“ワイヤレスゲーミングマウス”の新製品となる。敬遠されている理由は、使用中にバッテリー切れの心配があること、バッテリーを内蔵する必要があるため重いこと、そして無線通信時のラグがあることだ。「G900」に課せられた課題は、これらをすべて克服し、なおかつ今なおベストセラーのゲーミングマウス「G502」を上回るゲーミングマウスを生み出すこととなる。

 Logitechは1984年に世界初のワイヤレスマウスを産みだしてから、ワイヤレスマウスのパイオニアとして常に業界をリードしてきた。しかし、Gシリーズにおいては、バッテリー駆動時間を長くしたG600シリーズ(250時間連続駆動)や、トラッキングセンサーにレーザーセンサーを採用したG700シリーズといったワイヤレスゲーミングマウスを相次いで生み出したが、先述の課題を克服できず、ワイヤレスゲーミングマウス市場を創出するには到っていない。

 そして開発に3年の月日を掛け、満を持して発表された「G900」は、ワイヤレスゲーミングマウスはおろか、有線マウス以上に応答速度が良くなっている。センサーには「G502」と同じオプティカルセンサーPMW3366を採用し、さらに無線技術や内部回路に改良を加えたことでGシリーズ史上最速の応答速度を備え、かつGシリーズ史上最軽量という、まさに史上最高性能を誇る野心的なゲーミングマウスとなった。

 デザインは1から新しく設計しなおされ、MOBA向け小型軽量ゲーミングマウス「G303」と同じ、左右対称デザインとなった。正確には、着脱式のサイドボタンをカスタマイズすることで、左右それぞれに最適なボタン配置が可能なデザインとなっており、たとえば、右利きの場合は左側面のみボタンを配置し、右側面はカバーを付けるのが標準スタイルとなる。左利きの場合はその逆となり、より多くのボタンを使いたい場合は両方に配置することも可能で、逆にボタンを使わないという場合は、両側にカバーを付けてまったく使わないこともできるなど、左右対称デザインながら、一定のカスタマイズ性を備えているのが嬉しいところ。

 気になるバッテリー駆動時間は、RGBイルミネーション使用時で24時間、ライトオフ時で32時間を確保し、さらに未使用時にバッテリー消費を抑えるワイヤレス独自のパワーマネジメントシステムを採用したことで、通常使いで1週間に1度程度の充電で使えるとしている。

 そして重量はなんと驚きの109g。これは現行ハイエンドの「G502」(168g)や、小型池量がウリの「G303」(132g)はおろか、エントリーモデル「G100」(110g)すら下回る軽さで、ワイヤレスゲーミングマウスの常識を覆す軽さを実現している。

 センサー解像度は200から12,000dpiまでの可変式で、USBのレポートレートは1ms、最大加速は40G、最大スピードは300ipsと、「G502」や「G303」と同等で、ワイヤレスモデル「G602」や「G700S」はいずれもセンサーがPMW3366ではなかったため、ワイヤレスマウスとしては全面的に性能アップしている。無線は、独自仕様を加えた2.4GHzで、無線のレポートレートは1ms。

 バッテリーはスマートフォンで採用されている750mAhのリチウムイオンポリマーで、重量はわずか10g。非着脱式の内蔵バッテリーを採用したことで、一気に数十gの軽量化を実現している。充電は同梱されているMicroUSBケーブルを差し込むことで行なえる。接続時は充電しながらそのまま有線接続となり、外せば無線状態となる。

 また、標準同梱のMicroUSBケーブルに無線接続用のワイヤレスレシーバーを変換コネクタを介して接続できるため、1つのUSB端子のみで、有線と無線を瞬時に使い分けることができる。

 以上が「G900」の製品概要となるが、有線ゲーミングマウスを上回る応答速度、軽さ、バッテリー駆動時間をどのように実現しているのかについては、スイス本社ツアーレポートでたっぷりお届けしたい。

【「G900 Chaos Spectrum」のRGBイルミネーション】
左からシアン、オレンジ、パープル。イルミネーションは1680万色から自由に選択することができる

(中村聖司)