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NCによる大型新作「マスター×マスター」先行プレイレポート

マスターの入れ替えが勝負のカギ!? 1人用でも多人数でも楽しいアクションシューティングゲーム

3月9日~3月22日 グローバルテスト実施予定

 エヌシージャパンが放つWindows用アクションシューティングゲーム「マスター×マスター」。こちらの「メディア対抗マスター×マスター杯」についての様子は前回のレポートにてお届けした通り。今回は、この「マスター×マスター」をより深く体験することができたので、そちらのプレイレポートをお届けしていこう。

【マスター×マスター ティザー】
マスターにはさまざまなタイプがいる。人間だけにとどまらず、異生命体やロボットなども登場するSFチックな世界観だ
ゲームはクォータービューで展開。各ステージはとても精細に作りこまれていて美しい

 本作は銃、剣など、それぞれが得意とする武器を所持した「マスター」と呼ばれるキャラクターを操作し、目標を達成していくタイプのゲームだ。キャラクターは体力ゲージ制となっていて、ダメージを受けているマスターの体力ゲージがゼロになるとゲームモードに即したペナルティを受ける。

 マスターの操作に関しては、キーボードで移動操作をしつつ、攻撃操作はマウスでポインタを動かし、クリックで攻撃を行なうという、移動と射撃が別々のデバイスによる操作系統となっている。これにより、回避しながらもつねに相手を射撃するといった、移動方向に左右されない攻撃ができるというわけだ。

 なお本作のジャンルはアクションシューティングとされている。多くのプレイアブルキャラクターが登場するという点では「League of Legends」のようなMOBAに近いのだが、クォータービューであり、フィールドを駆けまわりながら敵を倒していくというゲームシステムは、筆者の場合は2000年にアーケード/ドリームキャスト用にカプコンから発売された「ガンスパイク」に近いと感じた。

 そのほか、マスターは対応キーを押すことにより、攻撃力の高い必殺技やスキルによる攻撃、ジャンプなども行なうことができる。使用するキーはMMORPGなどと比較すれば少なく、PCのゲームに慣れているプレーヤーならすぐに操作は馴染めるだろう。

 コンソールタイプのゲーム経験の方が多い筆者としては、アクション性が高いのでプレイステーションのようなコントローラーで遊ぶほうがしっくりきそうな感じではあった。操作系統も無理なく収まるように見えたので、ぜひそういったデバイスでもプレイしてみたいところではある。

連続での攻撃が一定時間を超えると、武器の種類にかかわらずオーバーヒートを起こすため、ときおり攻撃の手を休める必要がある
マスターは、ギアというパワーアップ要素でカスタマイズしていくことが可能。これによって、同じキャラクターでも攻撃力や防御力などさまざまなパラメータにちがいが出てくる

マスターの組み合わせは自由自在。「タッグ」システムが面白い

 ゲームルールはシンプルでとても遊びやすい本作だが、一方でユニークなシステムも採用しており、その部分が本作攻略のカギともなっている。それが「タッグ」という要素だ。このタッグとは、ゲーム開始時にプレーヤーが操作するべきマスターを2人決定し、それを任意に切り替えて戦うシステムのこと。

 どのマスターを組み合わせるのも自由だが、マスターによって攻撃方法は大きく異なり、射撃でも近接でも、低威力の攻撃を短い感覚で繰り出す手数の多いタイプの者や、高威力の攻撃を狙って当てていく破壊力重視の者など、誰もが際立った個性を持つ。さらには回避スキルが高かったり、防御力が高い者などもいて、このあたりはゲームシステムを深く知るほど組み合わせに迷うことになるかもしれない。

 マスターの切り替えそのものは、マウスホイールを上下いずれかに回すだけで瞬時に実行可能。切り替えを行なってもペナルティはなく、つぎの切り替えまでに一定のクールタイムが発生するだけなので、気軽に使っていける。

 この切り替えシステムをうまく使うと、体力が尽きそうになったマスターを控えのマスターに切り替えてピンチをやり過ごす、といった戦い方も可能だ。しかも、控えになったマスターは徐々に体力が回復していくという特典もついている。生存確率を高めるために、ぜひとも使いこなしたいテクニックとなるだろう。

マスターの体力が尽きかけ、ピンチにおちいったら、すかさずマウスホイールを回転。これで控えのマスターに切り替えて急場をしのごう

1人用、多人数用ともに楽しく遊べる充実のゲームモード

 本作には、1人で遊べる「ステージ」と、多人数で遊ぶための「アリーナ」という2種類のゲームモードが用意されている。それぞれのモードで操作方法が変化するということはないが、プレイのルールはかなり変わってくる。ここでは、それらについて簡単ではあるがご紹介したい。

ゲームシステムを楽しみながらマスターも増やせる! 「ステージ」

 ステージは他のゲームで言うところのストーリーモードのようなもので、チュートリアルも兼ねた親切な内容となっている。シングルプレイ専用だが、そのぶん気兼ねなく遊べるのがいいところだ。

 ステージでは、それぞれに設定されたミッションを達成すればクリアとなるが、プレイした範囲ではステージを進み、最奥にいるボスを倒す、という流れが基本だった。ただし、そこにたどり着くまでもさまざまなギミックが用意されており、緩急のあるプレイを楽しめる。

 また、ステージはクリアするほどにストーリーが進むだけではない。特定のステージをクリアすれば、新たなマスターをアンロックしていくこともできる。ここで使えるようになったマスターはマルチプレイであるアリーナでも使用可能となるため、戦術の幅を広げるためにはストーリーを進めておくことも必須と言えそうだ。

ストーリーでは、マスターの強化のやり方やパーティープレイにおける立ち回りのコツなどを自然な流れで教えてくれる
CPUキャラクターが相手なので、対人戦用のコンテンツとちがって気軽に楽しめるのも魅力

対戦プレイで盛り上がる! 「アリーナ」

運営スタッフが「本作を遊ぶ際にぜひプレイしてほしい」と語っていたモードがティタンの遺跡。ギミックが多く、勝利するためにはそれらをすべて活用していく必要がある

 マルチプレイであるアリーナには、いくつかのゲームモードが用意されている。まずは1戦25分で相手陣営のコアを破壊する「ティタンの遺跡」。つぎに1戦5分でお互いの陣営のキル数を競う「戦闘訓練室」(前述「メディア対抗マスター×マスター杯」で使用したのこのモードだった)。そして陣地を占領・防衛することで先に300ポイントを獲得するのが目的の「占領戦」。そのなかでも「ティタンの遺跡」は「マスター×マスター」のメインコンテンツと目されているMOBAのゲームモードで、最大5対5での集団戦が楽しめる。

 「ティタンの遺跡」における最終目的は相手陣営のコアを破壊することだが、それを効率よく行なうには、陣地のどこかにある巨大兵器「ティタン」を起動したり、自身が「ティタンの化身」となって攻撃を行なう必要がある。

 流行のMOBAだけあって、ほかの対戦モードよりも戦略性が高いだけでなく、巨大兵器の迫力および破壊力、さらには集団戦の楽しさも味わうことができ、まさしくメインコンテンツといった風格がある。今回は体験時間に限りがあり詳しくは紹介できないが、「開発側はもっとも楽しんでほしいコンテンツ」だそうなので、今後に期待である。

 以上が今回の「マスター×マスター」の先行体験内容だ。本作はクォータービューの画面のおかげで戦況が把握しやすい点や、コンテンツを選べばカジュアルにチームプレイを楽しむことも可能な点が好印象だった。

 このゲームを、ボイスチャットを活用しながらプレイすれば、がぜん盛り上がることだろう。なお、3月9日からは本作のグローバルテストも実施される。まずはテスター募集ページにて応募を行ない、ぜひ、本作の面白さを体感していただきたい。

(泊 裕一郎)