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「TERA」中川運営Pに、エリーン新クラス「くノ一」秘話を聞く
スクリーンショットも先出し! 忍者の日に大公開
(2016/2/22 12:00)
ゲームオンは、Windows用MMORPG「TERA :The Exiled Realm of Arborea」(TERA)において、3月9日にエリーン専用の新クラス「くノ一」を実装する。
これまで「TERA」では、新クラスとしてエリーン専用の「ソウルリーパー」、キャスタニック&ハイエルフ専用の「ヘビーガンナー」、ヒューマン専用の「ファイター」と実装されてきたが、今回は改めての新エリーン専用クラスとなる。
「くノ一」はレベル1からスタートし、大きな手裏剣を扱う近距離攻撃中心のクラス。「TERA」では他の追随を許さないほど人気のエリーンの待望の新クラスということで、「くノ一」実装は注目度の高いアップデートとなるが、日本に先んじて実装された韓国ではあまりの人気ぶりにサーバーが5つまで増え、それでも待機状態が出るほどなのだという。
日本でも2月27日に「くノ一」の先行体験会が実施される予定だが、定員の4倍以上の応募があったそうで、エリーン人気恐るべしである。
今回、この先行体験会に先んじて、「TERA」日本運営プロデューサーの中川敬順氏に「くノ一」について話を聞く機会を得た。話を聞く場所は忍者レストラン「NINJA AKASAKA」と指定され、記事の掲載日は2月22日(忍者の日……らしい)でお願いしますと言われて……。
日本の意見が開発の参考に。中川氏イチオシは「専用の衣装」
「くノ一」が実際に動いている様子やスキルなどは先行体験会で詳細に明かされるということで、今回は「くノ一」開発における制作秘話などが中川氏から聞くことができた。
「くノ一」の制作が始まったのは2015年1月で、この時点ではエリーンの専用クラスを作ることだけが決まっていたという。コンセプト決めでは忍者か魔法使いが候補として挙がっていたそうだが、「TERA」らしいアクションを考えたところ、忍者に決定された。
「忍者といえば日本」というわけで、今回の「くノ一」開発に際しては、開発元の韓国Blueholeからゲームオンに対して意見を多く求められた。忍者を想起させるビジュアルやイメージ画像を送ったり、モーションに関してアドバイスをしたり、専用の衣装に桜や蝶の模様を入れるように意見を出したりしたそうだ。特に衣装については「他の装備より良くできている」ほど満足の出来栄えだそうなので、要注目だろう。
ただしすべての意見が通ったかというとそうではなく、仕上がりとしてはどちらかというと海外から見た「NINJA」的なイメージが強い。「TERA」は2014年にSteamにて北米版がスタートし、さらに2015年のロシア版ローンチも盛り上がったそうで、そういった背景から「グローバルで受けるもの」を志向する傾向もあるのだとした。
「くノ一」の性能上の特性としては、まずクラスの中で最も基礎の走行速度が速い。またスキルを出すときには「速」や「爆」、「功」といった漢字がエフェクトとして浮かぶ。
中川氏としては「もう少し格好良い漢字を選択したらどうか」と意見を出したものもあるそうだが、その辺りは「開発が格好良いと思う」感覚が優先されたそうだ。
ほかに面白かった話としては、韓国で「忍者」といえば、海外でも人気の某忍者漫画のイメージなのだそうで、その影響が色濃く反映されているという。
スキルの中には変わったものもあって、その1つが「変化の術」。これは他のプレーヤーキャラクターそっくりに変身できるスキルとなる。自ら攻撃するか、30秒経過すると解除されてしまうので戦闘には役に立たないが、様々な遊び方が想像できるユニークなものだ。なお開発としては「影分身の術」を作りたかったそうだが、ポリシー上そぐわないとして、ボツになったという。
「くノ一」以外のアップデートとしては、8対8で戦う「戦車戦」の戦場も登場するという。中川氏によれば「カジュアルなもの」なので、気軽に楽しんでほしいそうだ。
「くノ一」実装が韓国で大成功したことを受けて、中川氏は日本でも成功することを大いに期待しているという。2月27日の先行体験会ではより詳細な「くノ一」情報が出る予定なので、こちらも楽しみにしていただきたい。