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Google、まんまるで可愛いセットトップボックス新型「Chromecast」を発売
カラーとデザイン、使い勝手を一新。「FFXIII Google Cast Edition」が発売決定!
(2016/2/18 12:39)
Googleは2月18日、TV向けのセットトップボックス「Chromecast」をモデルチェンジし、デザインを一新した新型「Chromecast」の発売を開始した。カラーはブラックに加えてコーラル(赤)、レモネード(黄)の3色展開で、価格は4,980円(税込)。レモネード(黄)のみGoogleストア専売で明日2月19日発売となる。
「Chromecast」は、TVのHDMI端子に接続して、手持ちのスマートデバイスのコンテンツをTVの大画面で楽しめるセットトップボックス。日本では2014年12月に最初のモデルがリリースされ、約1年振りのモデルチェンジとなる。Appleの「Apple TV」やAmazonの「Fire TV」のように本体側にストレージは持っておらず、メディアストリーミングのみに特化しているところが大きな特徴となる。
新しい「Chromecast」は、俗に“スティック型”と呼ばれるUSBメモリ大の無骨なデザインを撤廃し、まんまるで可愛らしいリビングに馴染みやすい工業デザインを採用。カラーも黒だけでなく、コーラル、レモネードの3色展開となり、女性でも手に取りやすくなっている。
初期モデルとの違いは、デザインとカラーの変化に加えて、本体上部からHDMIケーブルをびろんと延ばしたことで、形状的に接続できるTVが限定されるスティック型と比較してより多彩なTVに接続が可能となった。このケーブルは、持ち運ぶ際はくるりと折り曲げて背面に磁石でくっつけ、コンパクトにすることができる。
また、ハードウェア面では、WiFi接続のパフォーマンスが大幅に改善され、802.11acおよびデュアルバンドの2.4GHz、5GHzに対応し、さらにWiFiの環境が変化する度に、一番効率的なアンテナと電波に繋ぎ直す機能も追加。これにより、よりコンテンツの映像を素早くバッファリングすることができる。
なお、給電については、より多くのTVに対応するため、HDMI給電は行なわず、初期型と同様、別途、同梱のUSBケーブルによる給電が必要となる。
Googleでは、新型の発売に合わせて、Chromecastを操作するChromecastアプリをアップデート。アプリ自体は旧モデルにも対応しており、映像や音楽、ゲームなどのコンテンツをChromecastで利用しやすくなった。
ゲームについては、スマートデバイスをコントローラー代わりに使えるChromecast対応アプリを用意。発表会では、カジュアルゲームの代表格として「Angry Birds Friends」と、日本発のChromecast対応アプリとして「ファイナルファンタジーXIII Google Cast Edition」のデモを行なった。
Chromecast対応アプリと、Google Play/iOS Appのミラーリングとの違いは、Chromecast対応アプリでは、スマートデバイスをコントローラー専用として使うところ、このためミラーリングと違って、TV側とスマートデバイス側では映像が異なっており、ミラーリングはいずれも同じ画面が表示されるのに対して、Chromecast対応アプリでは、ゲームによって最適化されたバーチャルパッドのみが表示される。
たとえば「Angry Birds Friends」では、スマートデバイス側にはパチンコのビジュアルのみが描かれ、スライド操作でググッと引っ張ってバードを飛ばす。「ファイナルファンタジーXIII Google Cast Edition」では、コンソールゲームのゲームパッドと同様の操作が行なえるように、フル機能が揃ったバーチャルパッドが表示される。
Chromecastとしては初のRPGタイトルという「ファイナルファンタジーXIII Google Cast Edition」は、近日発売予定で、価格は未定。クラウド版をベースとしており、1時間あたり300~500MB程度のデータのやりとりが発生するため、クラウドゲームが快適にプレイできる程度の回線スピードは必要になると考えていいようだ。
Googleでは、昨年、Chromecast向けのゲームAPIを公開して以来、多くのゲームメーカーがChromecast向けにゲームを開発しており、今後もChromecast対応アプリを増やしていきたいとしている。