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「ハースストーン」、公式フォーマットにカード制限を設定へ

新フォーマット「スタンダード」を追加。現行は「ワイルド」として継続

2月3日 発表

 ブリザード・エンターテイメントは、Windows/Mac/Android/iOS「ハースストーン」において、新フォーマット「スタンダード」の追加を発表した。

【デザイナーの洞察 by ベン・ブロード: 新しいプレイ方法】

 「スタンダード」は、その年と前年に追加されたカードのみを使って対戦する新フォーマット。基本カードと「クラシック」のカードセットが基礎となり、そこへ前年までに追加されたカードが加わる。

 「スタンダード」は今後の「ハースストーン」選手権ツアーの公式フォーマットとなり、2016年の新エキスパンションの追加(実装日未定)と同時にスタートとなる。2016年の新エキスパンションが加わった時点で「スタンダード」の使用対象となるのは、基本とクラシックカードに加えて、「ブラックロック・マウンテン」、「グランド・トーナメント」、「リーグ・オブ・エクスプローラー」、そして新エキスパンションとなる。これにより「ナクスラーマスの呪い」と「ゴブリンvsノーム」は、「スタンダード」では使用できなくなる。

 また現行フォーマット(全カード使用可能)は、「ワイルド」としてゲーム内でも継続される。「スタンダード」が適用されるのはフレンド対戦、ランク戦、カジュアル戦のみで、闘技場やソロプレイ、酒場の喧嘩、アドベンチャーは「ワイルド」でのプレイとなる。

 「ワイルド」でのフレンド対戦、ランク戦、カジュアル戦も可能で、この3つの対戦モードについては「スタンダード」と「ワイルド」のどちらかを選んでプレイすることとなる。ランク戦についてはそれぞれでランクが判定され、報酬はよりランクが高かった方のフォーマットが対象となる。

 なおこれに伴って、デッキスロットが9つ追加され、合計18のデッキスロットを使用できるようになる。

 取材によれば、ブリザードは今回の施策について、「ハースストーン」の現状の問題点を2つ挙げた。1つは、「カードプールが大きくなりすぎると、新規プレーヤーがなかなか追いつきづらい」という点、もう1つは、「新カード追加の際に面白くなるような想定状況を作るのが大変」という点で、解決策としてはカードの能力をインフレーションしていく方法があるが、それは「長期的に考えてやりたくない」とし、「スタンダード」の追加を決定したとした。

 また公式フォーマットを「スタンダード」のみに設定することについては、「新しいカードにより大きなインパクトを持たせるため」であるとした。

 なお2016年の新エキスパンションが加わることで、ショップからは「ナクスラーマスの呪い」と「ゴブリンvsノーム」は削除される。購入はできなくなるが、代わりに魔素によるクラフトは可能になる。

 このほか、「スタンダード」の追加に伴って、基本カードも含めた10から12のカードのバランスが変更となる。

(安田俊亮)