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あまりの規模に度肝を抜かされた「Lobi感謝際」レポート
JAGMOが特別弦楽四重奏で公演! 「メビウスFF」、「LAPLACE LINK」は新情報も
(2015/12/27 00:00)
カヤックは12月26日、スマートフォンゲームコミュニティサービス「Lobi」の管理人を集めた感謝際「Lobi感謝際」をヒルトン東京で開催した。
「Lobi感謝際」は、20万以上のグループが存在すると言われる「Lobi」のグループ管理人の中から、特にアクティブ率の高い300名と、抽選で選ばれた20名の「Lobi」ユーザーを招待し、日頃の活動に感謝するというイベント。
同社としては初の試みで、MCにはお笑い芸人のパンサーと声優の山下まみさん、ゲストとしてNico Tuberの恭一郎さん、ゲーム実況者のガッチマンさんが参加し、さらにカヤックが擁するフルオーケストラのゲーム音楽交響団「JAGMO」から、イベント限定の特別弦楽四重奏団が結成され、参加したグループ管理人たちは、MCやゲストたちのネタを楽しんだり、JAGMOの生演奏を聴きながら、ヒルトン東京のフルコースが楽しめるという、信じられないほど豪華な感謝際だった。カヤックとしては、この手の感謝際を定期イベントとし、「Lobi」をより盛り上げていくためのモチベーションとしていく方針だ。
今回のイベントは実に4時間超に渡って実施され、その模様は、著作権の関係で外出しNGのJAGMOのライブ公演の模様も含めて、ニコニコ生放送を通じてすべて中継された。イベントの締めくくりは、「Lobi」運営チームが独自の基準で認定した優秀賞を5人に対して贈るなど、グループ管理人に対する手厚いおもてなしには驚かされた。
さて、本イベントのメインコンテンツとなったのは、本企画に賛同してくれたスマホゲーム11タイトルを、それぞれのプロデューサーら関係者が紹介するというプロデューサートークショー。発信力の高いグループ管理人に対して、開発者が直接アピールすることで、「Lobi」内での横の広がりや新たなグループの創設に繋げていくという、“ゲームコミュニティ”を商材とするカヤックらしいユニークな取り組みとなる。今回、イベントに参加したタイトルは以下の通り。
「MOBIUS FINAL FANTASY」(スクウェア・エニックス)
「LAPLACE LINK -ラプラスリンク-」(gloops)
「モンスターストライク」(XFLAG)
「アヴァヴェルオンライン」(Asobimo)
「Clash of Kings」(ELEX Wireless)
「戦国炎舞」(Sumzap)
「12オーディンズ」(enish)
「ぼくらの甲子園!ポケット」(カヤック)
「ブレイブフロンティア」(Alim)
「ユニゾンリーグ」(Ateam)
「リトルノア」(BlazeGames)
このうち、8タイトル8名のプロデューサーたちが2回に分けて登壇し、「自慢できるところ」、「辞める前に見て欲しいところ」、「好きだったけどボツになった企画」、「知ってましたか? ウチの豆知識」などの共通のお題に従い、1人ずつフリップを出しながら、ときおりスライドや映像を交えながら、自らのタイトルをアピールした。このやり方もカヤックらしい独創的なアプローチだ。
とりわけ我々ゲームメディアにとって要注目だったのは、「12オーディンズ」や「LAPLACE LINK -ラプラスリンク-」といった未発売タイトルも含まれ、リリース情報を含む、各種新情報が発表されたことだ。それでは、以下、各タイトルの主なコメントを拾っていきたい。
「MOBIUS FINAL FANTASY」(スクウェア・エニックス)
自慢できるところは「FF」ナンバリングタイトルと同等の開発体制や、ナンバリングでもお馴染みの野島一成氏によるシナリオ。「FFVII」とのコラボでは、先日発表したリメイク版のモデルを貰って使っているとのこと。
辞める前に見て欲しいところは「ジョブ」。「FF」お馴染みのジョブもいれば、「MOBIUS」オリジナルのジョブもいて、「FFI」のウォーリア・オブ・ライトや、「FFIX」のティーダ風衣装など、多様な楽しみ方ができるところ。リリース初期に批判されたバッテリー消費スピードについては、グラフィックスクオリティを下げて消費量を減らしたりなど、環境に応じた調整が可能になっているという。
好きだったけどボツになった企画は、「初期デザインのたまねぎ剣士」。たまねぎ剣士は発表時と、実際の実装時で衣装のデザインが変わっており、初期デザインはもっと肌の露出が高く、背中がバックリ空いた前掛けのようなデザインになっていたが、刺激が強すぎたため露出を落としたという。
“重大発表”としてマルチプレイバトルを2016年1月後半に実装予定であることを発表。レベルを上げた仲間と4人によるパーティーを組んで、イフリートやシヴァといった召喚獣とバトルを繰り広げる。「FF レコードキーパー」とのコラボも同時進行中。
「戦国炎舞」(Sumzap)
自慢できるところは「白熱の合戦」。最大20対20でのリアルタイムバトルがウリ。また、BGMにもこだわっており、和楽器とロックを組み合わせた独自の解釈による戦国BGMをぜひ聞いて欲しいという。
ボツになった企画は「すごろく育成」。キャラクターをすごろくで育成するというゲーム性の根幹に関わる企画で、当初の計画では、合戦やイベントでサイコロを手に入れ、その都度、人生ゲームのようなすごろくを行ない、その結果で少しずつキャラクターを育成するというデザインになっていた。しかし、開発工数が膨大で、ゲーム性まで変わってしまうためボツになったという。
“重大発表”は、真田幸村をテーマにした限定マンガと、全国CM、登録するだけで申年にちなんだ豊臣秀吉がゲットできるキャンペーンなどが告知された。
「Clash of Kings」(ELEX Wireless)
自慢できるところは、日本語でのチャットが17カ国語に自動翻訳されるシステムを備えているため、日本語で世界のユーザーとマルチプレイが楽しめるところ。同時に、グローバルサーバーでプレイするため、毎週のように各地のイベントが楽しめる点をアピール。
ボツ企画は「ドラゴン」。もともとドラゴンを実装する構想はあったものの、育成周りの仕様が固まらないため実装がペンディングになっているという。
「12オーディンズ」(enish)
未発売タイトルのひとつ。マルチプレイを売りとし、キャラクターやキャラクターのモーションなどにこだわったタイトル。没ネタとして、レベルデザイナーが「ウィザードリィ」のファンだったことから、開始15分で、マヒ攻撃を食ったり、ウサギが即死攻撃をしてくるなど初見殺しの仕様があったものの、めでたく(?)ボツになったという。
同作は現在クローズドβテストを経て正式サービスに向けて再開発中で、1月後半サービスインを見込む。
「LAPLACE LINK -ラプラスリンク-」(gloops)
未発売タイトルのひとつ。コンポーザーに伊藤賢治氏を起用し、主題歌も存在するなど、国産RPGとしてBGMに徹底的にこだわった作品。記憶に残るRPGにするために世界観にもこだわり、その証拠としてイベント参加者には、世界観を紹介した小冊子が配られたほど。
豆知識としては、「大連携オーディンバトル」の世界観がこっそりリンクしていたり、フィールド上に隠しイラストが入っていたり、遊び心のあるデザインになっているという。気になるサービス開始時期は2016年春を予定。まず、ブラウザゲームとしてリリースし、その後、モバイル展開も行なっていく。
「ユニゾンリーグ」(Ateam)
ゲームの醍醐味は、仲間とパーティーを組んでのクエストや、好みの衣装でのロビーチャット、パーティメンバーとの連係攻撃「ユニゾンアタック」を駆使してのリアルタイムバトル、ギルドメンバーとのコミュニケーションなど。
辞める前に見て欲しい点としては「ヴァルキリーのパイオツ」。2Dベースのゲームでありながらヴァルキリーの登場シーンで胸を揺らす演出を企画チームが時間を掛けて実現したことが明かされた。そのほかにもこだわりの演出が多いという。
豆知識としては、装備にゲームやAteamのロゴを偲ばせていることが紹介された。また、降臨ボス2週目を計画中であることも報告された。
「アヴァヴェルオンライン」(Asobimo)
アピールポイントとして、スマホゲームとしては珍しい1万人同時対戦、100人規模のギルドバトルが楽しめる本格的なMMORPGで、PCオンラインゲーム並みの3Dグラフィックスや、豊富なアバター要素、細かいマップデザイン、数百人規模でのボスバトルなどが紹介された。
豆知識としては、フィールドのオブジェクトに対して、ダッシュやスキルを駆使して登れること。いかにもMMORPGらしい要素だ。また、今後「まどか☆マギカ」とのコラボ、そして正月向けのTVCMを計画していることが発表された。
「ぼくらの甲子園!ポケット」(カヤック)
ウリとなる要素は、意外にも「友情」。「ぼくらの甲子園!ポケット」は、最大15人のユーザーで野球チームを結成し、甲子園を目指すゲームとなっているが、真剣に取り組まなければ甲子園に行けないため、奮起を促すためにメンバーに対して「このままだと甲子園に行くのは夢のまた夢で、本気で目指そう」と掲示版を通じて呼びかけたところ、賛同の声が多くあがり、涙を流したという熱いエピソードが披露された。ほかにもこういうエピソードが400通以上届けられているということで、ユーザーはゲームを通じて青春の追体験をしているようだ。
辞める前に見て欲しい要素としては、友情ありきのゲームデザインになっているため、多くの人が仲間に出会う前に辞めてしまっているという。このため、新しい仲間に巡り会うための「転向」システムが用意されているが、このシステムを利用すれば、システム側が活発に活動しているチームとマッチングしてくれるため、アクティブなチームに出会うまで頑張って欲しいとのこと。
ゲームでは毎週新聞が発行され、甲子園に出場したチームが記載されるシステムになっている。この新聞は運営側によって主導で製作されているため、コメントや背景のイラストなどに注文を付けることができるという。「優勝したチームは運営にワガママが言える」ようだ。
最後にサプライズとして最近決まった大型コラボとして「巨人の星」とのコラボレーションを行なうことが発表された。実施は2016年上旬が予定されている。