ニュース

【スマホアプリ今日の1本】「Brain Dots(ブレインドッツ)」脳トレや頭の体操に最適!

線や図形を描いて2つのボールをぶつける物理演算パズル

7月13日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「Brain Dots」の3大ポイント

問題を解くには発想の転換が大事!
やめられない・とまらない良問が目白押し!
楽しく遊べるだけでなく、学習意欲の向上にも役に立つ

 対戦型の脳トレーニングゲーム「BrainWars」をリリースしたトランスリミットが新たな能トレアプリの配信を開始した。赤と青の2つのボールをぶつければステージクリアという、このうえないシンプルなルールが特徴のパズルアクション「Brain Dots(ブレインドッツ)」である。

 本作は、iOS App Storeの2015年ベストゲームで「Lara Croft GO」に次いで2位に選ばれているほか、iPad ベスト25やAndroid パズル ベスト5にもランクインした。アイデアの勝利と言う意味では、リイカが開発したスマホアプリのパズルゲーム「Q」と共通した部分がある。

 「Q」は、線や図形を描いて様々な「お題」をこなすパズルゲームで、一方の本作は「ボール同士をぶつける」ことに集約したパズルゲームとなる。どちらの作品も、グラフィックスがズバ抜けているわけでもハデな演出があるわけでもない。それでも数々のユーザーに支持されているのだから、そのゲーム性がいかに秀逸かはわかっていただけることと思う。

【BrainDots Promotion Video】

線や図形などを描くと、ボールが落下し始める。この問題は、どうすればボールが中央の山を越えられるかを考えよう
ステージをクリアすると、新たなエリアが解放されていく。例外はあるものの、先へ進むにしたがって問題の難易度もアップ

 ゲームのルールはいたってシンプル。各ステージには、赤と青の2つのボールが置かれている。タッチパネルをなぞって線や図形を描くことができるのだが、本作には物理演算ソフトが搭載されており、ボールはもちろん、プレーヤーが描いた線や図形も物理法則に従って自由落下していく。

 ゲームの目的はこれを利用して赤と青のボール同士をぶつけるというもので、線を描いてボールの進む道を作ったり、図形をぶつけてボールを動かしたりするだけでなく、時には慣性の法則を利用することでステージクリアが可能になるものもある。とはいえ難しく考える必要はなく、ゲームを2~3度プレイすれば、ボールがどのように動きをするのか簡単に理解できるはずだ。

 本作は複雑なルールが一切ないため、誰でもすぐに理解でき、ふだんゲームをしない人も手軽に始められる。しかし、ゲーム自体は決して手軽ではない。一見すると簡単そうに思えるが、ステージが進んでいくにつれ、一筋縄では解けない難問がつぎつぎと出題されるようになる。

 たとえばステージ25から登場するネットだ。ネットの部分には図形を描けないため、ボールがネットの内側にあるときは、その周囲に図形を書いて外側からボールを動かす必要がある。ネットの上側にスペースがあればクリアするのもさして難しくないが(ネットの上に図形を書いて落下させればOK)、上側にスペースがないときも多い。となると必然的に横からアプローチするしかないが、その場合は落下という手段が使えないため、別の方法を考える必要がある。

 そのほか、ステージ31からはベルトコンベア、ステージ41からは電流、ステージ43からはシーソーなど、さまざまな設置物がボールの接触をはばもうとしてくる。ステージによっては複数の設置物が組み合わされている場合もあり、簡単には解けないような工夫が施されているのだ。

 そういった難問を解くには、ただ考えるだけでなく、柔軟な対応や発想の転換が重要になってくる。筆者がプレイしていたとき、とあるステージを四苦八苦してようやく解き、次はどんな難問が待っているのかと思いきや、わずか20~30秒で解けたことがあった。これは次のステージが前のステージよりも簡単だったのではなく、前のステージを解くアイデアが筆者に浮かばなかったためである。逆に次のステージは、解くためのアイデアがすぐに浮かんだため、わずかな時間でクリアできたというわけだ。

 本作は頭の体操、脳のトレーニングを行なうという触れ込みだが、それだけにとどまらない。さまざまな手段を考えなければならないステージ群は、柔軟な対応と発想の転換を養う訓練にも利用できる。また、個人的に感じたのは、小学生くらいの子供に理科、とくに物理に対して興味を抱かせる効果もあるのではないかということだ。

 先へ進むとボール同士が高い壁に阻まれているステージが登場する。壁を越えなければボール同士をぶつけられないが、物理的な法則を考えれば、当然ボールが壁を登っていくはずがない。そこで必要になってくるのが、シーソーを描いてテコの原理を利用し、ボールを跳ね飛ばすという方法。これはまさに物理の基礎となる考え方と言っても、過言ではないだろう。

 ゲームとしておもしろいのはもちろんのこと、うまく使えば勉強にも利用できる。大人から子供まで楽しめる良作、1度はプレイしてみてほしい。簡単そうでいて難しい物理演算パズルのトリコになること間違いなしだ。

ステージクリア時には、コインが手に入る。コインをためれば新たなペンを購入でき、解答の選択肢も増えていく
ステージ150前後から、かなりの難問が出題されるようになる。どうしても解けなければ、ヒントを見てみるのも手だ
iTunesで購入

(平平平平)