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新章スタート「ニューダンガンロンパV3」を正式発表

新作アニメ「ダンガンロンパ3」でこれまでの謎に全て決着

（2015/12/2 20:30）

12月2日発表
会場：Zeppブルーシアター

メインビジュアル

　スパイク・チュンソフトは12月2日、「ダンガンプロジェクト発表会」を開催した。発表会には寺澤善徳ゼネラルプロデューサーをはじめ、開発陣が登壇し、最新作「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」等の発表を行なった。

　寺澤氏は「皆さんに育ててもらったコンテンツで、5周年を迎えて嬉しい限りです。またこうした席で、みなさんに最新作をご紹介できることを嬉しく思います」とコメント。同時に新しいプロジェクトの発表ということで、「どういった反応があるのか、緊張する」と語りながらイベントを進行させていった。

　イベントにはシリーズに関連するゲストも登場。演劇で不二咲千尋役を演じた石田晴香さん（AKB48）、同じく演劇で江ノ島盾子を演じた神田沙也加さん、「絶対絶望少女」で苗木こまる役の内田彩さん、さらには、「ダンガンロンパ3」で苗木誠を演じる緒方恵美さんも登場。応援メッセージとしてモノクマ役の大山のぶ代さんの挨拶も流された。

寺澤善徳ゼネラルプロデューサー

ゲストの1人、舞台「ダンガンロンパ THE STAGE」で不二咲千尋役を演じた石田晴香さん（AKB48）

ゲストの、「絶対絶望少女」で苗木こまる役を演じた内田彩さん

「ダンガンロンパ3」で苗木誠を演じる緒方恵美さん

「ダンガンロンパ THE STAGE」で江ノ島盾子を演じた神田沙也加さんも駆けつけた。「絶望的にヤバイ！永久に（作品を）追いかけていきたい」とコメント

モノクマ役の大山のぶ代さんの挨拶も流された。「おまえら途中で退席したらお仕置きだからな！ウプププププ」

PS4/PS Vita「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」

　まず冒頭発表されたのが、先日発表されたプレイステーション 4/PlayStation Vita用新作「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」の発表が行なわれた。

　最新作についてシナリオ担当の小高和剛氏は「皆さんの興味として良く聞かれたのは、これまでの続編を作るのか？それとも全く新しいものを作るのか？そんな中で、我々は今回リニューアルしようということで、完全な新章となっています。舞台となる学園も登場人物も全て新しくなっています」と、シリーズが全くの新章に突入したことを明らかにした。

　さらにゲーム内容について佐々木駿ディレクターは「『サイコクール』がテーマ。ちょっと大人っぽいところに『ダンガンロンパ』らしさを加えた」と方向性を説明。また、PSPがベースだったこれまでのシリーズ作品から、プラットフォームがPS4/PS Vitaとなったことで、演出面が大きく進化。例えば会話が1対1で展開した場面で、今作では周りにコマ割りのような表現を使い、他のキャラクターの表情の変化も確認できるという。こういった表現から、その場の臨場感を感じて欲しいと説明。さらには学級裁判をきちんと入れたいという意向から、文字が細かに流れていくなど演出など、総じて進化しているという。

　2016年発売予定ということで、ストーリーはもちろん、そのシステムについても細かいところは明かされていないが、「自分のウソで論破する」展開となるという。ちなみにタイトルにある「V」はいろいろな意味が込められていると言うが、小高氏は「ビクトリーの意味が大きい」と語っていた。

　寺澤ゼネラルプロデューサーは、「シリーズの正統続編。2016年発売予定で鋭意開発中」と語り、発表を締めくくった。

【「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」プロモーションムービー】

【スクリーンショット】

いくつか作品の核となる部分が紹介された

シナリオ担当の小高和剛氏

佐々木駿ディレクター

菅原隆行リードプランナー

新作アニメ「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」放映決定

岸誠二総監督

　第2の発表は、新作アニメ「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」の発表となった。発表内容を明かさずに流されたプロモーションビデオに会場からは悲鳴にも似た歓声が巻き起こった。

　ゲストの石田晴香さんは「『ダンガンロンパ2』のアニメかな？」と予想していたが、その上を行く展開となった。1作目が口コミでそのゲームの出来が広がっていき、アニメーションの登場で爆発的な広がりを見せた。小高氏はその後の展開として「同じことをするのはどうか？これまでのシリーズの全ての伏線を回収し、完結編を作ろう」と考え、「ゲームの1作目のファンも2作目のファンも楽しめる作品を作りたい」いうことで、今回の展開となった。

　岸誠二総監督は、はじめてプロジェクトを聞いた時「マジか？『ダンガンロンパ3』？どうするんですか？」と驚きを隠さなかったという。小高氏は「（アニメとして）『2』を飛ばしていますが、ファンには楽しめる作品になると思うので、楽しみにして欲しい」とコメント。

　実際、ゲーム開発のスタッフも「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」の制作には関わっており、世界観や背景などを取り込み「完全な（ゲームの）ナンバリングタイトル」として制作が進められている。

　なぜゲームシリーズの最新作がアニメなのか？岸監督は「普通のアニメではやらないことをやっている。あるわけがない！アニメ業界的にこれまでないことなので、ちょっと大変」と力強く語り、その革新性を強調。一方で小高氏は「アニメでしかできない仕掛けを使っているので、（最新作を）アニメでやるのは必然的」と説明した。

　ストーリーの時間軸は「ダンガンロンパ2」の後で、新キャラクターも多数登場するという。「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」も、まだまだ謎に満ちているが、2016年放映予定となっている。

【「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」プロモーションムービー】