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【スマホアプリ今日の1本】「Please, Don't Touch Anything」 1画面に収めた謎解き
大量に用意された仕掛けと謎。推理力を駆使して立ち向かえ!
(2015/11/10 00:00)
「Please, Don't Touch Anything」の3大ポイント
・謎解きの楽しさを存分に味わえる
・多彩なマルチエンディングとそれを見つけたときの達成感
・難解な謎解きが苦手なプレーヤーには不向き
今回紹介するのは「Please, Don't Touch Anything(お願い、何も触らないで)」という奇妙なタイトルの謎解きパズルゲーム。すでにPC版は3月にリリースされており、プレイした多くのユーザーが高評価を下している人気アプリだ。
以下は本作のティザームービーになるが、これからガッツリと本作をプレイしたいと考えているのであれば、本作の関連動画については見ないことを強くオススメする。見るといわゆるネタバレにつながる恐れがあり、ゲームの楽しさも激減しまうからだ。視聴の際はその点ご注意願いたいが、本稿はネタバレなしの紹介なのでご安心いただきたい。
本作はゲーム画面の中央に鎮座している灰色の装置と、どこかの街が映しだされたモニター、そして装置中央の大きな赤いボタンをどうにかすることでゲームが進行していく。最終的な仕掛けをクリアするとエンディングを迎えるが、その数が実に豊富なのが特徴だ。
ゲームを開始すると、ゲーム内の登場人物に「この装置に触るな」といきなり釘を刺される。もちろんそれは前フリであり、触るなと言われれば触ってしまうというある種お約束の行動が、本作を楽しむための基本姿勢であることは間違いない。
問題はいつ、どのタイミングでどこに触るかなのだが、筆者の場合、いきなり言いつけに背くのも悪いと思い、まずは2時間ほど待ってみた。結果についてはご想像におまかせするが、あえて言うなら待つ時間は5分でもよかったんじゃないかな、というところか。あるいは、もっと待てば何かあるのかもしれないが……。
このボタンがついた装置には、実は様々な仕掛けが用意されている。それらの解法については、ほとんどがゲーム画面を注意深く観察することで法則なり暗号なりを見つけることが可能だ。中にはアバウトすぎるヒントや、自分の知識やセンスでは理解不能なものもあるため、ときには手当たり次第に思いつくことを試してみる、という乱暴な進め方も悪くない。
なお、それぞれの仕掛けには、「正解」と「不正解」の2通りの結果が用意されているものが多い。正解すれば先へと進めるし、不正解ならば何も起こらないか、最悪、ゲームオーバーになる。ただし、本作はゲームオーバー=エンディングとなっており、どんな仕掛けでゲームオーバーになったかでエンディングも異なってくる。
エンディングは全部で25種類ほどあるようだが、この多彩なエンディング探しは本作を楽しむポイントの1つと言えるだろう。あらゆる方法を試し、それまで見たことのないラストを発見できたときは、何とも言えない達成感があるはずだ。脱出ゲームと似たゲーム性ではあるが、1画面内におさまっている装置に大量の謎を詰め込んだそのアイディアには脱帽せざるを得ない。
ちなみに、自分が見たエンディングについては、それを証明する壁紙がゲーム内の部屋に貼りだされるほか、装置左下のランプも点灯していき、どれだけゲームを進めたかが一目瞭然となっている。これらをコンプリートするために、ついついプレイを重ねてしまうというのも本作のうまくできているところと言えるだろう。本作は買い切りタイプのアプリということもあり、心ゆくまで制限なしに楽しむことができる。謎解きパズルタイプのゲームが好きなプレーヤーには、ぜひともプレイしていただきたい1本である。
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