ニュース
【スマホアプリ今日の1本】原作通りの喧嘩を遊ぶ「クローズ×WORST V」
原作ファンに向けた数々のシステム。こだわりのドラマティック喧嘩RPG
(2015/11/6 00:00)
「クローズ×WORST V」の3大ポイント
・原作ストーリーを読んでバトルする“ドラマティック喧嘩RPG”
・キャラクターの特徴が現われるバトルシーンに注目
・原作ファンに向けた数々のシステム。ファン以外は厳しい面もあり
髙橋ヒロシ氏原作のマンガ作品「クローズ」とその続編「WORST」を題材とした「クローズ×WORST V」(クローズワースト ブイ)が11月5日より、KONAMIより配信となった。
不良少年たちの喧嘩と遊びに明け暮れる日々を描いた両作は、「クローズ」が1998年、「WORST」は2013年に連載が終了しているが、その人気はいまだ根強く、そのゲーム化作品である「クローズ×WORST」シリーズも第5作目を数えている。
「クローズ×WORST V」は、ジャンル名を“ドラマティック喧嘩RPG”としており、原作ストーリーを追いながら、喧嘩部分をゲームとして楽しめるRPG。ストーリーは「クローズ」の原作1巻から収録されており、安田泰男(ヤス)が坊屋春道(春道)に助けられるところからスタートする。
ストーリーについては、原作の絵を使用しながら、スマートフォンで見やすいような形で演出が施されている。雰囲気そのままで再現されているので、ストーリーを追体験する意味でも良くできている。ただ原作の完全再現とはなっていないため、省略されている部分もある。細かいストーリーが気になる人のために、そのまま原作を読みにいけるような機能の追加も検討中だそうだ。
バトルシーンでは、春道やヤスをはじめとした「クローズ」と「WORST」のキャラクターが使用できる。パーティーは最大5人+助っ人(他プレーヤーのキャラクター)で、操作はターンごとに攻撃を指示するというシンプルなもの。攻撃指示は一筆書きの要領でキャラクター同士を結んでいくので、非常に簡単だ。
ただし全員が攻撃するかというとそうではなく、例えばヤスは攻撃には参加できないが、代わりに応援をして、味方のステータスを上げることができる。他に九能秀臣の場合であれば、敵の目の前まで行って部下に攻撃指示を出す、という特異な行動をする。キャラクターごとに行動能力が変わるので、どのように再現されているかを確かめるのも楽しい。
このほか原作ファンに向けては、攻撃指示を出すときに因縁のあるキャラクター同士を結ぶと連携技が発動することがある。春道とヤスがその典型例だが、この連携技には開発者のこだわりが詰まっているようなので、色々試してみるといいだろう。
ただ、本作はいわゆる「原作モノ」であり、原作ファンのために作られているため「クローズ」および「WORST」を知らないとちんぷんかんぷんになる可能性は否めないのだが、原作ファンであれば間違いなく世界に入り込めるだろう。「クローズ」および「WORST」ファンの方は、ぜひダウンロードしていただきたい。