AMD、統合ソフトウェア「Radeon Software: Crimson edition」を正式発表

RTGの担当領域

「Radeon Software: Crimson edition」の中核要素となるRadeon Settingの諸機能

Radeon Settingの機能のひとつ「Overdrive」。ゲーム毎にクロックアップ設定を調整できる

　AMDは、Radeon/Fire Pro向けの新しい統合ソフトウェア「Radeon Software: Crimson edition」を正式発表し、2015年内にRadeon/Fire Proユーザー向けにダウンロード提供する方針を明らかにした。

　「Radeon Software: Crimson edition」は、これまでAMDがRadeon向けに提供してきた統合ソフトウェア「AMD Catalyst」に変わるもので、2カ月前にAMD内に設立されたグラフィックス関連を包括する組織The Radeon Technologies Group（RTG）の最初の成果として位置づけられている。

　ゲームをはじめとした、ハイエンドグラフィックス、AR、VRなど様々な分野のニーズを活かすソフトウェアとして再設計、再構築され、従来の10倍以上という高速起動をはじめ、シンプルで見やすいインターフェイス、直感的でわかりやすい機能といった特徴を備えている。

　機能的には、これまでAMD Catalystが提供していたドライバーやユーティリティ機能に加え、ゲームマネージャーやビデオクオリティ設定、ソーシャルメディア。インテグレーション、Eyefinity設定、システム通知タブなどを提供するとしている。

　その内容はまさにNVIDIAがGeForce向けに提供しているソフトウェア「GeForce Experience」とほぼ同一のもので、Raptrが提供していたゲーマー向けソフトウェア「AMD GAMING EVOLVED」とも被るところがあり、「Radeon Software: Crimson edition」の提供を境に、AMDのGPU周辺環境が大きく変わることになりそうだ。