ニュース
【スマホアプリ今日の1本】「夢色キャスト」 イケメンたちとミュージカル!
ドラマは予想以上にシリアス。リズムゲームとしても楽しい乙女ゲーム
(2015/10/23 00:00)
「夢色キャスト」の3大ポイント
・セガネットワークス×ランティスの“ドラマチックリズムゲーム”
・Live2Dで描かれる俳優たちが表情豊かにドラマを構成
・楽曲も種類が豊富。リズムゲームとしても楽しい
あなたは女性脚本家。もし自分のミュージカル劇団が潰れ、イケメン揃いのミュージカル劇団にスカウトされたとしたら……。そんなドラマチックな展開からスタートするのが、今回紹介するAndroid/iOS「夢色キャスト」というタイトルだ。
本作は、数々のスマホアプリを配信するセガゲームス セガネットワークス カンパニーと、アニメキャラクターソングでお馴染みのランティスが共同開発した「新感覚ドラマチックミュージカルリズムゲーム」。本作はジャンル名の通り大きく分けて、ドラマパートとリズムゲームパートの2部構成になっている。
ドラマパートは、主人公をスカウトしたミュージカル劇団を成功に導くというメインドラマと、お兄ちゃん系、ツンデレ、俺様、メガネ男子など個性豊かな7人のメインの俳優達と紡ぐ固有の恋愛ドラマで構成されている。
メインの俳優達はどのキャラクターも「やんちゃ系なのに辛党」、「伝統芸能出身だけどスナック菓子大好き」など個性がはっきりしており、Live2Dで描かれる彼らは照れたり笑ったり、時に怒ったりととても表情豊かだ。
ドラマ部分の動き方はとてもなめらかで、踊りこそないものの人物像がわかりやすい。そのせいか、女性の筆者から見てもかなり個々のキャラクターに感情移入しやすくなっており、一旦お気に入りの俳優を選んでも、他の俳優に目移りしやすく、思わず浮気しそうになる(笑)。
キャラクターデザインは繊細で、髪型や顔、スタイルだけでなく、キャラクターによって優しげであったり、近寄りがたそうであったりと、雰囲気づくりも特徴的で見た瞬間にわかるようになっている。この辺りは丁寧に作りこまれていると感じるし、デフォルメされた状態のちびキャラもかわいらしいデザインだ。
そんな彼らとのストーリーをさっそく楽しみたいところだが、そのためにはまずリズムゲームをクリアする必要がある。リズムゲームをクリアすると主人公に経験値が入り、主演に設定した俳優の好感度が上がる。
経験値は一定以上ためると主人公のレベルが上がり、新しい曲とメインドラマが開放される。そして俳優の好感度を一定以上ためると、俳優ごとの恋愛ドラマが楽しめる。こうしてリズムゲームパートとドラマパートを繰り返しながら進めていくのが、本作の基本的な流れだ。
リズムゲームの操作は、画面が8つに仕切られており、その枠の中に流れてくる星をタイミング良くタップするだけ。そこから、長押し、数回タップ、数個同時押しという派生はあるものの、基本的にシンプルな操作となっている。
また8つの枠内には、獲得済みの俳優を割り当てる必要がある。メイン7人のうち1人は主演となって2枠を占有し、残りの6人はガチャなどで手に入るその他の俳優が1枠ずつ配置される。
俳優たちにはMUSIC属性、DANCE属性、STORY属性の3種類の属性がある。プレイする曲にもあわせて属性を選択することでスコアが上がりやすくなる。曲にあわせて脇役を編成するのが、高スコアを出すポイントだ。主演の俳優の枠内でセーフ判定以上を出せば、さらにプラスしてスコアを上げられる。
こうしてリズムゲームパートをクリアしていくことで、メインドラマと恋愛ドラマを楽しめる。メインドラマは、思っていた以上にシリアスで、主要7人の「ミュージカルはどうあるべきか」、「王道を突き進むべき」、「新しい挑戦をして、新境地を開拓してもっとお客を楽しませたい」など芝居への捉え方やこだわりなどがよく見える作りになっている。筆者は芝居経験もあるのだが、「あーこういう討論、あるある」と思ってしまうほど、リアリティーの高いものになっている。
恋愛ドラマについては、急に俳優との距離が縮まると言うより、頑張る彼を見ていて、意見交換をするなど仕事の中での会話から、徐々に恋心が芽生え距離が詰まっていくイメージだ。主人公の、周りに気を使ってしまう性格が、どんな女の子でもある「好きだけど近寄れない」という心理と同調できて、女性から見ればリアルな恋愛に近くとても入り込みやすくなっていて面白い。
また、ゲームを開始すると最初に選んだメイン俳優のストーリーを追うことになるが、それ以外のストーリーも、ガチャを引いてその俳優を入手すれば見ることができる。またガチャでは、主要7人の俳優の異なる衣装を着たバージョンも入手できる。
プレイできる曲もポップスやロック、和テイストなど種類も豊富で飽きさせない。さらに1曲にレベルもEASY、NORMAL、HARD、曲によってはEXPERTと3~4種類あるため何度も遊べ、リズムゲームとして見ても楽しめる作品だ。乙女ゲームが好きな方はもちろんだが、乙女ゲームが苦手という方でもリズムゲームが好きな方、しっかり作りこまれたドラマが好きという方にもオススメの作品だ。