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PlayStation VR、未来のカラオケ「JOYSOUND VR」体験レポート

アイドルと一緒にアイドルになりきって歌える恥ずかしさ全開のVRカラオケ

9月17日~20日開催(17、18日ビジネスデー)



会場:幕張メッセ



入場料:1,200円(税込)

 様々なゲームプラットフォームで展開している「JOYSOUND」シリーズがPlayStation VRにも展開される。PlayStation VRで楽しめるカラオケソフト「JOYSOUND VR」をさっそく体験してきたのでレポートをお届けしたい。

SF的なメニュー画面
アイドル「OS☆U」の一員となって「ガンガン☆ダンス」を歌う「アイドルとオンステージ」。恥ずかしさMAX
歌詞と共に流れる映像をVR化した「SAKURA TRIP」

 国産のVRコンテンツは、試遊するのに勇気がいるタイトルが多いような気がする。バンダイナムコゲームスの「サマーレッスン」や、セガゲームスの「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project VR Tech DEMO」などはその代表格だが、それらのタイトルはもともと大勢の前で遊ぶことを前提として作られていないため、試遊ではどうも気恥ずかしいことになる。そして、それらを上回る恥ずかしさ全開のタイトルが今回試遊した「JOYSOUND VR」だ。

 このタイトル、カラオケソフトのため、当然のことながらマイクを使って遊ぶが、PSVRは音はスピーカーから出さずに、ヘッドフォンで聴くため、第三者には歌う音だけ聞こえるということになる。

 コンテンツの内容も非常に凝っていて、名古屋の大須を拠点に活動するアイドル「OS☆U」と一緒にステージに立ってパフォーマンスを披露しながら一緒に歌うという、早くも“行きつくところまで行った”という印象のタイトルとなっている。

 この「アイドルとオンステージ」では、楽屋での掛け合いのシーンから始まる。目の前にいる3人のみならず、横にも後ろにもステージに上がるメンバー全員に取り囲まれていて、みんなと一緒に「ガンガン☆ダンス」を歌うことを知る。思わず顔が赤くなる。

 その後は、実際のステージのシーンに代わり、中央後方のなかなか良いポジションで、メンバーと一緒に歌う。奥にはアイドルのファンたちがギッシリ詰めかけ、かけ声がかまびすしい。ときおり、「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project VR Tech DEMO」のように、アイドルたちが歌う目の前、いわゆるTVカメラ視点から眺めるシーンに切り替わり、歌ったり鑑賞したりと、カラオケの枠をはみ出した演出が楽しい。歌詞は、画面左下に透過表示され、景色は損なわずに歌詞を確認しながら歌えるのはいいと思った。残念ながら筆者は、アイドル自体を知らなかったため、振付はおろか歌も歌えなかったが、ファンが体験した最高に楽しいだろうことは容易に想像が付く。

 今回は「アイドルとオンステージ」に加えて、桜の風景を満喫しながらカラオケが楽しめる「SAKURA TRIP」も体験できた。こちらは、カラオケで流れる風景をVR仕様としたもので、3D音響で臨場感もたっぷり。さしずめ花見会場でカラオケを楽しんでいるようなそんな気持ちになれるコンテンツだ。

 担当者に話を聞くと、「JOYSOUND VR」はPlayStation VRのローンチタイトルのひとつとして現在準備を進めているという。基本的には数千曲を収録した正統派のカラオケソフトとして、「SAKURA TRIP」のように歌詞と共に流れる映像をVRにしたものとなるということだ。

 それに加えて「アイドルとオンステージ」のような、VRならではのコンテンツも加え、独自の価値を提供していきたいという。ビジネスモデルは現在検討中。カラオケファンは要注目のコンテンツだ。

(中村聖司)