「鉄拳プロジェクト×サマーレッスン」スペシャルステージ

　東京ゲームショウ2015のバンダイナムコエンターテインメントのブースにて、「鉄拳プロジェクト×サマーレッスン すごい技術もお見せしちゃいます！」スペシャルステージが開催された。原田勝弘氏が「鉄拳」シリーズは20周年。そして、同チームが進めるPS4 VR技術デモ「サマーレッスン」も注目を浴び続けており、その2つがコラボレートしてステージを行なう、しかも「すごい技術もお見せする」というタイトルがついているという、異色のイベントとなっていた。

　ステージに登場したのは、プロデューサー原田勝弘氏、ディレクター玉置絢氏、そしてゲストには「鉄拳」20周年の応援マネージャーを務めるタレントの佐野ひなこさんが登場。佐野さんは「鉄拳7」のキャラクター「ラッキークロエ」の衣装を着て登場した。

まずは昨年末からの「鉄拳7」の取り組みを紹介。初の賞金制として総額1,000万円を巡る大会は、11月21日にいよいよジャパンラウンドが、12月12日にはグランドファイナルが開催される。佐野ひなこさんモデルのバナパスポートカードのVer.2も披露された

　そんな佐野さんだが、先日PlayStation VRの技術デモ「サマーレッスン」を体験したのだという。スクリーンには体験中の様子が上映され、サマーレッスンの登場キャラクターに驚く様子や、話しかけられて思わず返事をしているシーンなど、キャラクターの存在感を楽しんでいる様子が収録されていた。

佐野ひなこさんが「サマーレッスン」を体験！ 登場に驚き、キャラクターの言葉に思わず返事し、最後に待つある仕掛けには大興奮。VRならではの実在感でコミュニケーションを楽しんでいた

　そしてなんとこの日は、イベントタイトルにもある「すごい技術」として、2014年版デモのあの女子高生の子を、イベントステージに登場させるというのだ。原田氏が呼びかけると、なんとスクリーンにあの「サマーレッスン」の女子高生が登場！ それも事前に作っておいた映像などではなく、リアルタイムに反応し会話もする。

ステージのスクリーンに2014年版「サマーレッスン」に登場した女子高生が登場！

　名前がまだないこの女子高生の子は、この日はサマレちゃんと仮の名前を付けて呼ばれていたのだが、サマレちゃんは実は都内の門前仲町にある「バンダイナムコスタジオ」から、会場の様子を見つつ、動きや反応をリアルタイムに作って映しているのだそうだ。モーションキャプチャーとゲームエンジンを組み合わせ、リアルタイム送信してイベントに登場させるという、新しい試みだ。

　リアルタイムに反応していることを示すため、原田氏とシャドウボクシングをしたり、「私もラッキークロエの衣装が着てみたい!」と主張して、衣装制作の約束をかけてのじゃんけん勝負を佐野さんとしてみたり、それこそイベント終盤には背後からそーっと触ろうとしている原田氏の動きにしっかりと反応して体をそらしたりと、まさにリアルタイムな反応を見せていた。

この日だけの仮の名前として「サマレちゃん」と呼ばれていた女子高生の子は、リアルタイムに反応し、会話もしていた。スクリーンのみとはいえ、イベントステージ上でしっかりとコミュニケーションを取り盛り上げもするその姿はなかなか不思議な光景だ

　なお、原田氏はこの技術と「サマレちゃん(仮)」について、「どこか企業様からお声かけ頂ければイベントにも出演します！」とのことだ。それらを含め今後について「サマーレッスン」で培ったVR技術をさらに突き進めていくためにも、皆さんの応援や声援の後押しを頂きたいと語っていた。