ニュース
【スマホアプリ今日の1本】ビジュアルとサウンドで魅せる「エイミー・ザ・スターリーアーチャー」
美しい見た目とは裏腹、実は硬派なシューティングゲーム
(2015/7/2 12:30)
“夜空を飛んで星を集める幻想的なフライトアクション”という説明の通り、美しいビジュアルが印象的なAndroid/iOS「エイミー・ザ・スターリーアーチャー」が配信中だ。「消滅都市」や「パズクエ」などで知られるグリーのWright Flyer Studiosの短期開発部門「Garage」の作品で、その画面からは非常にファンタスティックな雰囲気が感じ取れる。しかし、そんな見た目とは裏腹に、内容は意外にも硬派なシューティングゲームとなっている。
プレーヤーは、自機の「エイミー」を操作して、敵である「ホシクイ」を撃破しながら、奪われた星を取り戻していくのが目的。ゲームはステージクリア型で進行し、各ステージの最後に出現する宝箱を破壊するとステージクリアとなる。
ステージは3Dマップにて構成されていて「エイミー」はそのステージ内をさまざまな方向へと移動する。ステージ内の移動はテーマパークのライド型アトラクションのようにオートで制御されるため、プレーヤーは射撃と回避のみに集中することができる。ただし、ステージはところどころ予期しない方向へと方向転換することもあり、このあたり3D酔いに弱いプレーヤーには若干、きついかもしれない。
しかしステージのビジュアルはとても美しく、月明かりのもと飛行船とともに飛んだり、夜景が映える街中を飛びまわるなど、背景に目を奪われることもしばしば。闇に映える光の演出も秀逸で、「エイミー」が移動するときに発せられる光の粒子や、闇の中で弓を構えたときの明かりなど、美しさを感じられる部分が多い。
このような理由から、女性プレーヤーにもぜひオススメ! ……と言いたくなるほどのオシャレなゲームなのだが、先にも触れたように、そのゲーム内容は結構ハードだ。
例えば、攻撃については画面右下の弓アイコンが表示されているバーチャルパッドにて行なうが、タッチすると照準が現われ、任意の方向にスワイプすれば、それに合わせて照準も移動するという仕組みになっている。そして目的の位置で指を離せば、「エイミー」が矢を放つ。
本作では目標が良く動くため、この手のゲームに慣れていないと、エイム操作が難しく感じる場合がある。また、「エイミー」には体力ゲージが設定されていて、こちらは時間の経過や、「ホシクイ」からの攻撃を受けたときなどに減少していく。
体力ゲージは「ホシクイ」を撃破すればわずかに回復するが、もしエイミングに不慣れであると、そもそも体力ゲージを回復する前にゲームオーバーになる、ということも少なくない。そこが、初心者にとってはやや厳しいゲームバランスと感じてしまう部分だ。
とは言え、そのエイムに慣れさえすればゲームそのものは楽しい。単純に「ホシクイ」を撃破するだけではなく、繰り返しプレイすることで出現場所をあらかじめ覚えておいて撃破、すぐにつぎの「ホシクイ」に備える、といった攻略要素はライド型ガンシューティングならではの面白さだろう。
また「ホシクイ」のなかには、撃破すると弾けて周囲の「ホシクイ」を巻き込むものや、シールドを装備しているものなど、さまざまな種類が存在。それらの特性を見切ってステージを攻略するゲーム的な楽しさも十分備わっている。
最近のゲームアプリにしては珍しく、難しめのバランシングが施されていると感じた作品だが、あるいはイージーモードとして目標を直接タップするような攻撃方法があっても良いように思う。いずれにしても、見た目も良くできているし歯応えのあるゲームに燃えられるゲーマー気質のプレーヤーには迷わずオススメできる1本だ。
©? Wright Flyer Studios