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FOVE、Samsungからの投資受け入れを発表

ストレッチゴールに関わらずValveのLighthouse、OpenVRの採用を決定

6月26日発表

 VRヘッドセット「FOVE」を手がけるFOVEは6月26日、韓国Samusungグループ傘下の投資会社Samsung Venturesから投資を受けることを明らかにした。FOVEとしては初の大型の資金調達となる見込みで、SamusungグループとしてのVRへの投資案件は、GEAR VRを共同開発したOculus VRに続いてこれで2社目となる。

FOVEプロトタイプを手に持つ共同設立者CEOの小島由香氏(右)と、CTOのLochlainn Wilson氏(左)

 「FOVE」では、眼でターゲットを行なうアイトラッキングを最大の特徴としたVRヘッドセット。現在、資金調達のためにKickstarterを行なっている段階で、今回の資金調達はFOVEの製品化、量産化に向けて大きな前身となる。

 今回の投資に関する具体的な金額や契約内容は明らかになっていないが、FOVE CEOの小島由香氏は、自身のFacebookを通じて声明を発表し、今回の資金調達で、量産体制を強化していくと同時に、米Valveのポジショナルトラッキングシステム「Lighthouse」およびValveが推進するVRヘッドセット向けのAPI「OpenVR」を、現在実施しているKickstarterのストレッチゴールに関わらず行なう予定であることを明らかにしている。

 また、将来的にSamsungとの技術提携を視野に入れ、両社でVR市場の発展に向けて尽力していくとも語っており、FOVE自身にSamsungのテクノロジーやデバイスが取り入れられる可能性や、Oculus VR/SamsungにおけるGear VRのような横展開の可能性も出てきている。今回の提携については改めてプレスリリースを発表するとしている。

(中村聖司)