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「FFXIV 蒼天のイシュガルド」イシュガルドフィールドレポート
フライングマウントで隅々まで探検する楽しさ! 「FFXIV」の新境地がここに
(2015/5/26 17:00)
「ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド」欧州メディアツアーでは、ジョブの体験に加えて、2つの新フィールド「アバラシア雲海」と「クルザス西部高地」を体験することができた。さっそくインプレッションをお届けしたい。
今回は全ジョブレベル60で、かつアイテムレベル170の装備が整ったアウラで、2つのエリア「アバラシア雲海」、「クルザス西部高地」を自由に散策することができた。いずれもフライング可能なエリアで、グリフィン、黒チョコボ、でぶチョコボの3種類のフライングマウントを駆って、自由に大空を飛び回ることができた。
ちなみに、今回のクライアントは、メディアツアー向けに作られた専用クライアントで、社内サーバーに接続され、NPCとの会話は意図的にすべてマスクされていた。そもそもイシュガルドエリアの最初の拠点となる「イシュガルド下層・上層」には今回入れなかったため、街でどういうストーリー展開があったうえでこの地に降り立っているかはわからない。現時点でわかるのはフィールドの雰囲気だけだったので、その点はあらかじめご了承いただきたい。
ファンタジー色たっぷりの広大なフライングエリア「アバラシア雲海」
まず最初に足を踏み入れたのは「アバラシア雲海」だ。フライングマウントのお披露目の場として公開された。空中に無数の巨石が浮かび、その個々の巨石の上に何層ものフィールドエリアが構成されている実にファンタジックな空中エリアだ。
このエリア、とにかく信じられないほど広い。基本的なマップの広さが、従来の1.5倍ほどある上に、複雑な立体構造になっているため、5倍から10倍の広さに感じられる。このエリアに何十何百ものキャラクターが飛び交うかと思うと非常に興奮させられる。
フライングマウントの操作方法は、説明するまでもなく非常に直感的で簡単だ。フライングに対応したマウントに乗ってジャンプボタンを押し続けることで上昇し、あとは移動キーと視点変更で自由に移動できる。陸地の縁から飛び降りても自動的に飛行状態に入る。降りたいときは地面に接触すれば地上を走る状態になり、マウントから降りることができる。非常に自然で直感的でわかりやすい。
このエリアには2つのエーテライトがあり、1つはイシュガルドの前線基地「キャンプ・クラウドトップ」、もうひとつが「蒼天のイシュガルド」で新たに登場する蛮族バヌバヌ族が暮らす「オク・ズンド」。「キャンプ・クラウドトップ」には、飛行戦艦のプロテクトゥールが停泊しており、アインハルト家の家臣達が守りを固めている。
バヌバヌ族は、今回会話ができなかったため、彼らがどういう種族で、どういう関係にあるのかはわからなかったが、グループで訓練らしき行動を繰り返しており、その動きは可愛らしくユーモラスだ。
ちなみに彼らの拠点「オク・ズンド」の遙か上空にも同じバヌバヌ族の拠点があった。しかし、こちらは即座に敵と見なされ、地上に降り立った瞬間に攻撃される。バヌバヌ族にも友好的な存在と、敵対的な存在がいて、様々なドラマが展開されそうだ。
「アバラシア雲海」にはタイミングが悪くF.A.T.E.は発生していなかったが、リスキーモブは点在していて、今回その1体にチャレンジしてみた。リスキーモブ「シシウトゥル」は、4人程度ではどうしようもないほど強力だったため、今回のメディアツアーの参加者ほぼ全員の16名を集めて再び勝負に挑んだところ、わいわい楽しみにながら比較的楽に勝利することができた。報酬には新しいアラガントームストーン「法典」と、「詩学」を得ることができた。この広大なフィールドでリスキーモブを求めて集団で飛び回るかと思うとワクワクさせられる。
しかし、それにしてもこのエリアは広い。探検だけで十分遊びになる。美しい湖や滝、大鳥の巣、謎の球体オブジェクトなどのほか、独自の建築文化をもつ幾つかの集落も確認でき、さらに謎の施設も確認できた。「FFXIV」は、これまでガレマール帝国のカラーが強かったこともあり、ファンタジーというよりはSFのイメージのほうが強かったが、今回は完全にファンタジーであり、むせかえるほどに濃厚なファンタジーが味わえる。このエリアには多くの謎が眠っていそうで、正式サービスで足を踏み入れる日が楽しみだ。
ドラゴンとの過酷な戦いを実感させる「クルザス西部高地」
クルザスの中央高地から皇都イシュガルドを挟んで、最初に降り立つであろう新エリアが「クルザス西部高地」だ。地形のタイルセットはほぼ同一だが、中央が完全にひらけて、視界を遮るものがほとんどなく、雪原の平野がどこまでも続く。ここは、「旧FFXIV」では進入できていたエリアで、第七霊災の影響で大氷壁ができたことで入れなくなっていた。各地にはかつての面影を偲ばせる遺構が数多く遺されており、レガシープレーヤーには嬉しい要素だろう。
スタート地点となったのは「イシュガルド・下層」から出てすぐのところにある拠点「ファルコンネスト」。ここもまた会話できるNPCがいなかったため、なぜすぐ外に拠点があるのかや、ここでどういったストーリーが展開されるのかはわからなかった。
今回は最初からフライングマウントがあったため、上空から見て回ることができた。雪原の中には、いくつもの野営地、何に使うのか分からない建造物、対ドラゴン戦に使われたであろう遺跡、そして捕縛されて遺骸となったドラゴンなどがあり、イシュガルドの過酷さを偲ばせてくれる。
「クルザス西部高地」では、レベル50台から参加できるF.A.T.E.が同時多発的に発生していた。そのうちのいくつかに参加してみたが、参加してみて感じたのは“敵の強さ”と、意外なほどの“自分の弱さ”だ。
F.A.T.E.の参加条件は、これまでと同じで、F.A.T.E.ごとにレベルシンクして適正レベルでプレイしているが、敵のレベルが50台に上がっているため、1体1体の強さが上がっており、非常に歯ごたえのある戦いが展開される。今回は3人、4人でF.A.T.E.に参加してみたが、F.A.T.E.の内容そのものに慣れておらず、新ジョブ込みということで、全滅したり、時間切れになったり、結局一度もクリアできなかった。レベル制のMMORPGでは、レイドボスすら倒している冒険者が、新エリアの雑魚にサクッと殺されるという定番的な悲哀があるが、今回もまさにそんな感じで、久々に自分の弱さ、非力さを実感させられることだろう。
「クルザス西部高地」のフィールドは、常にレベル50台のアクティブモンスターがひしめいており、できれば歩きたくない感じだ。おそらく、「クルザス西部高地」で最初からフライングマウントを利用できるということは展開的にありえないため、光の戦士たちにとっては、過酷な雪原地帯を少しずつ攻略していくといういきなり大きな試練が待ち構えていることになる。単身ではかなり厳しい戦いになりそうなので、近くに他のプレーヤーがいる場合は、積極的にパーティーを組むのも良さそうだ。
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