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CRI・ミドルウェア、ゲーム開発向けCRIWARE 2015 ロードマップを発表

5月7日発表

 CRI・ミドルウェアは、ゲーム開発向け「CRIWARE」について、2015年のロードマップを発表した。「CRIWARE」は、「スマートフォンゲーム向け機能強化」、「運営型ゲーム向け機能強化」、「音楽機能強化」の3つのポイントで行なっていく。

 スマートフォンゲーム向け機能強化に関して、2015年のロードマップでは、スマートフォンに特化した機能をより強化していく。ゲームプレイ動画共有サービスへの対応、Android専用の音声再生遅延対策などで、スマートフォンゲーム開発を支援する。

 運営型ゲーム向け機能強化では、スマートフォンで主流となる運営型ゲーム向けに、セキュリティ強化、ゲームデータを軽量化する高圧縮動画コーデックへの対応、配信済みゲームデータの一部を差し替え可能なパッチ配信など、ゲームデータ配信やイベント運営をサポートする機能を強化していく。

 音楽機能強化では、家庭用ゲーム・スマートフォンゲーム全般向けに、リズムゲームやシーン遷移に対応したBGMなどでニーズが高まるインタラクティブなサウンド演出向けに、音楽機能を強化する。サウンド調整を視覚的に行なえるプロファイラ機能の充実や再生レスポンスの向上などで、ユーザーのワクワク感を盛り上げ、より高い臨場感・没入感を与えるゲームサウンドの作り込みをサポートしていく。

6月リリース予定

Android 専用 音声再生の遅延推測機能を新規搭載(ADX2)
 Androidにおける端末ごとの音声遅延のタイミングを数値として出力する。リズムゲームで重要となる「楽曲と見た目のタイミングを合わせる」ための情報を取得できるように。

新たなインタラクティブミュージック機能を搭載(ADX2)
シーンの切り替え等、ゲーム内の状況に合わせた自然な曲の遷移を、低いCPU 負荷で実現する。曲のバリエーションが多くてもCPU 負荷が上がらない。

データファイルのセキュリティ強化(ファイルマジックPRO)

9月リリース予定

プロファイラ機能の強化(ADX2)
 視覚的なサウンド調整を可能にするプロファイラ機能において、レベルメータ等のビジュアル面を強化し、より直観的なサウンド解析結果の可視化を実現する。インタラクティブサウンドへの対応も強化。

ストリーム再生のレスポンス向上(ADX2)
 サウンドストリーム再生における再生レスポンスを向上する。サウンドのストリーム再生時、再生開始のタイミングが早くなるなど、データ読み込みによる遅延を解消し、より快適なストリーム再生の利用を実現する。

Unreal Engine 4 連携を強化(ADX2)
 カメラと独立したサウンド制御の実現や、シーン切り替え時のスムーズなサウンド再生など、Unreal Engine 4 とADX2 の連携を強化し、より柔軟なサウンド演出を可能にする。スマートフォン向けUnreal Engine 4 にも対応予定。

スマートフォン向けゲーム内H.264 に対応(Sofdec2)
 高圧縮動画コーデックH.264をスマートフォンゲーム内で使用可能に。H.264ムービー素材を活用することでリッチな演出が高圧縮・高画質・低負荷で実現ででき、アプリを軽量化できる。フル画面だけでなく、テクスチャムービーとして扱うことが可能。

12月リリース予定

ADX2 ツールMac 版(第1弾)
 ADX2 ツールMac対応版の第1弾を提供開始する。
※一部のツールから順次対応。

ゲーム内H.264 のα(透過値付き)ムービー対応(Sofdec2)
 高圧縮動画コーデックH.264 をαムービーに対応。透過値を活用することで、背景を抜いたキャラクターやエフェクトのムービーを重ね合わせた演出が可能になる。パラメータを変えるだけで色や形など手軽にバリエーションが増やせるため、軽量でリッチな演出を実現できる。

パックファイルのパッチ配信機能の新規搭載(ファイルマジックPRO)
 パッチ配信機能の実現により、ダウンロード済みパックファイルの一部を書き替えることができる。アプリ容量を圧迫しない、スムーズなゲームデータの差し替えが可能になる。

(勝田哲也)