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スクエニ、ニコニコ超会議で「FFXIV」プロデューサーレターライブを開催

アウラが作れる新ベンチマークソフトは27日月曜16時にリリース予定

4月24日 開催

会場:幕張メッセ

左から、機工士のコスプレ姿のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏、ゲストのメインシナリオライター前廣和豊氏、コミュニティチームの室内俊夫氏

 「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド(以下、FFXIV)」は幕張メッセで開催中の「ニコニコ超会議」に2階建てのブースを出展し、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」が「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」になるよ!超F.A.T.E. IN TOKYO ~遊び尽くすまで帰れまティン!~」と題して、「FFXIV」を前面に押し出した大々的なプローションと様々なアトラクションを開催している。

 初日の開会宣言後、最初のステージイベントは「出張FFXIV プロデューサーレターLIVE Part1」では、おなじみのプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティチームの室内俊夫氏に、ゲストとしてメインシナリオライターの前廣和豊氏を迎えた3人でニコニコ生放送に寄せられた質問に回答した。

 以前より「ニコニコ超会議」で登場するといわれていた新作のベンチマークソフトは、会場でまずは9分に及ぶトレーラーが発表された。ベンチマークソフト自体は27日月曜日の16時行こうに特設サイトからダウンロードが可能になる。

 このレポートでは、ベンチマークソフトについての詳細と、プロディーサーレターLIVEに寄せられた質問と回答をまとめて紹介したい。

【オープニングの様子】
開幕宣言では吉田氏が機工士の格好で登場し、イベントの内容や販売されるグッズなどを紹介した

9分のトレーラーに新ジョブ、新モンスター、新アクションが凝縮

ベンチマークソフトは27日にリリース

 今回発表されたトレーラーは「蒼天のイシュガルド」は9分間というベンチマークとしては異例の長さ。1つのベンチマークでDirext9版とDirect11版の両方がボタン切り替えで試せるようになっている。このベンチは、以前のベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」とは違う新しいアルゴリズムになっている。以前のベンチでは、単純にフレームレートの速さが基準になっていたが、新しいベンチはCPUやGPUのパワー、メモリのスピードなどを包括して、よりPC全体の性能が測れるようなものになっている。この変更のために、以前のベンチよりも少しスコアが下がる傾向にあるそうだ。

 ベンチマークは冒頭でまずは新ジョブの暗黒騎士、占星術師、機工士の3ジョブがゴシック朝の雰囲気があるダンジョン内で戦うダークファンタジーらしい風景から始まる。その後、新しいジョブ専用装備に身を包んだプレーヤーたちが竜騎士を戦闘にフライングマウントでイシュガルドエリア内を飛行する。フライングマウントは、すでに発表されている黒チョコボ、ドラゴンやグリふぃんだけではなく、胴体の長い蛇のような飛龍などこのトレーラーが初となるマウントも映っている。

 親子連れっぽい丸い謎のモンスターや、小さいかわいい雑魚モンスターのほか、新しい蛮神ビスマルクや、新レイドの舞台となるアレキサンダーの迫力満点の登場シーンも見ることができる。後半にはダンジョンのボスと戦うシーンで、既存ジョブの新アクションがたっぷり紹介される。ドラゴンの形をした閃光とともに繰り出す迫力満点の竜騎士リミットブレイクなど、ジョブごとになる新LBもここで初めてお披露目された。

 月曜日にリリースされるベンチマークソフトでは、新種族アウラのキャラメイキングを試すことができる。製品版に入る予定のパーツがすべて入っているもので、そのまま製品版のキャラクリを予行演習できる。ベンチマークソフトは27日の16時ごろにリリース予定だ。

【「蒼天のイシュガルド」ベンチマークトレーラー】

【ベンチマークトレーラー】
親子づれのような新モンスター
水の中から出てくるアレキサンダー
フクロウのような顔の丸っこいモンスター
雲間から現れるビスマルク
新蛮族とプレーヤーたち
新しいジョブ専用装備
新ジョブアクションも多数見ることができる
竜騎士のリミットブレイク3はドラゴンの形をした閃光がほとばしるド派手な演出

前廣氏が新プロジェクトのデモを披露。「FFXIV」が格ゲーに?

放送中にニコニコ生放送に寄せられた質問に吉田氏と前廣氏が答えていった

 今回のプロデューサーレターLIVEはステージイベントということで持ち時間はいつもの半分以下の45分間。その中に9分間のトレーラー紹介もあったため、質疑応答はかなりの急ピッチ。生放送のコメント欄から拾った質問に次々に答えていくという形式だった。そのため、何時ものようにまとまった内容ではなくかなりノンジャンルで多岐にわたっている。その分今プレーヤーが知りたいことにスピーディな回答が戻ってきているとも言える。以下に質問と回答をまとめた。

Q: あと2カ月で何かありますか?

吉田氏: ホットフィクスだったり、「大迷宮バハムート:真成編」の緩和などはあります。

Q: 「アラガントームストーン:詩学」の取得制限は緩和されますか?

吉田氏: まだ悩んでます。アイテムレベル130は「蒼天のイシュガルド」で想定しているアイテムレベルに対して少し高すぎるので。ぎりぎりまで悩ませてください。

Q: アドオンはまだですか?

吉田氏: 今は「3.0」を優先しています。「3.0」のリリースが落ち着いたら作業を再開します。

Q: ジョブの追加アクションは2つだけですか?

吉田氏: 前回のPLLでジョブクエストをやらないと新しいアクションが手に入らないというお話をしたのですが、これまでジョブクエストはレベル15刻みだったので、今回60までだと2回しかチャンスがないのではないかという話があるようですね。

前廣氏: 刻み方が変わりますのでレベル5単位ではなくなります。バトルクラスとギャザクラクラスで刻み方が変わるのでかなりアクションはたくさん覚えます。

吉田氏: ローテーションは全見直しだと思っていただければ。今までにない切り替えみたいなものが多くて、かなり新鮮になると思います。既存アクションの中にも調整が入っているものがあります。トライディザスターもいろいろ変わっています。

Q: パーティのTPバー表示はどうなっていますか?

吉田氏: いま作業に入り始めています。

Q: 新ジョブ用のゾディアックウェポンクエストはありますか?

吉田氏: 新ジョブにはゾディアックウェポンがありません。アートマを準備されている方は使ってしまっても大丈夫です。

Q: 新ジョブの蛮神武器はありますか?

吉田氏: あります。

Q: アーマリーチェストが足りません。

吉田氏: 今まで何度も答えているのでそちらを見ていただきたいです。サーバーのバックエンドの書き込みを増やす以外に方法がないので、少しお待ちください。

Q: リテーナーは増えますか?

前廣氏: 増えます。

Q: 新しい土地の追加はありますか?

吉田氏: 「3.0」のリリース時には予定していませんが、その先で考えています。

Q: 愛蔵品に入れられるものは今後も増えますか?

吉田氏: 増えます。

Q: バディのレベルキャップは解放されますか?

吉田氏: プレーヤーのレベルが上がるので、必然的にバディのレベルも上がります。

Q:新エリアで魚は釣れますか?

前廣氏: 釣れます。

Q: アウラで最初から始めることはできますか?

吉田氏: メインストーリーをクリアしていなくても、最初からアウラでプレイすることはできます。ただし拡張の権利が必要です。

Q: レイドの練習モードは入りますか?

吉田氏: 仕様は上がっています。やるにしても、レイドが入ってからの実装になりますが、予定はしています。

Q:2人乗りのチョコボでも飛べますか?

吉田氏: 後からになりますが、何とか飛ばそうと思っています。

Q: 大召喚はどうなっていますか?

吉田氏: 企画が消えているわけではなくて、色々なコンテンツを企画している一番後ろのネタにしようと思っています。忘れてはないです。

Q: 装備図鑑はどうなっていますか?

前廣氏: 色々仕込みをしています。装備が山のようにあるので、1つずつロアを作るとなると、労力が必要です。確実に進捗をしているのでもう少し待ってください。

Q:「イシュガルド防衛線」に報酬が欲しいです。

吉田氏: クリア率的にはそれほどほかの蛮神と差がついているわけではないのですが、辛いという声が大きいことは理解しています。どうするか決まったら、パッチの中に調整が入っていると思います。

Q: 新しいゾディアックウェポンは登場しますか?

吉田氏: 「3.1」からまた新しいストーリーが始まります。

Q:ゴールドソーサーに追加コンテンツは入りますか?

吉田氏: 「3.1」から徐々に大型アトラクションを作ろうと思っています。カードは「3.0」でも増えます。

Q: 「クリスタルタワー」のような24人のレイドは入りますか?

吉田氏: こちらも「3.1」から予定されています。

Q:DX12への対応はありますか?

吉田氏: 今のところありません。DX11とDX12は上位下位という関係ではなくて全く違う概念のものなので。今対応されているビデオカードの数や市場規模を考えて、悩んだ末でDX11を取ったので、ずっとやらないわけではありませんが、しばらくはこちらでやっていきます。

 FAQの後、前廣氏が作ってきた「FFXIV」のキャラクターを使った2D視点の格闘ゲーム「ULTIMATE FIGHT」を発表した。内容は、イダとリウィアが対戦する。必殺技にあたるリミットブレイクはどれも演出過剰の長さで、特に最後にイダが繰り出したリミットブレイクカウンターは暁の血盟メンバーが総出演で、それぞれの能力を駆使してイダをバックアップするという笑いあり、ドラマありの大長編。最後はミンフィリアが決めてフィニッシュした。前廣氏は、1年間6,000万の予算を要求したが、吉田氏にあっさり却下されていた。残念ながらこのゲームが日の目を見ることはなさそうだ。

【「FFXIV」の格闘ゲーム】
格闘ゲームっぽいタイトル
キャラクター選択画面。選べるキャラは36人。蛮神やアシエン、隠しキャラもいるようだ。
今回はイダとリウィアの対戦
ゲーム内のモーションを使っているが、格闘ゲームとしてまったく違和感がない
イダのリミットブレイクカウンターでは暁の血盟が勢ぞろいする
最後はなぜかミンフィリアがしめて終了

 お知らせコーナーでは、Yahoo!検索に「FFXIV」の着せ替えテーマがはいることが紹介された。また、Yahoo!キーボードにミニオンとレターモーグリ2種類のキーボードが入る。どちらもスマートフォンでアプリをダウンロードすれば利用できる。また、PS4の「蒼天のイシュガルド」エディションが発売決定した。こちらは付属するソフトが「蒼天のイシュガルド」通常版とコレクターズエディション、「FFXIV オンライン」の3種類から選べる。カラーはジェット・ブラックとグレイシャー・ホワイトの2種類。発売は4月18日の11時から。

【お知らせコーナー】
Yahoo!検索に「FFXIV」着せ替えが登場
Yahoo!キーボードでは2種類のキーボードが使える
「蒼天のイシュガルド」エディションのPS4が発売される。発売日は4月28日11時
カラーはジェット・ブラックとグレイシャー・ホワイト

(石井聡)