ニュース

幅広く奥深いMMORPG「黒い砂漠」、「知識」や生活コンテンツを体験

戦闘以外にもやりたいことたくさん! ユーザー向け先行体験会を開催

3月22日開催

参加費:無料

場所:ベルサール秋葉原

 ゲームオンは3月22日、Windows用MMORPG「黒い砂漠」の先行体験会をベルサール秋葉原にて開催した。

 「黒い砂漠」は、高品質のグラフィックスと高いアクション性などが特徴のMMORPG。大まかな概要は発表会で紹介されたとおりだが、4月1日からのプレオープンテストを前に、今回はユーザーがゲームに触れられる最初の機会となった。

 当日は10時から整理券が配布されたのだが、その時点で100人以上のユーザーが詰めかけたという人気ぶりで、改めてユーザーの期待値の高さを感じた。

 今回は筆者もプレイする機会を頂いたのでレポートをお届けしたい。ただし今回はプレイ時間が2時間程度と限られていたので、あえて戦闘要素以外の部分について着目した。それでも採集や生産、そして本作ならではのユニークなシステムである「知識」システムに触れているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまった。

 筆者がプレイできた範囲でも様々な面白い要素があったので、その点を中心にお届けしたい。

【会場の様子】
多くのユーザーが集まり、熱心にプレイしていたのが印象的だった

町を探検しているだけでも楽しい! 作りこまれた「黒い砂漠」の世界

キャラクターメイクもほどほどに世界に降り立つ。ガイド役の精霊がいるので迷うことはないだろう

 早速ゲームにログインし、キャラクターメイクを行なう。キャラクターメイクが終わるとムービーが始まり、プレーヤーは「黒い砂漠」の世界へと降り立つ。

 町に到着して驚いたのは、町に生活感が溢れていたことだ。グラフィックスの美しさも当然だが、NPCがそれぞれが独立して移動や会話など思い思いの行動を取っていて、まるで生きている町かのような臨場感を感じた。

 また本作には「よじ登る」という珍しいアクションがあり、塀や壁をつたい屋根の上やさらに上に登ることもできる。町の隅々に行けるというのも面白く、子供のころ知らない町を「探検」していた日々を思い出すようだった。

 さらに屋根の上には「逃げ出した鶏」というNPCが居たりと、思わず笑ってしまうような芸の細かさもあった。ゲームとしては何も始まっていないのだが、こうして町の中を探検しているだけでも数十分という時間が経っていた。それでも行けない場所も多くあり、悔いを残しながら次へと進んでいくこととなった。

【編集部追記】
 記事初出時、チュートリアルが除外されているとしていましたが、実際にはチュートリアルも含んだ内容となっていました。プレオープンテスト時については、ゲーム冒頭は体験会と同様のものになるとの説明がゲームオンよりありました。お詫びして訂正いたします。

【ゲーム画面】
生活感が溢れる町。屋根の上に登ってみると意外な発見も?

「知識」を集めるのが攻略のポイント。知識の幅はかなり広い

会話で交流するためには「知識」が必要だ

 さて、町には冒険にはかかせない装備や道具を売っているNPCがいるのだが、ただ彼らは商品を売るというだけの存在ではない。本作では彼らの様な主要なNPCには「親密度」というパラメーターがあり、「親密度」を上げることで、特殊な商品が店頭に並んだりと様々な効果がある。

 「親密度」を上げるには会話で交流するのだが、交流するにはそのNPCが要求する「知識」が必要となっている。

 「知識」は、この先のプレイでも幾度となく登場する、本作のユニークなシステムの1つだ。

 主人公は記憶喪失という設定で、ゲームスタート時は最低限のことしか覚えていない。そのため町の人と話すと「町にはこんな住人が居た」という知識が、新たな場所にたどり着くと「世界にはこういう場所がある」という知識が増えていく。

 そして知識をたくわえてNPCと会話をすると、こちらの持っている知識に興味を持った上で交流ができるので、そこで好感度が上がるという仕組みになっている。

 知識の幅はとにかく広く、先程紹介したようなものから、モンスターの知識、植物や木の種類など採集に関連する知識もある。こうして知識を集め、この世界の知見を深めていくのも、ゲームを有利に進める重要な方法の1つと言える。

 筆者もせめて1人のNPCと交流したい、と思い頑張って知識を集めたのだが、NPCが興味を持ってくれるほどの知識を集めることはできなかった。これは今後のプレオープンテストや、正式サービスでリベンジしたいと思う。

【ゲーム画面】
「知識」の一例。「こんな住人がいる」という知識や、「植物について」など知識の幅はかなり広い

素材の加工方法だけでも8種類。奥深さのある生活コンテンツ

「採集」に必要な道具は町のNPCから購入できる

 そして最後は、採集と生産に挑戦してみた。採集は道具が必要なものと、そうでないものがあり、例えば「その辺りに生えている雑草を集める」という行為であれば特別な採集道具は必要ないが、「木を切って木材を得る」という行為の場合は斧が必要になる。

 屠殺用のナイフで動物の死体から肉を集めたり、ツルハシで石を集めたり、鍬で土を掘り返したり……と採集1つとっても豊富な方法が用意されている。ちなみに筆者は釣り竿が買えなかったためプレイできなかったが、MMORPGユーザーにはお馴染みの「釣り」も用意されている。

 注意が必要なのは、採集には「行動力」というポイントを消耗する点だ。1度の行動につき数ポイント消費し、回復は3分に1ポイントとなっている。そのため、連続でアイテムを採取し続けるようなことはできない。

 こうして集めた素材はそのまま売却しても良いのだが、加工して何かを「生産」したくなるのがプレーヤーの心情というものだ。というわけで筆者も早速加工しようと思ったのだが、本作では「混合」、「粉砕」、「薪割り」、「乾燥」、「選別」、「加熱」、「簡易錬金」、「簡易料理」と実に8種類も加工方法が用意されていた。

 筆者も様々なMMORPGを渡り歩いてきた自負はあるが、ここまで豊富な加工方法は見たことがない。細かい部分ではあるが、細かい箇所にもこだわりを見せる「黒い砂漠」の幅の広さと奥深さを実感させられた。

 ただ残念だったのが今回のプレイではまともな加工ができず、入手した木材の「薪割り」と、雑草を使った「簡易錬金」しか試せなかった。しかも「薪割り」は木材の量が足りず、「簡易錬金」でも雑草だけでは何も作成できないようだった。

 また加工にも知識の要素が関連しているようだったので、加工すると新たな知識が入手できるといった要素もありそうだ。

【ゲーム画面】
木を切り、木材を入手し、薪割りをする。コツコツと材料を作っていく

 というわけで今回はあえて戦闘以外に絞ってゲームをプレイしてみたのだが、それでも2時間程度のプレイでは序盤中の序盤部分しか触れられなかった印象だ。

 本作には幅広く、そして奥深い要素が盛り込まれている。筆者は正式サービスが始まったら、戦闘もしたいし、知識も集めたいし、生産もしたいし、貿易もしたいし……とやりたいことが満載だ。実のところ、4月1日から開催されるプレオープンテストが楽しみで仕方がない。

 なおプレオープンテストの参加者は3月30日の12時まで募集している。この記事で紹介できなかった様々な要素を、読者自身の目で確かめて頂き、ぜひその魅力に触れて頂きたい。

(八橋亜機)