ニュース
【スマホアプリ今日の1本】過去作のいいとこ取り! 「くにおくんの熱血ドッジボール ALLSTARS!!」
オリジナル版開発スタッフによる懐かしくも楽しい「くにおくん」のドッジボールゲーム
(2015/3/11 13:30)
正義の不良高校生「くにお」が活躍する、「くにおくん」シリーズ。他校生徒や暴走族との抗争を描いた1986年稼働のアーケード「熱血硬派くにおくん」に端を発し、約30年が経とうとしている現在も根強い人気を誇っている。
「くにおくん」シリーズは不良同士の戦いがテーマでありながら、運動会、野球、ドッジボールなど数々のスポーツゲーム分野にも進出しているということ。不良らしい殴る蹴るなどのラフプレイを織り交ぜたルール無用のゲームシステムで、これまで存在感を示してきた。
今回、その「くにおくん」シリーズの最新作として登場したのが、スマートフォン用として開発されたiOS「くにおくんの熱血ドッジボール ALLSTARS!!」だ。配信元はマーベラスで、開発はミリオン。「オリジナル版『熱血高校ドッジボール部』のスタッフが多数開発に参加している」という謳い文句のとおり、本作には過去の「ドッジボール」シリーズのシステムやグラフィックス、BGMを活かした演出が数多く搭載されている。
「くにおくんの熱血ドッジボール ALLSTARS!!」は、くにおをはじめとしたキャラクターを操作して、ドッジボールで戦いを繰り広げていくアクションゲーム。「くにおくん」らしい表情豊かなドット絵もそのまま再現されており、「ドッジボール」シリーズのいいとこ取りをしているタイトルである。
操作はスライドやフリック操作で移動やダッシュ、シュートなどを行なう。操作方法には「レトロ」もあり、こちらはレバーやボタンがバーチャルパッドで表示されて、同様の操作をこちらで行なう。
プレーヤーは1つのチームではなく、「ガチャ」によって手に入るチームをいくつも所有して、次々に登場する敵チームと戦っていく。チームはランクによって強さが異なるが、同じチームを「ガチャ」で引き当てた場合、そのチームは自動で強化される。「ガチャ」は、ゲーム内通貨「ドット」と有料通貨「スター」を使用するものがある。
ゲームモードにはCPUと戦っていくシナリオモードと他プレーヤーとオフライン/オンラインで戦う対戦モードの2種類があり、シナリオを進めるには時間経過で回復する体力を使用する。対戦モードの場合は特に制限がない。
実際試合をプレイしてみると、「ドッジボール」シリーズがほぼそのまま再現されていることがわかる。ダッシュから一定のタイミングで「必殺シュート」も放つことができてゲームとしても白熱できるほか、ボールが当たった時の吹き飛び方、倒された時の天使が浮かんでいくなどのアニメーションも懐かしくも楽しい仕上がりだ。
本作にはスーファミ版「くにおくんのドッジボールだよ全員集合!」であったような「必殺シュート」の「ミックス」というシステムもある。シュート同士を掛けあわせることで、速度やボールの軌道などを変化させてオリジナルの「必殺シュート」を作り出せる。ベースとなるシュートが膨大な数用意されているので、こちらのカスタマイズも楽しみの1つだ。
なお本作には、ファミコン版やスーファミ版、ゲームボーイ版での登場チームも数々登場する。ガチャをまわせば過去作に搭載されていたものを再現したというBGMや背景が手に入るという要素もあり、「くにおくん」シリーズ、特に「ドッジボール」をはじめとしたスポーツゲームシリーズのファンには嬉しいタイトルとなっている。懐かしいドット絵も含めて、古くからのゲームファンこそ遊んでおきたいタイトルだ。