ニュース
【特別企画】「超合金 モンスターハンター G級変形リオレウス」プレビュー
辻本氏と藤岡氏、「モンハン」開発者と共に練り上げた「超合金リオレウス」
(2015/2/25 00:00)
辻本氏と藤岡氏、「モンハン」開発者と共に練り上げた「超合金リオレウス」
さらに「超合金 モンスターハンター G級変形リオレウス」に関して様々なポイントを寺野氏に聞いた。まず企画の経緯だが、寺野氏は過去にも「モンハン」関連の商品を手がけており、プロデューサーを務める辻本良三氏、そしてディレクターの藤岡要氏と2013年に「超合金40周年と、モンハン10周年で何かやりたい」という話で盛り上がり、企画がスタートしたという。
寺野氏は超合金のアプローチとしていくつかの方向性を提示したが、「超合金で変形」という方向性を決め、「やはりシリーズを代表する『リオレウス』で!」といった感じで企画が決まっていった。そして商品デザインは藤岡氏からの提案で、カトキハジメ氏を起用した。デザインに関しては、ぱっと見てリオレウスであり、レウス装備の男ハンターであることがわかるようにというところは気をつけたという。
超合金化に関しては様々な案があった。「聖闘士聖衣神話」シリーズのように、オブジェクト形態はリオレウス、そこから人間の体に装着する形にする案もあったが、人型の素体を用意してしまうと大きさの対比ができてしまうとして没になったという。さらに、完全変形としてのギミックの面白さ、変化したときの驚きを強調したかったと寺野氏は語った。
今回の変形で苦労した点は“右腕の処理”だという。ここは手首を取り外してしまえば簡単だが、あえて腕パーツもつけたまま、胸部分に折りたためるようにしている。本商品に関しては、辻本氏、藤岡氏と何度も検証し、議論を重ねた。「超合金 モンスターハンター G級変形リオレウス」は開発に1年以上かかっており、通常の超合金より長い。藤岡氏との打ち合わせも綿密に行ない、力の入ったデザインになっている。変形とデザインに関してのやりとりは特に密接に行なわれているとのことだ。
変形に関しては「手に取る方はぜひがんばって変形させて欲しい」と寺野氏は語った。本商品の変形システムは寺野氏でも繰り返し説明書を見ながら覚えていった。発売前の辻本氏、藤岡氏が出演しているPVでも変形の複雑さを“ネタ”として使っている。ハンターモードからモンスターモードへ大きくシルエットを変える本商品の変形システムは、複雑だからこその楽しさがあるし、この変形システムのおかげで、両形態で多彩なポージングが可能になったとのことだ。
おもちゃとしての楽しさだけでなく、「モンハン」ファンが楽しめる要素にも寺野氏は注力したという。最大のこだわりは「顔」だ。ぱっと見て「リオレウス」、「剣士ハンター レウス装備」であることがわかるようにしている。辻本氏、藤岡氏が積極的に意見を寄せてくれ、それを活かしているところもファンにはうれしいところだろう。
「超合金40周年の“フィナーレ”を飾る作品」というところも本商品を手に入れたくなるポイントの1つだ。40周年記念として、「超合金ハローキティ」、「超合金 超合体SFロボット 藤子・F・不二雄キャラクターズ」など様々なユニークな商品を展開しているが、40周年記念アイテムという名前が冠される商品としては、「超合金 モンスターハンター G級変形リオレウス」がラストになるという。台座にも「40th超合金」というロゴがしっかり描かれている。
「40周年記念商品のフィナーレとなるアイテムですが、超合金をここから広げていく、というのを意識しています」と寺野氏は語った。今回でハンターからモンスターへ変形という魅力的なコンセプトが実現できた。そうなると次は「モンハン」からどんなモンスターが立体化されるのか、といった期待が高まる。カラーバリエーションなどの“亜種”も展開できそうだ。他の作品のキャラクター、というのもアリかもしれない。40周年で様々な試みを行ない、多くのファンから好評を博した。様々な企画をファンが受け入れてくれた。「40周年をきっかけに、おもしろいことを始める」というのが、超合金40周年でのフィナーレを迎えた寺野氏の新しい目標だという。
寺野氏は最後にファンに向け、「ハンターの状態でも、モンスターの状態でも“遊べる”商品になっています。変形ギミックはもちろんですが、両形態のポーズにこだわるなどたっぷり楽しんでください」と、語りかけた。