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「ArcheAge」アップデートにて新PvPコンテンツ「赤露の戦い」を実装!

戦うとはこういうことだ! 運営プロデューサー・石元氏が完全装備でリアルPvPを体験

 ゲームオンは2月17日、Windows用MMORPG「ArcheAge」において、新たなPvPコンテンツを実装するアップデート「赤露の戦い」を実施する。

 今回は、PvPコンテンツが実装されるということに引っ掛けて、「ArcheAge」の運営プロデューサーである石元一輝氏が自ら“現実世界でのPvPに挑む”というプロモーションイベントを開催した。

 場所は東京・目白にある「キャッスル・ティンタジェル」。中世ヨーロッパ式の武器、防具が揃う西洋剣術スクールを舞台に、石元氏は「ArcheAge」を連想させる西洋鎧に実際に身を包んで「対人戦」を行なった。なお、アップデートの最新情報についてもお伝えするので、そちらも併せてご覧いただきたい。

剣および鎧のパーツを細かく説明しているイラスト。ゲーム内で何気なく装備している鎧も、実際には非常にパーツが多い複雑なものだということがわかる
装着前の鎧一式。厚手のジャケットを着た上に、こちらの鎧を装着していく。夏場におけるフルアーマーは、それはもうすさまじい暑さなのだとか

ワンクリックじゃ着られない! 本物の鎧を装備するには手間がかかります

 何を始めるにしても、まずは鎧の着付けから! ということになるのだが、これが意外と大変そう。そもそも上の写真で紹介したようなパーツ群を装着しなければならないため、とても時間がかかるのだ。

 その装着の場にお邪魔してみたのだが、もちろん、そんな複雑なものを普通の生活を送る現代人が1人で着こなせるはずもない。石元氏が鎧を装備する際には、キャッスル・ティンタジェルのスタッフに手伝ってもらいながらの着付けとなっていた。

パーツごとに入念に固定をしていくため、装備には長い時間を要する。ワンクリックでパパッと着替えられるゲーム内の装備変更とは大違いだ
ある程度のパーツを装備し終えたところで、いったん可動域を確認。腕が上がる高さは写真の位置ぐらいがほぼ限界とのこと
ついに完全武装となった石元氏。普通に立っているが、鎧の重量たるや相当なものだろう
キャッスル・ティンタジェル城主、ジェイ・ノイズ氏。とても体格がよく、チェインメイルを着ていても動きは軽やかだ

 着付け開始から小一時間ほど経過したところで、ヘルムまで含む防具の装備が完了。これに片手剣と小さめの盾も装備して、完全装備の出で立ちとなった石元氏。鎧には継ぎ目の部分以外に露出している部分はほとんどない。見た目からして「防御力が高そう!」と思える。とてもじゃないが、矢や剣などで太刀打ちできそうな感じではない。

 ただ、やはりフルフェイスのヘルムをかぶっていると視界は悪いようで、前方の限られた位置しか見えないらしい。また、重装備のため機動性も悪く、転倒すると起き上がるのは容易ではなさそうだ。

 そうなると、完全装備の騎士を比較的簡単に倒すには、火をかけたり、転倒させて動きを止めるのが有効なんでしょうかねぇ……などと好き勝手に論評を始める筆者含む外野陣。何しろ見ているだけでもワクワクしてきて、色々と想像してしまうのである。

 そうこうしているうちに、今回のインストラクターであり、キャッスル・ティンタジェルの城主でもあるジェイ・ノイズ氏の準備も完了。氏は体格が非常に大柄なこともあり、フルアーマーを装着した状態の威厳はまさしくロードのごとしだ。そんなジェイ・ノイズ氏と、模擬戦とはいえ戦うことになる石元氏の身が案じられる……。

マイロード! 石元氏が実践に挑む!

剣での戦い方をレクチャー中。ジェイ・ノイズ氏のお相手はインストラクターの横山 友則氏。この方もまた相当の使い手だ
キャッスル・ティンタジェルでは剣以外の武器も取り扱っている。ちなみに写真はポールアックス。中世武器マニアにはたまらない逸品!

 まずは簡単に、攻撃に関するレクチャーが行なわれる。基本的に軽い当たりは有効打と見なされず、強く叩くことが求められるとのこと。まずは試しにとジェイ・ノイズ氏が自らのヘルムを叩かせるが、石元氏は相手の頭を叩くとこともあってか、さすがに遠慮がち。しかし「実際にはこれぐらいで」と叩くジェイ・ノイズ氏の打撃はかなりの強打(音がすさまじい!)で周囲を驚かせた。それでも肉体的なダメージがないところが、鎧の防御力の高さをうかがわせる。

 ちなみに、キャッスル・ティンタジェル内で使用されている剣は銃刀法に違反しないように刃はなく、刀身も空洞のジュラルミン製となっている。つまり、平たいパイプのようなイメージだ。それでも強度は相当あるようで、ちょっとやそっとの打撃では折れ曲がりそうな感じはしなかった。そのほか、ポールアックスやメイスなど、ファンタジーRPGではおなじみの武器もいくつか披露されたが、そのどれもが安全性を考慮した形でアレンジされていたのが印象深い。

 模擬戦形式の戦闘は3ラウンド連続して行なわれるとのことで、最初の1ラウンドは練習として石元氏が攻撃、ジェイ・ノイズ氏は防御のみという形になった。ちなみに、戦う直前には騎士道に則って「マイロード!」とあいさつを行ない(ほかにも色々あるらしい)、対戦相手に敬意を表するのがマナーとのこと。

 2ラウンド目、3ラウンド目は両者が攻撃をする形での模擬戦形式で行なわれたが、これぞまさにPvP! という感じで騎士どうしの戦いが繰り広げられた。当然ながらジェイ・ノイズ氏が優勢(攻撃ターンが多い)な形で戦闘が進む。そんななか、石元氏が「ArcheAge」運営プロデューサーの意地を見せ、まさかのスキル発動! ……などという展開は大変残念ながらなかったものの、初のリアルPvP体験という貴重な時間を、まさに力のかぎり楽しんでいたようだ。

 今回の企画を終え、石元氏は「実際に戦うということは想像以上に大変だということがわかりました。皆さんも、1度体験してみるといいかもしれません(笑)。その上でゲームを遊ぶと、また感じ方が変わるのではないでしょうか。今回はいい体験ができました!」と結んだ。ちなみに、キャッスル・ティンタジェルでは誇り高き騎士を広く求めているとのこと。もし中世西洋剣術に興味があるのであれば、見学してみるのも一興だろう。

模擬戦直前の石元氏(左)とジェイ・ノイズ氏(右)。ゲーム的な数値で換算すると石元氏がレベル10ぐらいなのに対し、ジェイ・ノイズ氏がレベル55というところか!?
ジェイ・ノイズ氏の斬撃を盾でうまくそらす石元氏。ジェイ・ノイズ氏いわく、石元氏は防御のスキルが高いとのこと
模擬戦を終えて疲労困憊の石元氏。当時の騎士たちも相当大変だったに違いない
最後は2人の騎士が並んで記念撮影。お疲れ様でした!

勢力どうしで累計獲得スコアを競え! 新PvPコンテンツ「赤露の戦い」

デュープレインは旧大陸に存在する。出入りはつねに自由だが、赤露の戦い開催時以外はとくにめぼしいものはない
デュープレイン突入時は、まず赤露の祭壇に出現する。ここは中立地帯となっているため、戦闘は発生しないとのこと
順位確定後に獲得できる勇者の証

 最後は、2月17日に実施されるアップデート「赤露の戦い」について紹介していきたい。今回のアップデートでは、「デュープレイン」という場所を舞台として、それぞれの勢力同士が拠点制圧戦を繰り広げるPvPコンテンツが実装される。35分という制限時間のなかで、デュープレイン内に点在する6カ所の拠点を制圧し、スコアを獲得していくという内容だ。

 それぞれの拠点を制圧すると一定のスコアを獲得できるが、敵勢力が制圧した拠点を自勢力が奪うことでより多くのスコアが獲得できるといった戦略要素がある。また、デュープレイン内にある「赤露の祭壇」と呼ばれる場所に出現するモンスターを倒すことで、戦闘を有利に戦えるようになるバフアイテムを入手可能となっており、勝利するためにはこれらの利用も欠かせない。

 制限時間を過ぎるとそれまでに獲得したスコアに基づいた順位が確定し、高い順位の勢力ほど多くの「勇者の証」を入手できる。このアイテムは、「勇者の証の製作台」で「ソルジャーネックレス」や「楽器」を製作する際に必要なものだ。なお、赤露の戦いは毎日開催で、13時および21時よりの実施となる。参加を重ね、たくさんの勇者の証を手に入れていただきたい。

赤露の戦いに参加するには、赤露の祭壇にいるNPCからクエストを受注する
攻略目標となる拠点には「レッドデュー泉」が存在。ここにある「アンタロンの束縛」を破壊し、残骸への刻印が完了すれば拠点制圧となる
拠点制圧が完了すると、光の柱が出現。他勢力の制圧済拠点を陥落させてより多くのスコアを狙おう

(泊 裕一郎)