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台湾SCET、オープニングセレモニー&記者会見を実施
台湾でもPS4は史上最速ペースで普及。今後はユーザーイベントとローカライズを強化
(2015/1/29 00:30)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)の台湾法人SCETは、Taipei Game Show会期初日の1月28日、開幕に合わせてオープニングセレモニーを実施し、台湾メディアを対象とした記者会見を実施した。本稿ではオープニングセレモニーと、記者会見の模様をお届けしたい。
オープニングセレモニーでは、SCEJAでアジアビジネスを統括する織田博之氏が登場。いつもはスーツか、スタッフ用のシャツといったシンプルな出で立ちで登場することが多い織田氏だが、今回はSCEが今年イチオシタイトルのひとつに位置づけている「The Order 1886」の主人公ガラハッド卿の出で立ちで登場。満面の笑みで、拍手に応えた。
織田氏からは、その「The Order 1886」がいよいよ2月20日に台湾でローンチを迎えるということと、それ以外にもサードパーティーのタイトルを中心に多くの有力タイトルが控えており、その主要タイトルについてはクリエイターを台湾に招いてステージイベントを予定していること。主力ハードであるPS4については、2013年12月の発売以来、すでに150以上のタイトルがリリースされ、ゲームハードとして史上最速のスピードで普及が進んでいることを報告。今後も引き続き、中文ローカライズタイトルを核とした魅力的なタイトルの提供に努めていくことを約束した。
そしてSCET総経理の江口達雄氏が「The Order 1886」のキャラクターの衣装で登場し、マシンガンのような銃火器を織田氏に渡すと、そのままセレモニーへと移行。ステージの両サイドから、様々なコスプレをしたコンパニオン、PSガールが登場し、写真撮影タイムとなった。
その後に行なわれた台湾メディアを対象にした記者会見では、会見開始に先立ち、PS4とPS Vitaの中国ローンチに関する質問は受けられない旨の連絡がスタッフよりあり、台湾市場に絞った内容となった。
質疑応答では、PS4の今後に関する質問が集中。織田氏はSCEを代表して、PS4ローンチのタイミングではソフトウェアラインナップが欧米タイトル偏重の傾向があったものの、ようやく日本のメーカーの大型タイトルが準備できたことをアピール。現地責任者の江口氏は、広い意味でのサービスの充実、具体的にはユーザーイベントの強化を挙げた。昨年は日本ファルコムのJDKバンドのライブを台湾で実施したところ、多くのファンが集まり、大いに盛り上がりを見せたため、今後もそういう場を増やして行きたいという。
ハードウェアのラインナップについては、今後もPS4とPS3の併売を約束。合わせてPS4とPS3併売タイトルについては、今後も台湾でも同じように発売していくことも約束した。ただ、PS3と比較するとやはりPS4のほうがグラフィックス性能や処理速度が優れており、より深いゲーム体験を楽しめるだけでなく、今後日本のメーカーの大作がどんどん出てくるため、これを機にPS3ユーザーにはぜひPS4を手にして貰いたいとも語っていた。
ユニークな質問では、「旧正月に合わせて、赤いPS4を発売する予定はないのか?」というものがあった。これに対して織田と江口の両氏は笑顔で応じ、旧正月特別デザインのPS4は用意していないものの、ブースの販売コーナーではお得なパッケージを用意しているため「今週こそ購入のチャンスだと思う」と絶妙な切り返しで回答していた。
そしてSCETの強みであるローカライズについては、PS4ではローンチの段階から、多くのローカライズタイトルを揃えることができたため、「PS4に対してより多くの方が関心を寄せてくれるというポジティブスパイラルになっている」と織田氏。江口氏は、ローカライズセンターの設立から3年が経過し、今なお中文版の販売量が右肩上がりで伸びており、今後もまだ中文版を出したことがないライセンシーに対してローカライズを提案していきたいと回答した。
PS4の今後の展望に関する質問については、織田氏はアジア市場においてモバイルゲームの成長などの環境変化により、PS4の普及にはもっと時間が掛かると考えていたことを告白。実際には、アジア市場で予想以上に支持されて手応えを感じることができたという。江口氏は、台湾のローンチイベントで、1週間前から並んでくれた人がいたというエピソードを披露し、ゲームファンのプレイステーションに対する深い愛情が追い風になったという。