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【スマホアプリ今日の1本】モバイル最適のお手軽ATB「FF レコードキーパー」

「FF」ナンバリングタイトルがスーファミ世代ドット絵に。見た目も楽しい「FF」タイトル

9月25日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

プレイ感はお手軽ながら、ATBの醍醐味を楽しめる。スーファミ世代のドット絵とアニメーションも印象的

 本連載で紹介したiOS/Android「ファイナルファンタジー ワールドワイドワーズ」に引き続き、スクウェア・エニックスが「ファイナルファンタジー」ブランドのiOS/Android用RPG「ファイナルファンタジー レコードキーパー」を配信している。

 「ファイナルファンタジー レコードキーパー」は、「ファイナルファンタジー」シリーズの各ナンバリングタイトル世界を行き来しながら、世界ごとの「記憶」を獲得していくRPG。各タイトルのキャラクターはすべてドット絵で表現され、敵とはATB(アクティブタイムバトル)によってバトルをしていく。

 「ファイナルファンタジー ワールドワイドワーズ」がスマホの文字入力と「FF」的RPGシステムを組み合わせた変わり種であったとすれば、本作はより正統派に近い「FF」タイトルと言える。本作は、一言で表現すると「ATBをより簡単な形でモバイルに落とし込んだ作品」となっており、2Dのドット絵で進行するバトルシーンによって、特にスーパーファミコン世代の「FF」の雰囲気を感じさせる。

 ATBとは、現在では「FF」シリーズの代名詞となったバトルシステム(「ファイナルファンタジーIV」から登場)で、プレーヤーのコマンド選択時間も含めて時間が流れ続けるシステムのこと。本作ではプレーヤーはキャラクターごとに「こうげき」、「ぼうぎょ」、「アビリティ」、「必殺技」の4種類から行動を選択していく。

 あまり多くの行動は取れないが、2個まで装備できる「アビリティ」をどう組み合わせるかにより戦闘は大きく変わるほかキャラクターの特性によって装備できる「アビリティ」も変わるため、手軽でありながら手応えも感じられるものとなっている。

 また「FF」ファンにとって嬉しいのは、「カイン」や「ティナ」といった元々ドット絵だったキャラクターはもちろん、「クラウド」や「ティーダ」など3Dモデル世代の「FF」キャラクターもすべてドット絵で表現されていること。ドット絵はそれぞれの特徴がよく出ており、また各世界の敵もフィールドもドット絵となっているので、ビジュアル面でのアレンジも面白い。なおBGMやSEも、ビジュアルに合わせてスーファミ世代の「FF」サウンドが使用されている。

 本作では敵との戦闘によってキャラクターは成長していくほか、装備の強化も成長要素として重要になる。装備はバトル中やガチャによって獲得でき、手っ取り早く強い装備を揃えるには、ガチャの利用が最も有効だ。また「アビリティ」は戦闘中に手に入る各「オーブ」から生産する必要がある。

 本作は過去シリーズのストーリーのコレクションが段々と増えていくような形式となっているため、本作オリジナルのストーリー性は薄い。しかしステージをアンロックする度に「クラウド」や「ワッカ」などおなじみのキャラクターの仲間が増えていくのは実に楽しい。「FF」ファンであればグッとくる要素が詰まっているので、気になる方はプレイしてみるといいだろう。

【スクリーンショット】
各タイトルのストーリーも段々と語られていく。ちなみに最下段中央の蝶野正洋みたいな人物は「シド」。装備とアビリティに関して色々とお世話をしてくれる
iTunesで購入

(安田俊亮)