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クリエイティブ、TGS2014に出展! 中心商品「Sound Blaster Roar」を使ってみた

パワフルサウンドでスマホも携帯ゲーム機もより楽しく!

【東京ゲームショウ2014】

9月18日~21日 開催

会場:幕張メッセ

【Sound Blaster Roar】

発売中

価格:
15,800円(税別:クリエイティブストア発売記念特別価格)
19,800円(税別:通常販売価格)

 9月18日より開催される「東京ゲームショウ 2014」(一般公開日は9月20日、21日)。PCのサウンドカードなどで有名なクリエイティブメディアも、物販エリア(ホール7 7-C9)にブースを出展する。

 クリエイティブメディアブースの出展内容で主力となる製品が、直販限定で販売されている「Sound Blaster Roar」だ。このスピーカーは、ブックレットサイズのもので、クリエイティブのオーディオ技術の資産や長年の研究によるノウハウを積み上げて生み出されたという。こちらをお借りし、基本的な使い勝手から、音楽視聴、ゲームプレイのお供といったいろいろな使い方を試してみた。

厚手の本ほどのコンパクト筐体に5基のスピーカードライバを搭載! パワフルなサウンドが魅力

前面、上面、側面が全てスピーカーになっていて、コンパクトなサイズながらパワフルな音が楽しめる

 「Sound Blaster Roar」は、持ち運びが手軽にでき、様々なデバイスに手軽に繋げられる、コンパクト&ポータブルなバッテリー内蔵スピーカーだ。外観は長方形で、例えるならレンガのような形と大きさを想像してもらうと近いだろう。サイズは202×115×57mm(幅×奥行き×高さ)で、片手で持ち運べる大きさだ。重量は1.1kg。

 そのコンパクトさながら、5つのスピーカードライバを内蔵しているのがポイント。前面に高域用のドライバが2基、上面にはウーファが1基、側面はパッシブラジエータ(振動板だけのスピーカーユニットのこと)が2基搭載されている。また、内部に低中音域のアンプと高音域のアンプの2つを搭載したバイアンプ設計となっており、コンパクトなサイズながら、パワーのある音を実現している。

 スピーカー機能だけでなく、多彩な機能を備えているところも特徴だ。充電式の6,000mAhという大容量なバッテリーを内蔵。単独で最大約8時間の連続再生が可能で、ケーブルレスに好きなところに持ち運んで使える。さらに、外部機器の充電出力もあり、USBケーブルで繋いだスマートフォンを充電することもできるのも、いざという時に嬉しい機能だ。

 また、音声通話用のマイクも搭載されていて、スマートフォンとBluetooth接続しているときはハンズフリーの通話も可能。スマートフォンをペアリングさせて音楽・映像・ゲームなどを楽しんでいる時に着信があっても、そのままの状態でハンズフリー通話に入れる。

 microSDカードスロットも備えmicroSDカード内の音楽ファイル(MP3/WMA/WAV)の再生ができるほか、内蔵マイクでのボイス録音やBluetoothでの音声通話をmicroSDカードへ録音することも可能だ。

前面、上面、側面に合計5基のドライバを搭載し、大容量のバッテリーで連続8時間もの使用が可能。どこでも持っていって、いろんな機器と使えるブックレット型スピーカーだ
上面の奥側には、搭載機器同士を近づけるだけでペアリングができるNFCの受信部、バッテリー残量を示すインジケータ、録音状態を示すランプ、Bluetoothペアリング/通話ボタン、ボリュームの+/-、ROAR ボタン、電源ボタンが並んでいる
背面には、アラーム機能切替スイッチ、TERABASEボタン、microSDカード内の音楽ファイル再生関連のボタンや、マイク録音機能のボタンが並ぶ。なおアラーム機能は目覚ましといったものではなく、大音量のサイレン音を出して、緊急時の警告や防犯、自分の居場所を音で知らせる救命目的に役に立つ機能だ
Bluetooth接続モードは3種類を搭載。最大8台まで自動切替えや、常時ペアリング待ち受けなど、便利な機能になっている

 Bluetooth接続のペアリングでも、「Sound Blaster Roar」では3つのモードが搭載されている。「Link Securityモード」というもので、モード1が「フレンドリー」アクセスモード。最大8台の機器とのペアリングが記憶でき、記憶されている機器であれば、使用時に「接続」を行なえば、すでに繋がっている機器があっても自動で切断し、簡単に接続ができる。今回試用させて頂いた中でも、この機能は使い勝手がよく、1番気に入ったところでもある。今回は、iPhone、スマートフォン、iPad、iPad mini、PlayStation Vitaなど、5~6台の機器をペアリングさせたが、いちいち切断や接続の操作をしなくても良いのは、とても便利。最大8台なら家族と共有して使うのにも充分な数だろう。

 モード2は「Creative Bluetoothマルチポイント」モード。こちらは2台まで同時にBluetooth接続させて使用できるというモードで、音楽再生では片方を停止させ、もう片方の再生を開始すると、自動で切り替わる。電話は着信したデバイスに自動で切り替わってくれる。スマートフォンとタブレットの2台持ちで音楽やビデオを即座に切り換えながら使ったり、2台のスマートフォンで同時待受をしたりするのに便利なモードだ。

 3つ目は「Link Securityモード」をオフにした「フリーフォーオール」アクセスモード。こちらは常時ペアリング検出状態となり、誰でも好きなときに接続させられるという、言うなればパーティーモード的なものだ。代わる代わる自分のスマホに入っている曲を聴いたりと、多数の機器をゲスト的に使う時に便利なモードとなっている。

 この他、USBケーブルを使ってパソコンと接続したり、ステレオミニプラグを使ったアナログ接続も可能。なお、PCに接続した場合は、ダウンロード提供されている「Sound Blasterコントロールパネル」ソフトを使って、音場のコントロールもできる。ノートPCの音再生環境をコンパクトに高める目的にも良い製品だ。

スマホ&タブレット、ゲーム機、PCと、いろいろな機器で使ってみた

 実際に、様々な機器とペアリングさせ、メインの使い方である「音楽視聴」、スマートフォン・タブレットやPS Vitaなどの携帯ゲーム機と繋いでの「ゲームプレイの臨場感アップ」、パソコンと繋いで専用ソフト「Sound Blasterコントロールパネル」ソフトを駆使しつつの「PCでの使い心地」などを試してみた。

「音楽や映像を楽しむ」――圧倒されるほどのパワフルサウンド! リスニングポイントを選ばず使える

サイズからは想像もつかないほどのパワフルな中~低音は、クラブ系ミュージックに相性が良い。ワンボタンで音の広がりを強められる「ROAR ボタン」も、独特だが使いやすい

 まずはメインと言っていい「音楽視聴」だ。いろいろな音源を聴いてみたのだが、なによりもまず、「Sound Blaster Roar」のパワフルさから触れねばならない。コンパクトなサイズながら5基のドライバと2つのアンプを搭載したその音質は、周囲を揺るがすほどの重低音がドカンと出る。「このサイズからどうやってこれだけの低音が出るんだろう?」と不思議に感じるほどだ。上面から真上にウーファーの音が出るレイアウトがポイントなのだろうか。

 このパワフルさは、クラブ系のサウンドに相性が良さそうで、スィープレコードの「リッジレーサー 20th アニバーサリーリミックス」、Lauryn Hillの「The Miseducation Of Lauryn Hill」を聴くと、メリハリがあり、迫力の低音が部屋全体を包み込んでくれた。コンパクトサイズでも低音の迫力が欲しいという人の好みに、がっちりとハマるだろう。

 一方、静かな曲を聴く時には、音質の傾向からして、ボリュームを大きめにすると高音の広がりが強まっていい感じになってくれる。そんな時に便利なのが「ROAR ボタン」だ。これはワンタッチで瞬時に音の大きさや深さ、広がりをパワーアップしてくれるという機能で、高~中域の音も際立つ。音の分離感もかなり強調されるので、ROAR ボタンをオンで常用するというのもアリかもしれない。

 一方、リスニング環境が広かったり、小さな音量でも重低音の響きをより楽しみたい、という時には「TeraBass機能」という、さらに低音を強めるブースト機能もある。背面にあるボタンを押せば、体感的には倍近くまで低音が強まる。

 音の再現性も非常に高い。ゲームのサウンドトラックからもいろいろと聴いてみたのだが、筆者が大好きな1曲「聖剣伝説 Legend of Mana (Original Soundtrack)」の「Song of MANA ~Ending Theme~」では、ピアノの短音が、弦の響きだけでなく、鍵盤が底を打った「トン、トン」という音まで聞こえてくるほどだった。

 中~低域のメリハリが強いので、ボーカル曲も存在感たっぷりにくっきりと聴こえてくる。「ペルソナ」シリーズの楽曲でお馴染みな平田志穂子さんの「NOW I KNOW」を聴いた時には、前述のようにROAR ボタンの機能をオンにし、ボリューム大きめで聴くと高域の響きも際立って、包まれるような臨場感で楽しめた。

 基本的に、中~低音の圧倒的な迫力が魅力なスピーカーだが、ROAR ボタンをオンにしてボリュームを大きめにすると、高音の伸びも驚くほどのものを聴かせてくれた。「扱いは手軽だけど迫力が欲しい」そんな無理難題とも思えるものを実現してくれているスピーカーだ。

写真は「dアニメストア」だが、映像を楽しむ時にも「Sound Blaster Roar」は強力な味方になる

 音のパワフルさだけでなく、使い勝手の良さも魅力だ。まずそのコンパクトさとバッテリー内蔵で単独でも使える特徴から、家庭内のいろんなところに持ち運んで使えるのがメリットだろう。

 Bluetooth接続を「フレンドリー」アクセスモードにして片っ端から機器を登録しておけば、煩わしいペアリング作業は最初だけ。スマホでもタブレットでも、その時に使っている端末側から接続すれば、すぐに再生を開始できる。気が向いた時すぐに迫力の音場を楽しめる。

 さらにいうなら、自宅内だけでなどセキュリティを気にしなくても、良いシュチュエーションなら、「フリーフォーオール」アクセスモードにセットして、その時に使っている端末側から接続すれば、煩わしいペアリング操作すら必要ない。

 中~低域の強さからくる、音そのものの存在感の強さもポイント。スピーカーの正面にいなくても、その周囲に居ればBGM的に充分に楽しめる。手元のスマホやタブレットの内蔵スピーカーで鳴らすよりも、数メートル離れたところにある「Sound Blaster Roar」からの音の方が、くっきり聴けるほど。大きめのボリュームでリスニングポイントを気にせずにいろいろなことに使うのが、本機の良さを最も引き出せる使い方と感じた。

「スマホ、タブレット、PS Vitaでゲームプレイに使う」音の魅力が熱中度を高めてくれる!

音楽再生は当然として、ゲームプレイこそ音もしっかり楽しみたいところ。スマホやタブレットの内蔵スピーカーとは比べものにならないパワーで楽しめる

 スマホやタブレットの音を手軽に出せるとなれば、音楽だけでなく、ゲームプレイのお供にするのも効果的だ。楽曲も大きな魅力になっているアプリは、言うまでもないほどにたくさんある。スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズ、カプコンの「逆転裁判」シリーズ、セガの「ソニック」シリーズや、セガネットワークスの「チェインクロニクル」のように豪華声優陣が演じるボイスが魅力なアプリも増えた。

 そうしたタイトルを家で遊ぶ時に、そのまま本体内蔵スピーカーで遊ぶのと、この「Sound Blaster Roar」から音を出すのとでは、体験そのものがガラリと変わる。イヤフォンやヘッドフォンを出してきてプレイしてもいいが、Bluetooth接続で本機を使って遊ぶのは、姿勢なども気にならず、手軽でいい。

 迫力アップ、臨場感アップの効果は、もう本体内蔵スピーカーとは比べものにならない。FPSタイトルなどを遊ぶと、射撃や爆発の音が大迫力に伝わってきて、ゲームプレイの没入感を大幅に高めてくれた。体験において音の威力は大事だな、と改めて実感した次第だ。

 そのほかにも印象的だったのは、内蔵スピーカーで聴いていた時には聞こえてこなかった中~低域のリズムパートがしっかり聞こえてきたことだ。楽曲の良さを余す事なく味わえる。

 スマホやタブレット以外でも、携帯ゲーム機ではPS Vitaと相性の良さが感じられた。Bluetooth接続でペアリングすれば、ゲーム音をより迫力のある音で楽しめる(PS3/PS4の場合、仕様によるものだと思うが、Bluetooth接続での出力はできないようだ。この場合、TVやモニターからアナログ接続すれば使える)。

 PS Vitaにおいても、本体内蔵のスピーカーより「Sound Blaster Roar」の迫力と広がりのあるサウンドで楽しむ方が、ゲームプレイの面白さ、熱中度は圧倒的に高くなる。また、PS Vita TVにも同様に利用可能で、筆者の場合、テレビ番組録画・視聴アプリケーション「torne」をPS Vita TVで使うことが多いが、そのお供にも「Sound Blaster Roar」はうってつけ。手軽な接続でサウンドの迫力を高めてくれる。

スマホ・タブレットはもちろん、PS VitaもBluetooth接続で音を回せるので相性がいい。テレビ番組録画・視聴アプリケーション「torne」を見るときにも心強い。PS Vita TVでもOKだ。また、ステレオミニプラグ接続にはなるが、他のゲーム機にも使用できる

PCに繋げば音質の調整も細かく可能! ノートPCのサウンド環境パワーアップにも

PCにUSB接続した時は「Sound Blasterコントロールパネル」ソフトで音場のコントロールも可能。PCの音周りを手軽にパワーアップできる

 PCにも、もちろん利用可能。対応OSはWindows 7/8/8.1とMac OS X 10.6以降で、本稿ではWindows 7 64bit版を搭載したPCで試用した。USBケーブルで接続すればサウンド再生デバイス「Sound Blaster Roar」として自動的に認識され、使用可能になるので、特別な設定は必要なし。そこから、公式サイトにてダウンロード提供されている「Sound Blasterコントロールパネル」ソフトを導入すれば「SBXプロファイル」による音場の切替えや、イコライザーでの音質調整も可能になる。

 SBXのプロファイルには「ミュージック」、「ムービー」、「ゲーム」といった項目で9つのプロファイルがあって、それらのパラメーター調整も可能。イコライザーと共に調整して組み合わせれば、より好みの音に近づけられる。

 PCゲームのプレイで「Sound Blaster Roar」を使ってみると、パワフルな音はFPSジャンルを中心に抜群の効果をもたらしてくれた。筆者の場合、モニターとキーボードの間において、「Sound Blaster Roar」が目の前というレイアウトで使ってみたのだが、上面のウーファーから出力される重低音が銃撃や爆発の度に顔の前ではじけるようで、臨場感がありすぎるほどのパフォーマンスを見せてくれた。置き方の自由度が高いブックレットならではな効果だ。ノートPCのサウンド環境をお手軽にパワーアップするのにも、「Sound Blaster Roar」は手軽かつパワフルで良いだろう。

 また、USB接続でPCと繋ぎつつも、スマホやタブレットなどの他の機器からBluetooth接続し音楽などを再生すると、PCからの音と他の機器の音がMIXされて再生されるという、ちょっと独特な特徴が見受けられた。いちいちUSBケーブルを取り外したりせずに他の機器に使えるのは便利。PCからは内蔵バッテリーの充電もできるので、メイン用途としてPCに繋いで充電しつつ、他の機器にも使ったり、必要なら持ち運んだりといった使い方が良さそうだ。

SBXプロファイルのパラメーターやイコライザーも細かく調整できる。基本的には中~低音に迫力のあるスピーカーだが、抜けの良い音にも調整できた。音声をクリアに聞くプロファイルなどもあり、PCゲームへも配慮されている。その辺りはやはり老舗のクリエイティブというところだ

手軽ながらパワフルサウンドが魅力! 東京ゲームショウ2014でも要チェック!!

接続の手軽さと、取り回しの良さが最大の魅力。色んな機器で活躍してくれる

 コンパクトながら非常にパワフルなサウンドが楽しめる「Sound Blaster Roar」を試してみたのだが、個人的に1番の魅力と感じたのはいろいろな機器に使える点。スマホ、タブレット、携帯ゲーム機、PCと、ステレオミニプラグによる接続も加えれば大概の機器に利用できるし、内蔵バッテリーで長時間使えるので、場所を問わず使えるのもありがたい。

 接続においても最初のペアリングを済ませてしまえばワンタッチでOKと、手間を最小限にしている。いくら音がいいと言っても、使うのに手間がかかるようでは面倒くささが勝ってしまうものだが、「Sound Blaster Roar」は煩わしさがなくて、積極的に活用できるところが魅力と感じた。大きめの音量で迫力を味わいたい人にオススメのスピーカーだ。

 なお、クリエイティブでは、冒頭にも紹介したように東京ゲームショウ2014にて「Sound Blaster Roar」をメインの製品として展示するほか、2,980円(税抜)で直販限定販売されている「Creative Woof」Bluetooth スピーカーや、2種類のマイクが付属する「Sound Blaster R3」USB オーディオなど、オンラインの直販ストアでしか購入できない製品を多数展示、および販売予定とのこと。また、一般製品も用意され、人気商品のスペシャル価格も用意するとしている。

 TGS 2014に行かれる予定の方は、「Sound Blaster Roar」をはじめ、普段は店頭では体験できない製品をチェックしてみてはいかがだろうか? また、TGSには都合が合わない、という方に向けても、同社のサイトで特別セールを行なうようなので、チェックしてみるといいだろう。

【TGS 2014 クリエイティブメディア出展商品の一部】
「Sound Blaster EVO Zx」
「Sound Blaster R3」
「Creative Woof 」(左)と「Creative Woof 2 」(右)。これらも東京ゲームショウ2014にて展示・販売予定。普段あまり体験する場のない製品だけに、来場予定の人はぜひチェックして頂きたい

(山村智美)