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「JAPAN GAMER’S LIVE」レポート その4
「戦国大戦」は新バージョン+次回大会は賞金制に!
「DOA5」がPS4/Xbox Oneに登場!
(2014/9/1 00:36)
8月30日、31日の2日間開催されたアーケードゲームの祭典「JAPAN GAMER’S LIVE」。レポートその4は、31日のHALL 1000で行なわれた「戦国大戦」とHALL 300で開催された「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate: Arcade」のイベントの模様をお伝えする。
「戦国大戦 公式全国大会 天覇への道」 ――新バージョン初披露! 次回大会は賞金制に!!
次期バージョン「戦国大戦 -1600 関ヶ原 序の布石、葵打つ」が電撃的に発表された。時代はいよいよ関ヶ原まで進んだが、その時代には合わない武家も引き続いて登場するとのこと。新システムが多数あるが、なかでもポイントになりそうなのは、大筒の普請(設置)が可能になり、対戦中に設置しなおすことで相手陣地近くにまで置けるところ。
また、大筒は相手陣地近くに置くほど威力が高くなるほか、大筒以外にも兵力を回復する施設や、移動速度をアップする施設も設置できるそうだ。さらに、時間が50カウントを切ると夕方になる「戦刻変化」も登場。そこからは2つ目の拠点も設置可能になる。
武将では、真田幸村をはじめ、新武将やカードを公開。真田幸村は乱戦中でも攻城ゲージが高まり続けるという特徴を持つ。さらに、竹林院は本拠地にいながらにして特技が使えるなど、これまでになかった新しい特徴を持っていた。戦い方が大きく変わるような新要素が、他にも多数登場するようだ。
なお、この新バージョンは、なんと明後日(9月2日)にロケテストを行なうという。実施店舗などは公式サイトやツイッターの公式アカウント等で告知するということだ。また、この日に発表された内容を含め、9月3日に新バージョンの情報がぎっしりのティザーサイトも公開されるということなので、そちらもぜひチェックして頂きたい。
イベント関連では、なんと次回公式全国大会もすでに決定しているとの驚きの発表が! しかも賞金制の大会になるという。詳細はまだ語られなかったが、2015年の早い時期に開催を予定しているとのこと。会場からはどよめきと大きな歓声があがっていた。
戦国大戦の全国大会決勝トーナメントは、プレーヤーごとに千差万別のスタイルがぶつかりあう、非常に見応えのあるものとなっていた。互いの手を読みあっての激しい攻防が繰り広げられるなか、時間切れスレスレでわずかな差をつけるために最後の押しこみをかける展開が多く、会場は大いに盛り上がった。スクリーンに違いの表情を映しているのもポイントで、プレーヤーのリアクションから心理状態が見えるところも、盛り上がりに一役買っていた。
そんな熾烈なトーナメントを勝ち抜いて決勝へと進んだのは、孫市デッキの「真と偽」さんと、長宗我部デッキの「劉裕」さんとなった。相手の防御を崩してから猛烈に攻める劉裕さんのスタイルは、真と偽さんがかなり苦手とするタイプだったようで、試合前にも「一番嫌なデッキが来てしまいました……」と語っていたほど。
実際に対戦が始まると、劉裕さんが相手の柵などを壊し猛攻撃の準備を整えたところで一旦撤退。そこを真と偽さんが押し込むも攻めきれず、劉裕さんが全軍を一気に差し向けて攻防が逆転した。だが、真と偽さんはギリギリのところでこの猛攻を耐えきり、再度反撃開始! これは決まるか!? と思われたのだが、ここも劉裕さんがしのぎきってリードを保つ。残り秒数もなくなってきて、真と偽さんは最後の大筒での逆転を狙い、劉裕さんがそれを阻止に向かう。これはまだどちらに転ぶか分からない! という状況になったが、劉裕さんはすかさず増援を発動して強化し阻止に成功! この瞬間、真と偽さんは崩れ落ちた。
こうして、優勝は劉裕さんが勝ち取った。劉裕さんは2年前の公式大会では準優勝だったこともあり、念願の優勝となる。試合後にインタビューをさせて頂いたのだが、試合中は冷静な対処から大胆な攻めを見せていたものの、実際はガチガチに緊張していたのだとか。それでも筐体に座ると落ち着きを取り戻せたという。決勝戦の最中も、最後まで勝てるかどうかは読めなかったそうだが、最後に大筒を阻止できた瞬間に勝利を確信してガッツポーズを取ったそうだ。劉裕さんは「戦国大戦」について、全国大戦で戦った遠くの人と大会の場などで出会い、語り合えるところなどを魅力にあげ、次回大会も連覇を目指すと、意気込みを語ってくれた。
「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate: Arcade」――「DOA5UA Fighting Carnival 2014 SUMMER」
「2」以来久々にアーケードに帰ってきた「DEAD OR ALIVE」。「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate: Arcade」初の全国大会「Fighting Carnival 2014 SUMMER」決勝大会は、全国の代表と当日予選優勝、準優勝者2名を加えた32名のトーナメント戦で争われた。試合は3本先取の形式で行なわれた。
久々のアーケードでの大会ということもあって、歴代シリーズの大会で優勝した強豪などとにかく 強豪がひしめき合い、番狂わせも各所で起こったトーナメントを勝ち抜き、決勝戦にコマを進めたのは、「バース」、「ハヤテ」、「レイ・ファン」、「ティナ」。ここから試合前のトークがさらにヒートアップし、会場を盛り上げた。
まず、「ティナ」(PoPo選手)VS「レイ・ファン」(輝Rock選手)の第1試合は、「輝Rock選手が最近急激に強くなったと聞いているのでので、警戒しています」というPoPo選手に、「『DOA』プレーヤーの中でもかなり上のほうのプレーヤーだと思っているので、善戦できればいいな」と、輝Rock選手はこれまでのスタイルを変えて笑いを取ってのスタート。「レイ・ファン」が2セット先取したが、「ティナ」が落ち着いて流れを取り戻し、フルセットまで到達。最後は気合と気合のぶつかり合う拮抗した試合を「レイ・ファン」の輝Rock選手が勝ちをもぎとった。
第2試合は、戦いの前のインタビューでkobm選手が半年前の大会でバースに敗れていたことを前振りし、会場を笑いの渦に巻き込んだFLACk選手の「バース」と、「ここまで来て優勝したいなという欲が出てきたところでいやなことを思い出させられてブルーですね」と精神攻撃を食らった「ハヤテ」のkobm選手との対決。先行した「ハヤテ」をすぐに「バース」が追い上げ1本取り返し、結果こちらもフルセットまでもつれ込んだが、「ハヤテ」のkobm選手が勝利し、決勝にコマを進めた。
決勝戦はお互い「ここまで来るとは思わなかった」という「レイ・ファン」(輝Rock選手)と「ハヤテ」(kobm選手)の戦い。ステージは雪。1本目は「ハヤテ」が先取し、そのまま勢いに乗るかと思いきや、すぐさま七寸靠で的確に反撃した「レイ・ファン」が1本取り返すと、そこから中距離戦をしのぎきり、ホールド合戦をさばいて1本、さらに1本と「レイ・ファン」が連取し、輝Rock選手が第1回のチャンピオンとなった。
「ありがとうございます」と一言発した後、思いがこみ上げてきた輝Rock選手。「『DOA』をプレイし始めて14年ぐらいなんですけれど、初めてこうした場で優勝できて本当に……うれしいです」という涙ぐみながらのコメントに、会場からも惜しみない拍手が贈られた。個人的に、対戦経験の豊富さや、研究の成果から来ると思われる対キャラ、対プレーヤー対処の立て直しの早さが印象に残った試合運びだった。
そして最後に登壇した早矢仕プロデューサーからは、「『DOA』をアーケードに戻したのはこういう大会がしたかったから。セガさんと一緒にこうして大会が開けたことを開発スタッフ一同非常にうれしく思っています。で、齋藤さん、『1回じゃやだ!』」とお礼の言葉とともに、何らかの形で大会を続ける意向があることを司会のセクシー齋藤氏に話を振った。
さらに最後の最後に、プレイステーション 4とXbox One向けに最新作となる「DEAD OR ALIVE 5 LAST ROUND」のショートムービーが公開された。2015年春、発売予定という。