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「共闘甲子園 全国大会」の東京予選会が開催!
攻略講師として登場した各タイトルのクリエイターも驚きのタイム続出!
(2014/8/10 00:38)
PlayStation Vitaの「共闘」ゲーム4タイトルでタイムアタックで競い、全国の頂点を決定する「共闘甲子園 全国大会」の東京予選会が、ソニー・コンピュータエンタテインメントにて開催された。対象となるタイトルは、「GOD EATER 2」、「討鬼伝 極」、「ソウル・サクリファイス デルタ」、「フリーダムウォーズ」の4タイトル。
会場には各タイトルのタイムアタックにチャレンジするためのテーブルが設けられており、参加チームは自由に、好きなタイミングでタイムアタックに挑めるようになっていた。
予選会は前半と後半あわせて約3時間30分の時間があり、その限りチャレンジできた。タイムアタック上位から順にポイントが与えられていき、4タイトルでの合計獲得ポイントが最も多いチームが優勝となり、東京ゲームショウ 2014で開催される決勝大会へとコマを進めることができる。
こうしたオープンな形式なこともあって、会場はワイワイとにぎやか。そこかしこから歓声や気合いの声が挙がり、良いタイムが出た時にはハイタッチする姿も見られた。
前半戦が終わっての結果は、今年3月に開催された春のセンバツ大会で優勝したチーム「プレコミュ」が、4タイトル中3つで1位を獲得するという「さすが強豪」という結果に。それを他のチームが追うという形になっていた。
前半戦終了後には、各タイトルのプロデューサーやディレクター、制作陣が登場。前半戦の模様を振り返りつつ、タイムアタック攻略のポイントを語った。
「GOD EATER 2」の講師として登場した「GOD EATER」シリーズプロデューサーの富澤祐介氏からは、「ハンニバル侵喰種という動きが速くて、攻撃する隙の少ない敵ですが、まず出現するポイントに走る! そして、言い方が悪いですけど“ハメる”(笑)」としつつ、その“ハメる”ための組み立てを解説。
「ダウンさせた時にいかに攻撃を当て続けるかというところでは、連撃系のブラッドアーツを決める」、「スタングレネードを使うタイミングが重要」、「捕食をちゃんとやって、バースト状態を続けるかも重要で、今日の1位と2位のチームの差はバースト状態をいかに維持できているかだったと思います」などなど、ピンポイントにアドバイスを披露していた。
「ソウル・サクリファイス デルタ」の攻略講師には、マーベラスデベロップメントマネージャーの岡村光氏と、ディレクターの平田靖典氏が登場した。攻略ポイントは「供物の使い方」や、「生贄と禁術を使う最後の追い込みタイミングがちょっと早いかも」と解説。
この日の前半戦ではチーム「プレコミュ」が2分09秒、2位の「ネオ“共闘”ジオン」が6秒24秒と圧倒的な差をつけていたのだが、チーム「プレコミュ」のプレイについて、「敵を動かさないっていうところですよね。ただ、あれはプレーヤースキルが必要だと思います。結構練習してきたのでは?」と、後半戦への配慮もしつつ、プレイの練度の高さを褒めていた。
「フリーダムウォーズ」の講師は、制作スタッフの大沼得生氏が立った。こちらは前半戦の結果、2分台、3分台のタイムが並び、4位は3チームが同タイムという混戦模様。
これについて、「上位のチームは、市民を助け出してからの行動ルートが確立されていますよね。あとはいかにミスをなくすか」や「役割分担が重要で、声をかけあうのが大事です」など、事前の作戦とプレイ中の連携をタイム短縮のポイントに挙げつつ、「砲台2脚をいかに早くドラッグダウンで倒すか。そしてケージに火力の高いバズーカやグレネードを投げる」、「市民を救出して運ぶ時には敵の増援が来ますから、運ぶ人をサポートするのが大事です」とアドバイスしていた。
「討鬼伝 極」の講師には、プロデューサーの森中隆氏が登場した。攻略のポイントでは「『鬼千切り・極』を撃つ順番をしっかり声を掛け合う」など、やはり連携をしっかり取ることをあげつつ、「戦闘スタイルはやはり『攻』か、『壊』か、『献』ですかね。『攻』は渾身と軍神招来が鍵で、『鬼千切り』を撃つときに最大までパワーアップさせた状態で撃てば威力が出ます。『献』は周りのプレーヤーの攻撃力と防御力を上げられるので、底上げですよね。あと『壊』は、部位を破壊すると攻撃力が一定時間上がるというスキルがありますから、壊のプレーヤーが『鬼千切り・極』を撃っていっぱい部位破壊すれば、それだけパワーアップします」などなど、かなり具体的に組み立てを指南。
さらに、「鬼が飛び跳ねるので、リスクはあるけど近距離で戦うと良い」や、「尻尾を攻撃すると攻撃が少し止む」、「ジャンプして落ちてくるのを待つ時間は、太刀の残心で刀傷を赤までつけていたり、銃の散弾で落とせてダウンするので有効です」など、攻略法を大放出していた。
タイムアタック会の後半戦は、開始早々にチーム「プレコミュ」が1位を取れていなかった「討鬼伝 極」に挑み、それまで1位だった「波紋疾走(オーバードライブ)」のタイムを8秒上回って1位をゲット! そのあとモニター前でしばし休憩するという、余裕が感じられる動きを見せた。
それを追う他のチームは、特に前半で2位につけることが多かったチーム「ネオ“共闘”ジオン」が果敢に挑み、チーム「プレコミュ」のタイムに肉薄。「GOD EATER 2」と「フリーダムウォーズ」に的を絞っていった。
後半終了前のラスト1回のチャレンジでは、各チームのリーダーが集まって、最後に挑むタイトルを宣言したのだが、当初は「GOD EATER 2」に挑むのはチーム「ネオ“共闘”ジオン」のみだったものの、そこにチーム「プレコミュ」がタイトルを変更して、「GOD EATER 2」へ。最後の直接対決という形になった。この対決では、チーム「プレコミュ」はミスがあったのか、割と早い段階でトーンダウンしていたのだが、チーム「ネオ“共闘”ジオン」も惜しくもタイム更新には届かず。チーム「プレコミュ」がトップを維持したまま終了となった。
このような結果となり、東京大会は前大会の覇者チーム「プレコミュ」が優勝を手にした。表彰式では、各タイトルのクリエイター陣からは、この日の戦いをねぎらいつつ、その熱気の高さと大会の雰囲気の面白さに感動の気持ちを語っていた。また、いわゆるゲームタイトルの大会としては異例な複数タイトルに挑むという形式の面白さを語っていた。
筆者もいろいろと大会形式のイベントを見てきたが、確かにこのトライアスロンのようなスタイルは、いろいろなタイトルの面白さが同時に見られるところがあり、魅力を感じた次第だ。
優勝したチーム「プレコミュ」は、優勝という結果にも、「練習ではもっと良いタイムが出せていたのに、それが本番では出せず悔しかった」とストイックな気持ちを語り、「この日に競った他チームのプレーヤーはみな“共闘仲間”だとして、東京ゲームショウ2014で行なわれる決勝大会でも応援してもらえればと思います」と素晴らしいコメント。優勝への意気込みを聞かれると、「連覇するぞー!」と大きな声で宣言し、気持ちの強さを表現してみせた。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.